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ep.015 pm10:15 北海道札幌市北区 札幌クイーンホテル

pm10:15 北海道札幌市北区 札幌クイーンホテル


皐月は、札幌支部に用意させた服の入ったトランクを開けた。

《イメージは、二十歳くらいの東京から男を追って札幌に流れてきた風俗経験有りの女の子ね。少し馬鹿っぽい処が魅力的みたいな・・・》

次々と身に着ける服を選び、ソファーの上に置いていく。

《だとすると、コレね。薄ピンクの子猫柄のショーツ、見せブラは逆に濃いめのワイン、パンストはローライズ仕様の赤茶系で、その下はシマムラで買ったっぽいショーツが見えそうなデニムのミニスカート。そして、素肌に羽織るのはかなりゆったりめのリズリサの派手なピンクのサマーニット。足元はファーの着いたブーティーかな。うん、いい感じね》

次に、別の鞄を開ける。

《でも、その前に・・・、うーん、髪の毛は金髪よね》

何やら薬品の入った缶、真ん中に頭が入る程の大きさがある半透明なナイロン製の布と、布と同じ素材で出来た手袋を取り出した。

皐月は、缶、布、手袋を持ったままドレッサーの前に座る。

タオルとドライヤーを使って髪の毛を乾かすと、持ってきた布をすっぽり頭から被った。

手袋を嵌め、缶を数回振ってボタンを押す。

ヘアブラシの上に輝く金色のムースを出し、一気に髪を梳くと、瞬時に見事な金色が髪の毛コーティングされていった。

《生え際までコーティングさせないのが、ポイントなのよね・・・》

一通りムースが髪の毛に行き渡ったのを確認し、ドライヤーを当てる。

皐月は右手だけ手袋を外し、乾いた金髪の部分を触ってみた。

手にコーティング剤は着かない。

《問題なさそうね・・・》

皐月は右の手袋を()め直すと、更に金髪が完全に定着するまでドライヤーを当てた。

髪の毛の用意が出来るとバスローブを脱ぎ、出してあった下着や洋服を身に着ける。

姿見に自身を写して、服装を確認し、

《もうちょっと胸元が開いててもいいかもね。でもベスに貰ったペンダントがポイントになってるから、こんなものか・・・。さて、次はメイクね。目力たっぷりのageha系にしなきゃ。それでいて口紅はややダークな赤ね》

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