えーっと、さらわれたようです。
ーーーーー《ある悪魔》視点ーーーーー
ある日、魔王様から呼び出しを受けた。
なんでもとある『幼女』をさらいついでに街を荒らせとの命令だった。
…そんな幼女に価値なんかあるのか?人間なんてどうでもいい気がするが。
でも命令された以上果たさないといけないな。
俺は魔王様が嫌いだ。
だがやらなきゃ殺される。
本当は人間なんてさらいたく無いんだが。
魔王様から貰った写真にはまだ3〜4歳の幼女とその家族と思われる人間が写っていた。
この人間たちは貴族。だから使用人に化ければ家の中に入るのも容易い。
悪魔だから人間より強いに決まっているだから出かける時に幼女のそばにいる事を命じられるだろう。
そして作戦当日
予想どうり幼女の側近として置かれることになった。
あとはさらうだけだ。
予定どうりに事は進む。
部下には街を襲うように命じる。
すると人間は
「ノワールを家に返せ。」
…やっとか。
「かしこまりました。」
さて、任務開始だ。
ーーーーー《ノワール》視点ーーーーー
あれ、ここどこだっけ。
全体的に暗い部屋だ。
何があったか思い出さないとね。
……そっか悪魔にさらわれたんだ!
やばいじゃん!
おもちゃとかにされないかな?
それこそ嫌なんだけど!
転生したばかりでこんなこととかほんと運が無い!
外に出られるか確認したけど鍵がかかっていた。
…当たり前か。
窓も無くベッドとソファー、テーブルしか無い。
暗くてジメジメした部屋。
武器としてはナイフ二本しか無いそれだけで悪魔を倒せるわけ無い。魔法も基礎中の基礎しかできないから攻撃してもどれだけのダメージを与えられるか…。
少しするとノックがあった。
「人間、お前を魔王様のところに連れて行く。準備をしろ。」
魔王‼︎
まじか。
死んだわ。
その後女性が入って来た。
この感じ…オシャレさせられる感じかな。
「さあ。ドレス着ましょうね〜!」
綺麗な黒に白い花柄のドレスに黒い花の髪飾り。
多分私の髪に映えるからだと思う。
メイクは全力拒否した。
ついに来てしまった。
…魔王と会うときが。
いや!私だって時間のばしたんだよ⁈
人間だから失敗もするって!
次回は長くなと思いますがお付き合いください笑
今回で今年の投稿は最後となります。
来年からも宜しくお願いします!
では良いお年を!