俺。なんか強い。らしい
無理だ!3日に一回なんて!
読者の皆様すいません。できる時に投稿してきます。
生温かい目で見守って下さい。
「強いってどういうことだよ…」
俺には全くと言っていいほど心当たりがなかった。
現世ではただ父親の命令でヤクザを取り仕切っていただけだからだ。
それを聞くとライラは
「はぁ?やっぱり松田はおかしいわね。自分の力に気付いてないの?」
松田はただ首を縦に振ることしか出来なかった。
そんな様子を見てライラは少し口調を強くして言った。
「松田!もしかしておちょくってるの?普通自分に力があるってわかってないと勇者になりたいなんていわないでしょ?」
「確かにそうだけど…」
「それとも自分の力も知らずに勇者になりたいなんていう身の程知らずなの?」
…いや、だってしらねぇし。
とはいえ松田も流石にライラの物言いには少し苛立ったので、少し投げやり気味にいった。
「はいはい、俺が強いのは分かったから!勇者の事について教えてくれ!」
何その態度…と小言を言いながらもライラは話を始めた。
「まず勇者って言うのは魔王を倒す為にいる。ってことぐらいは知ってるわよね?」
松田は頷く。
「勇者って言うのは本当に少ないの。職業は生まれつきの才能とステータスランクで決まるの。」
ステータスランク?そう言い松田が首を傾げるのを見たライラはすかさず
「ステータスランクって言うのは知能、力、魔力、耐久、体力、敏捷、そして運、これらの要素で、“強さ”って言うのはこれらの値の平均になるわ。」
松田は「やっぱゲームみたいだな」と言葉を零した。
「で、松田はこの“強さ”ってのがg〜sの中でsなのよ。勇者の資格があるのはs以上で何か特別な技を持っている人のみなの。でも…」
その勇者たちは死んだ。という。
「まぁ、勇者以外の冒険者ならまだたくさんいるんだけどね、大体の冒険者はまだ魔王に挑める強さじゃないわ。それどころか幹部にも勝てないぐらいの人ばかりよ。」
「なんか聞けば聞くほど無理な話な気がするな…。てか、s以上ってどういうことだ?」
「あぁ、それは例外のことよ。基本sランクまでなんだけど、あまりにも規格外のものがあると随時追加されてくの。例えば最強の勇者と謳われていたジークはx…だったっけかな?」
ジークとか名前が強そうだな。