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回想。……し過ぎたみたい

──五年前── 〜18歳の冬〜


「はぁ〜」

重い溜息を吐きだした松田は、公園のベンチに倒れこむように座る。

溜息は白くなり夜空へと消えていった。


「なんでこうなっちまったんだよっ!こんチキショーっ!!」

俺は拳を握りしめ、両腕を振り下ろす。拳が腿に当たり、静かな公園に音が鳴り響いた。


「あいつはいつもそうだ!勝手に人の生き方を決めやがって!!」


その日、俺はヤクザたちを束ねろと父親に言われた。


俺の父親はヤクザの親玉でその仕事を継がせようとしていた。

だが、俺はヤクザになんてなりたくなかった。

ヤクザがカッコいいなんて少しも思っていなかったし、むしろダサいと思っている。


だから俺は13歳の時、父親に逆らった。


「普通に生きたい!友達だって欲しいし、ゲームだってしたい!!それに──」


その結果、カッターで切りつけられ、胸には今も消えない切傷があるし、殴られた左手の親指と人差し指が満足に動かなくなってしまった。


その時俺はボロボロになりながら悟ったんだ。

このゴミは自分をただの道具としか思っていないのだと。同時に、絶対このゴミみたいにはなりたくないと思った。


「本当はヤクザになんてなりたくない…でも、やらないと殺される……なら選ぶ道は一つだろ…」

硬く握られていた拳は少し震えていた。


「死んだら楽だろうなぁ…まぁ、死ぬ勇気も無いし死にたく無いからこんな役目引き受けたんだけどさ…」

そんなことを呟いた俺はベンチから立ち上がり、夜の街へ繰り出した。


──現在──


「くそっヤなこと思い出した!!」

俺は胡座のまま頭を掻きむしる。

この場所にきた原因を思い出すはずが5年も前のことを思い出してしまった。

「えーっと…どうだったけ…」

もう一度記憶を辿ってみる。

「あっ!思い出し──」

その瞬間空から一筋の光が降り注いできた。

「うわっ!」

俺はとっさに腕で目を隠した。腕を退かした次の瞬間、

目の前には……


美しく、露出の多い女性がいた。

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