素質を持つ人達2
ルディさんは、水の素質が凄くてそれに光の素質が少しある感じ。
リオンさんは、土の素質。
ジミーくんは、緑の素質を持っていた。
「とりあえず、皆さんの素質が分かったところで…。ここからは、アオの力を使って皆さんの素質を引き上げます」
「気分が悪くなったら言って下さいね」
「結構大変なことじゃないのか?」
「私の方は、ルーカス王子達の素質を上げていくんですけど、ある程度まで上げたらあとは自然に上がるので、そこまで負担はないですよ」
「そうか」
「ふふっ」
「どうしたの?おばあ様」
私とルーカス王子のやり取りを見ていたおばあ様は、なぜか笑っていて私が不思議に思って尋ねると、笑って応えた。
「ルーカス王子は、アオをとても大切にしてくれているようで、嬉しいと思いましてね」
「お、俺はただまた倒れられると、他の奴らが心配するから!」
「ルーカス王子、言葉が乱れてますわよ」
「!!」
うわ~。ルーカス王子がおばあ様のペースにハマっていってる…。
おばあ様、人を手玉にとるの上手いんだよね。さすが、女王をしてるだけあるよね。
「さ、時間も限られてますから始めましょう。皆さんこっちに並んでください」
ルーカス王子達を一列に並べ、私はその周りに陣を描いていく。
陣を描き終え、私はルーカス王子達の前に座った。
「いきますよー」
私が手を合わせて、集中し出すと陣が光りそれがルーカス王子達を包む。
「体が!」
「っ!」
「うわっ!」
今、ルーカス王子達の体の中ではだんだん体が熱くなっていってるんだろな。
ルーカス王子達が苦しんでいる中、私もある程度素質を上げ終えた。
「ふー…。あとは、ルーカス王子達自身の力でどれだけ力を上げられるかだね」
「そこは、頑張ってもらいましょ」
私が力を上げたあとは、個人の力次第だから個人差が出るんだよね。おばあ様は、お茶を用意してもらっていて寛ぎ始めてるし。
長くかかる人で半日とかなんだけど、今回は私が手伝って早く終わるようにしたから、一時間とか二時間ぐらいで終わるはず。
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二時間後
「はぁはぁ」
「きっつ!」
「皆さん、お疲れ様でした!」
「無事、力を解放できたようですね」
ジミーくんが一番最初に終わり、それから次々に終わっていって、ちょうど二時間で全員が終わった。
さすがにルーカス王子達も疲れきっているようで、何も喋れないようだった。
「今日はここまでにしておきましょうか。ルーカス王子、もう一週間を切りましたしある程度仕事は区切りがついているはずですね」
「はい」
「ならば、これからはアオと共に力を上手く制御することを覚えなさい。力の使い方を知らなければ、使い物になりません。宰相には、私から伝えておきますので」
「分かりました」
「それでは、アオ。私は、城に戻ります。」
「はい、ありがとうございましたおばあ様」
そして、おばあ様が部屋を出ていったあと私は、ルーカス王子達を休ませるためリーンさんに飲み物と軽い食事を頼んだ。
しばらく、床に座り込んでいたルーカス王子達は少し休んだあと、部屋にある椅子に座りなおしていた。
体調が悪くて、投稿が数日出来なくてすみませんでした。