ASTRO
灯火にいつかの声を見つけた
今まで流した涙が遠くから音もなく続いていた
僕の始まりを探して帰ろう
裸足をそっと浸しながら 遡って
何かの揺らぎが 起こした爆発を閉じ込めに
*
あまりにも耐え難い痛みが
その輝きをこの世に落とした
同じことが 僕にできるだろうか
*
無口な存在が 初めて放った感嘆を
まだあなたは覚えていた
花の美しさを讃える言葉
どんなに些細だとしても それは間違いなく僕のもの
*
いくつもの自傷の末に 得たものは
赤い斑点と 絶えないもどかしさ
この体に根を張って 死ぬまでついてくるだろう
*
際限なく鮮やかで 短命な花と知って
僕は何度も 永遠にしようと試みた
それは 僕1人でなければできないと知るまでに
さほど時間はかからなかった
*
変わっていくことが 怖くなくなった
花ではなく 樹として
愛の面倒を見るのは ひとつの平穏を獲得したと言ってもいい
*
遠い静けさに 想いを馳せても
それは きっと手に入らないだろう
いくつもの星が どこまでも深く
散らばっているのが見える
この手にもまた ひとつ携えて
無闇に逆らわず 生きていく