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逃げ出しましょう!〈1日目〉

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


いざ!魔王と対面!

…はあ…死んだよ?

とりあえず頑張る!殺されないように!

「魔王様連れてまいりました。」

「入れ。」

すぐに戸が開く。


…はい。想像していた魔王と一致しました。

部屋はなんだろう。国王のいそうな玉座の間的なところだった。

そして隣には巨大な…そう…巨大なポメラニアンが!

可愛いわぁ。

ふわふわしてる〜!あ〜触りた〜い!


…いかんいかん。現実逃避もこれくらいにしないと。


「お前達は出て良い。」

そう行って悪魔の使用人さん達を指差す。

「しかし…!」

「出ろ‼︎」

「…かしこまりました。」

使用人さんは出て行く。


出て言った後私の方に向き直った。

「さて。まずはお前は『転生者』だな?」

……なんで?なんでバレた⁈

はいって答えたらいい?いいえ?

はいって答えたらどんな実験に付き合わされるかわからない。

いいえって答えた方が身のためな気がする。


「…混乱しているようだな。安心しろ。我も転生者だ。」

魔王が転生者⁈

「まおうさまはてんせーしゃですか?」

「ああ。」

だから使用人さんを出したんだ。

「日本生まれ。日本育ちだ。」

「わたしもです。」


…なんか意外に怖くなかったわ。

日本で育ったと聞いてより親近感が湧いた。

意外にいい人なのかもしれない。


「早速だが」と言うとニヤリと笑った。


「お前に呪いを掛けておいた。」

……前言撤回‼︎

呪いって何⁈

「……のろいってなんですか。」

「気になるか?一生幼女のまんまになる呪いだ。」


……なんですとおおお!!

今かなり可愛いから大人になったら美人になる予定だったのに‼︎

魔王様酷い!

サイテー!


「その代わりある能力が付いている。その能力は我にもわからん。」

それは嬉しい。…嬉しいケド。

その幼女のまんま設定要らなくないか?って聞いたら「面白いじゃないか。」って。

酷い‼︎

「あとその能力が目覚めるまでここに監禁する。」

はあ⁇

そろそろブチ切れたい。

ブチ切れていいデスカネ。

「逃げ出したいなら逃げ出してみろ。上手く逃げられたら追わないでおくぞ?」

喧嘩売ってる?

いいよ!逃げ出してやる!

私がムッとしていると

「さてここで終わりにしよう。また何かあれば悪魔達に申し付けろ。」

返事をした後部屋を出た。



その後魔王は

「もう戻っていいぞ。」

すると近くに化けていた犬が使用人になった。

「しかしどうして逃げ出して良いと?」

「ああしないと能力が目覚めないからな。」

魔王が一番信頼している側近は全て知っている。

魔王が転生者と言うことも。

「左様ですか?監禁して暴力でも振るっておけば目覚めると思うのですが。」

「それでは面白くないじゃないか。もう我は歳だ。いつ死ぬかわからん。だから他にもとらえているエルフや亜人達も逃してやろうではないか。

せっかくだ。楽しませてもらおう。」

そう言って笑みを浮かべた。

しかしこの時ノワールはこのあと起こることが全て魔王の計画だったことを知らなかった。



ーーーーー


魔王様と話し終わったあと。

ある部屋に連れてかれた。


そこには亜人とエルフがいた。

私が連れてかれたのは四人部屋で暗めの部屋。そこにまだ10歳にもならないくらいのケモ耳が!

しかも二人!さらにエルフ!

「きみたちもあくまにさらわれたの?」

「ええ。そうね。」

とエルフが答えた。

このエルフさんはお姉さんって感じだ。

「貴方は新入りさんね?初めまして。私はエルフ。」

「わたしはノワール」

「僕はオオカミ。」

このオオカミ耳の男の子は一言で言うと天使だ!ちょー可愛い!

「…私も。…オオカミ。」

この女の子は同じくオオカミ耳でこの子も可愛い。言葉が足らない感じがまた可愛い!

てかみんな名前オオカミとエルフって。

「なまえは?」

「私たち元々奴隷だったから名前がないの。だからお互いの名前で呼び合っているわ。」

「だったらわたしなまえつけてあげる!」

だって可哀想じゃん。

私は魔王に呪いをかけられたこと。

など転生の話し以外全部した。

「こちらにとっては貴方みたいな強い人に名前を付けてもらうなんて願ってもないけど。いいの?」

「もちろん!」

みんな喜ぶ。

そんなに喜ぶ事かな。


さてどんな名前がいいかな?

まず好きなものから聞いて行こうかな。

まずケモ耳女の子から

「あなたの好きなものは?」

少し間が空いてから。

「音。きれい。音楽。すき。」

音楽かあ。

先に男の子にも聞いておこう。

「きみは?」

「僕はおひさま。おひさまみるとあったかくなるから。」

可愛いわぁ。

おひさまかぁ

おひさま。太陽。陽。あ!日向!

「きみは『日向』だよ!」

「日向。ありがとう。」

なんか二人は双子みたいだから女の子も関連する名前がいいな。

太陽。月。月かぁ。あと音楽。

月…よしこれでオッケー!

「きみは『月音』。」

「つきね。月音。かわいい。…ありがとう。」

後はエルフのお姉さんか。

和風な名前がいいね。

エルフさん綺麗だし…。

「エルフさんは『雅』ね。」

「雅…。繋がったわ。」

「それでここから逃げ出すんでしょ?」

「うん。」


まずはどうかの部屋から出るかだ。

ここの部屋はお風呂とトイレとベッドがあるから生活できる。

だから滅多に出られない。


「そうねぇ。私たちも名前で強くなったし悪魔を殺せなくもないんだけど。」

ん?名前?

「なまえでつよくなった?」

「ええ。…え!知らないで名前つけたの⁈」

雅の説明だと名前はそのつけた人の強さが反映するから元々強かった三人はさらにつよくなったってことだ。

私は強かったみたい。

「あと他にもとらえられている人も助けたいわね。」

うーん。

まず月音と日向は魔法より武器等で攻撃する方が得意という事。つまり物理系だ。武器としては私が隠し持っていたナイフ二つしかない。元々護衛用として持たされていた。後はさらわれた日に買ってもらった魔法の本と転移魔法の魔法陣。なぜか持ち物は奪われていなかった。

そして雅は物理より魔法系である。

精霊魔法が使えるらしい。

いいなぁ。精霊。

魔法陣を上手く使えればいいけど。

とりあえずナイフを二人に一本ずつ渡す。

「ふたりはこれつかってね。」

「うん!わかった。」

「うん。がんばる。ナイフ。刺す。」

月音よ。笑顔で物騒な事言わないで。怖いからね。

私は作戦を必死に考えた。

そして思いついたのだ。

「じゃあこういうのはどう?」

そう言って作戦を説明した。


仲間が増えました。

次回に続きます!

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