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毒白

ASTRO

作者: Vein

灯火にいつかの声を見つけた

今まで流した涙が遠くから音もなく続いていた

僕の始まりを探して帰ろう

裸足をそっと浸しながら 遡って

何かの揺らぎが 起こした爆発を閉じ込めに



あまりにも耐え難い痛みが

その輝きをこの世に落とした

同じことが 僕にできるだろうか



無口な存在が 初めて放った感嘆を

まだあなたは覚えていた

花の美しさを讃える言葉

どんなに些細だとしても それは間違いなく僕のもの



いくつもの自傷の末に 得たものは

赤い斑点と 絶えないもどかしさ

この体に根を張って 死ぬまでついてくるだろう



際限なく鮮やかで 短命な花と知って

僕は何度も 永遠にしようと試みた

それは 僕1人でなければできないと知るまでに

さほど時間はかからなかった



変わっていくことが 怖くなくなった

花ではなく 樹として

愛の面倒を見るのは ひとつの平穏を獲得したと言ってもいい



遠い静けさに 想いを馳せても

それは きっと手に入らないだろう

いくつもの星が どこまでも深く

散らばっているのが見える

この手にもまた ひとつ携えて

無闇に逆らわず 生きていく



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