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030 こんにちは 日常生活

まだ全快ではないので投稿ペースは遅めですがよろしくお願いします

 世界選手権 決勝戦の翌日

 

 俺は約2か月ぶりに我が家へ帰ることが出来た。

 

 この2ヶ月はきつかった。

 

 何がきつかったかって、ずっと生粋の女の子のふりをしなくてはいけないところだ。

 

 周りから見て不審に思われないように人の目のあるところでは仕草や言動は涼ねえ他に仕込まれた通りに振舞っているが、これが中々にストレスが溜まる。なのでその辺、家にいる時はかなりのところで大雑把に振舞っている。

 

 以前、この点を涼ねえ達に指摘されたが、涼ねえ達だって俺が女になった途端、その辺に俺が男だったら目のやり場に困る様なものを出しっぱなしにしたり、あられもない恰好でうろついていると指摘し返したらあまり強く言われなくなった。

 

ただいま(たでぇまあ)

 言葉をちょっと崩し、靴も乱雑に脱いでみる。仕草を矯正されすぎて今となっては逆に違和感が出てしまうが、男だった頃(一昔前)はもっと雑にやっていたのだ。

 

 う~ん。わざと粗暴に振舞い、長く被っていた猫を払い落としてみると心なしかすっき——

 

「おいおい。優。お前、今は女の子なんだからもうちょっとお淑やかにしろって。あ、ただいま」


「2人ともお帰りなさい。それと優莉。美佳も言ったけど、普段から気を付けていないと、どこかでポロっと出るからちゃんとしなさい」


「お帰り〜。それと優ちゃん。高校でいつも一緒にいるからフォローできているけど、今のまま直さないと、一人でどこもいけなくなっちゃうよ?」


 そしてこのフルボッコ状態。たぶん俺は泣いていい。


=========


「それと昨日からたくさん言われているだろうけど、2人とも世界一おめでとう」

 

「美佳ねえ、優ちゃん、おめでとう」


 玄関から食卓へ向かう途中、昨日から耳にタコが出来るくらい聞いた言葉を2人からも聞いた。

 

「あぁ、ありがとう」


「正直、たくさん言われてるけど、赤の他人百人から言われるより2人から言われた方が嬉しいよ」


 聞き飽きたとしても、身内から聞くのはまた別腹で嬉しいものだ。逆を言えばよくわからないほぼ初対面の人から言われるのは食傷気味だ。ぶっちゃけうんざりしている。

  

 昨日、バレーボール女子日本代表は世界選手権で優勝、つまり世界一になった。

 

 で、優勝した昨日の夜から今日にかけてそりゃもう色々な人から祝福され引っ張り回された。

 

 まずは昨日(当日)の夜の祝賀会。

 

 これは借りていたホテルのホールで行われ、主催はバレーボール協会。だが、身内だけでなくマスコミも所定の手続きをすれば取材として参加できるものだった。

 

 元々、大会期間中は田代監督の強い意向で翌日に試合のある場合は飲酒禁止、これは選手だけでなくけじめをつけるためにも監督、コーチ、スタッフも厳守、翌日が移動日等で試合のない場合も過度な飲酒は禁止、が厳命されていた。その前段となる最終合宿中も軽く呑む程度ならともかく深酒は禁止されていた。

 

 つまり2ヶ月近くに及ぶ厳格な生活にただでさえストレスが溜まっていたところに、優勝という最高のおまけ付きで解放されたのだ。

 

 みんな、よくまあ呑むも呑む。

 

 ……当たり前だが、未成年の俺、舞さん、杏奈さんは終始ソフトドリンクだったが。

 

 で、半分酔っ払った状態でマスコミの皆様が取材に来たんだか酒を呑みに来たんだかわからん状態でインタビューしてくるわけだ。

 

記「優勝 (または)世界一、おめでとうございます!」


俺「ありがとうございます」


記「素晴らしい活躍でしたね。——」


 この後は『今のお気持ちは?』だとか『印象に残った試合 (あるいは相手選手)は?』とか『今後の進路は?』等々、似たような質問が何回も何回も飛んできた。

 

 そりゃ彼らのお仕事はアスリートからの言葉を貰ってくること、なので仕方ないが、似たような質問を何度もされるこっちの身になって欲しい。


 周りは酒が入って良い感じに脳がヨーグルトになっているので気にしていないのだろうが、こっちは素面なのでげんなりしてくる。

 

 しかも俺にインタビューしてくる記者の数が他の選手よりぶっちぎって多い。

 

 これについては俺が最年少、最小身長、エース等、属性盛りだくさんなので多少は我慢しなくてはいけないのだろうけど、限度はある。

 こっちはお腹が空いたので食事にありつきたい(祝賀会は立食形式で美味しそうなものがたくさんあった)のに中々食べれない。

 プロスポーツは客商売である。そしてバレーボールは日本において人気はあるが野球やサッカーほどではない。

 ここで俺が塩対応をすることで一時的にしろ今や日本中に広まっているバレーボール人気に冷や水を浴びせかねない。そう考え、表向きは似たような質問に何度も笑顔で答え続けた。

 

 さらば、祝勝会に出ていた美味しそうなお肉……

 

 その後も祝賀会は続き、僅かに残った食べ物をぱくつく余裕が出てくるころには別の問題が出てきた。

 

 合宿期間中も含めればバレーボール関係者はお酒をあまり呑めなかった。だからか、その反動で一部は泥酔レベルまで酔っぱらった。

 

 選手は女性とはいえ、長身が正義のバレーボール選手。体重は俺を除いて全員軽く60キロを超える。スタッフには女性だけでなく男性もいる。そちらも元アスリートだった人も多く、長身で重い。

 

 それなりの重量があり、しかも幾人かは女性で迂闊に触るとコンプライアンスがうるさい昨今、問題になりかねない。となると誰が運ぶかと言えば力持ちでかつ一応同性の俺であって……

 

 結果、何人も休憩室なり、部屋なりに俺が運ぶことになった。

 

 回復体位?という酔って寝た人を休ませる体勢もこの時初めて学んだ。イラン知識だ。

 


 祝福される立場なのになぜか苦労ばかりだった翌日の今日は朝からTVや雑誌の取材に一日中代表選手一行として連れまわされた。

 (余談だが、前日酔って醜態を見せていたお姉様方は表面上はすっきり元通りになっていた。大人ってスゲー)

 

 言い方は悪いが俺が補欠ならそうではなかったのだろうけど、曲がりなりにも主力の一翼どころか世界選手権でベストオポジット賞獲得と個人賞まで貰って、前述のようにネタになる属性盛りだくさんなのだから俺個人への質問がとても多かった。

 

 涼ねえと陽菜には世界選手権が始まって2~3試合勝った後ぐらいから、凄い人気になっているとは聞いていた。


 が、9月からずっとホテルと練習場と試合会場、この3つくらいしか出歩いてなかったので実感がなかった。

 

 大会中に取材に来ていたスポーツ系の記者ではなく、俺が子供の頃から見ていたようなTV番組にも呼ばれたりもしたことで、どうやら思った以上に人気が出ているのだとこの時ようやく実感した。

 

 その後に様々なメディアへの出演を梯子 (全て代表全員にあったというわけではないが、俺への依頼はたくさんあった)し、結局昼食は移動中に食べるのがやっとという状態で久々の帰宅だ。

 

 なお、俺は高校生活優先を盾に全てお断りさせてもらったが、明日以降も美佳ねえ達には山ほど出演依頼が来ているらしい。

 

「――正直、TV出演とか画面から眺めてる分にはタレントやプロスポーツ選手が羨ましかったけど、こんなに忙しくなって画面の中に入るくらいなら最初から依頼なんてなければ良かった、って言いたいくらいもみくちゃにされたからね」

 

 と愚痴を言いながら晩御飯にありつく。食卓の上には涼ねえと陽菜で用意したであろう品々が並んでいる。俺への祝いもあるためか、春巻もある。この辺、黙っていても欲しいものが出てくるあたり流石だ。うん。美味しい。

 

 

「あら、そうだったの。それは大変だったわね」


 俺が愚痴ると労りの言葉をかけてくれたのは涼ねえ。流石涼ねえ。すさんだ俺の心に癒しをくれる。

 

「ところで優ちゃん。その取材中にまた変な事を言ってないでしょうね?」


 一方、気を使えない陽菜はなぜか文句を言ってくる。

 

「変な事って何?」


 思い当たる節がないので聞き返すと、これが陽菜の逆鱗に触れた様だ。

 

「優ちゃんが!日本代表の選手よりも私のトスが打ちやすいって言ったこと!おかげで大変なことになったんだからね!」


「痛い痛い痛い!」


 陽菜が人のほほを引っ張る。

 

 あー。

 あれか。あれなー。

 

 痛みに耐えながら、どうしてこうなったのか、俺がまず知りたいわ。あの一件。

 

「まぁまぁ陽菜。ちょっと落ち着けって。優だって悪気があったわけがないどころか、あんなぼそって言ったのを大げさに取り上げられて困ってるんだって」


 ここで美佳ねえがフォローを入れてくれた。


「どういうこと?」


「去年まで大学で寮生活だった私より2人の方が知っていると思うけど、別に優は朝食はごはんに納豆で決まり、ってわけじゃないだろ?」


「まあ、そうね」


「むしろ朝はパンかシリアルの方が多いよね」


 うむ。そうなのだ。だが、たまたま大会中、1次ラウンドで泊まっていたホテルの朝食バイキングは和食の方が美味しそうだっただけだ。クロワッサンがもうちょっとパリッと香ばしかったら違ったのかもしれないが。ここから先は俺が続けた方が良かろう。

 

「大会中、一番最初に泊まっていたホテルだと和食の方がおいしかったんだよね。たまたまだけど。んで、ごはんばっかり取ってたらなんか知らないけど取り上げられて話題になってるし。

 あと、たまたま付け合わせにアサリのお味噌汁が出たんだけど、その時『貝ってちょっと食べにくいよね』ってぼそっと言ったら次の日から具のアサリは殻付きじゃなくてむき身でだされるようになったし。

 おっかないのがその先。2次ラウンドからは試合会場の都合で大阪のホテルを使ってたんだけど、最初からお味噌汁の具は1次ラウンドで好きって答えた豆腐とわかめのお味噌汁だし、納豆だってきっちり同じメーカーのを使ってるんだよ?

 もう怖くて迂闊なことを言えないから一度決めた献立を黙々と食べることにしたんだよ」

 

 言わなかったのでそんなことにはならなかったが、例えば『朝食に出てくる卵焼きはしょっぱいのじゃなくて甘い方が良い』なんて言っていたらそうなっていただろう。

 

 それくらいホテル側は無駄に俺に気を使い、かえって困らせてくれた。


 なんでだろうと、ずっと思っていたが、それは前述のように俺がこの2ヶ月缶詰になっていた内に日本中でバレーボールフィーバーになっていたからだ。

 

 そりゃスポーツ紙とかで一面になっていたから多少は……と思っていたが、想像以上に凄いことになっている。

 

 俺は捏造(公式)経歴で3年前まで日本にいなかった設定になっているが、そうでない美佳ねえ達には随分な数の『昔からの親友』を名乗る連中が出没している。

 

 たまたま適当に食べていた朝食ですら採り上げられるのだ。一挙手一投足監視されているようでストレスがたまらないわけがない。

 

 トスの一件も、「誰のトスが打ちやすいのか」と聞かれたので深く考えず陽菜と答えたに過ぎない。

 

 本当に深い意味はない。

 

 世界選手権では俺のスパイクは決まって当然という風潮すらあった。その中で相手に拾われたり、ラインアウトをすると主に応援席からがっかりの声が聞こえてくるのだ。

 

 それはそれで嫌なんだが、それより問題は味方。沙月さんも舞さんもそりゃ凄い、完璧なトスが飛んでくる。そのトスも貰って決められないと舞さんなんかは舌打ちしてくることもあるし、沙月さんは沙月さんで「あぁ、ごめんね。今のはトスが悪かったわね。優莉ちゃんが打ちやすいポイントを教えて」などと完璧なトスを上げたうえで嫌味のように言ってくるのだ。

 

 その点、陽菜はトスが舞さんや沙月さんより下手だし、それで俺がミスっても「俺も悪いけどお前も悪い。俺も頑張ったけど、お前も頑張った。だからドンマイ」ですむのでストレスが少ない。

 

 ほら、陽菜のトスが一番打ちやすい。

 

 という理屈に過ぎない。

 

 

 

「ひょっとして優ちゃんがホテルに閉じこもりっぱなしっていうのも監視されるのが嫌で引きこもってたの?」

 

「半分それはある」


 大会中とは言っても選手含め日本代表一行は24時間ずっと行動を共にしていたわけではない。試合と試合の合間には気分転換に外に食事に行ったり、遊びに行ったりしてる。

 

 確か荒巻さんは子供が熱を出したとかで家に帰ってもいる。

 

 そこを取材と称してあれこれ近づいてくる奴がいるから外に行く時は気をつけろ、なんてスタッフの人にも言われたが、本当に練習場、試合会場、宿泊しているホテルのいずれかにしか行かなかった。

 

 その理由の一つはどこに行っても監視されるのがわかっていたからだ。

 

 後二つほど理由もあるが。

 

「優の奴は試合とか練習とかミーティングが終わるとずーっと部屋にこもって勉強してんだよ。信じられるか?時にはわざわざ協会の人が手配した講師まで呼んで勉強してんだよ。私には信じられないね」


「美佳ねえ。何度も言っているけど、私まだ高校生。高校生なんだから相応の学力がないと卒業どころか進級も危ういんだって」


「公立高校は大変だねえ。私も高校生の時にU-19の代表であっちこっち連れまわされて殆ど授業を受けなかった期間もあったし、おかけでテストは悲惨だったけど進級も卒業もできたし」

 

 残り二つの理由の一つは勉強。


 厳密に言えば俺だって今回の件は全部公休扱いで、受けれなかった2学期の中間テストも仮に授業を受けていたら取っていたであろう点数を見做しでつけてもらっている。


 担任の平原先生にこれは本当は言ってはいけないので内緒ですよと釘を刺されたうえで「普通は見做し点をつける時は厳しめにつけるんですけど、あなたの場合は甘めにつけることが決まっています。全教科お姉さんと同じくらいの評価になりますよ」と教えてもらってもいる。

 

 ……陽菜より俺の方が出来が良いので陽菜以上の評価にしてほしいがまあいい。とにかく実は勉強しなくても中間テストどころか授業を受けれないハンデから悲惨な点になること受けあいの2学期期末テストも下駄をはかせてもらえるらしい。

 だからといって勉強をしなくていい理由にはならない。陽菜には実力で学力が上回っていると周囲に思わせる必要がある。これ大事。



 

「あとはドーピング検査。毎回毎回懲りずに色々検査をしてくるんだよね。ま、気持ちはわかるから仕方ないけど」

 

 最後の一つはこれ。ドーピング検査に付き合っていた。

 

 まあ俺の身体能力を考えればドーピングを疑われても仕方ないのでこれは素直に受け入れていた。

 

 受け入れ過ぎて真夜中に検尿だ、とか採血だとかを受け入れていたら受け入れ過ぎだ、ちょっとは抗議しろと、美佳ねえに怒られ、「妹もアスリートなので睡眠時間の阻害となる様なことは止めてください」と追い返す場面もあったり。



「そんなこともあったんだ」


「まあそんなことはニュースに出来ないから世間には知られていないみたいだけど、実際あったんだよね」


「おかげで同室の私までその度に起こされるからいい迷惑だったよ」


 ――日本代表というくらいなので泊まるホテルもビジネスホテルではなく一泊数万円はするようなところだったが、割り当てられた部屋は二人部屋だった。




 国家代表クラスとなるとスポーツ界での他競技()のつながりもあり、それから聞くとやはり人気のある野球だとかサッカーの代表 (ただし男子に限る)だと予算も違うので主力選手どころかベンチクラスでも一人部屋が割り当てられるらしいが、バレーボール協会にはそこまでの経済力はないとのことだ。

 

 大会開始前の最終合宿を行っていた9月も同様。なのでこの2ヶ月間はずっと美佳ねえと同じ部屋で寝泊まりをしていた。

 

「まあそれ以外は優が同室でよかったよ。代表には高校からの友達もいるけど、家族とは違うからどうしても気を使うし。その点、優相手なら気を使わないし、妹なんて子分みたいなもんだろ?だから着てたものを渡せばちゃんと洗濯してたたんで返してくるしね」

 

 ……本当に無遠慮に「優、これ一緒に洗濯しといて」と下着ごと俺に渡してくるのだ。今はともかく、ちょっと前は正真正銘の弟にそんなことさせるか?普通?

 

 余談だが、衣類の洗濯についてはユニフォームとか、ジャージなどの公式ウェアに限らず、下着だろうと専用の女性スタッフに渡せばきちんと洗濯してくれる。が、女子選手ということもあってか下着に関しては自分で洗濯する人の方が多かった。

 

 もちろん、中には下着ごと洗濯を頼む人もいたが……

 

 で、美佳ねえは他人に自分の下着を洗わせるのはダメでも、家族は良い、という考えのようだった。まあ、こっちも日々洗濯当番になった時は涼ねえや陽菜のを扱っているので慣れてはいるが、完全に妹扱いでちょっとなあ、と思うところはある。


 一度まるで警戒してこないことに対して指摘したが、「私のをどうこうするくらいならとっくに涼ねえと陽菜のだってやってるだろ?で、なにかしたのか?」と返され、以降は粛々と対応していた。

 

 こういってしまうと俺が一方的に洗濯係だったように思えてしまうので補足しておくが、衣類の洗濯については2人交代制だった。だからなんだ、って話だが。


「ま、そんなホテル生活で非日常も今日でお終い。明日からは普通の高校生活に戻れるからほっとしているよ」


「普通って、その明日は普通の高校生活じゃない日なんだけど……」


 俺のつぶやきに陽菜が答える。

 

 確かに明日からは高校生活に戻るが、同時に普通ではない。

 

 なにせ明日から高校生活の一大イベント、沖縄への三泊四日の修学旅行なのだ。

 

 ……実は例年だともう少し早い時期に行くのだが、例によって俺が日本代表に召集されたことで今年度の頭には正式に10月下旬に日程が変更となっている。

 

 

 準備関係は高校に行けていないので殆ど陽菜に任せているというか任せざるをえなかった。ゆえに詳細はどうなっているのかわからないが、わからないからこその楽しみがある。

 

 

 ……俺はこの時、呑気に浮かれていて知らなかった。

 

 

 約1週間後、トンデモナイことが判明するのだが、それを全く思いいたることができなかったのだ……

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 女子バレーボールが中国に公式戦で勝てたようでよかったですね。
[一言] 約1週間後ですか・・・『立花優莉の修学旅行』という特番が放送されるとかですかね?マスコミが着いてくるのはニュースの一部くらいだろうと思ってたのに~という感じで
[一言] 大胆な予想ですが、一週間後に異世界召喚されるんですね。二年生編の次は 異世界勇者再び編。最後、魔王倒した際に呪いで子供にされるのです。
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