騒動の後
「ミリア様は、どうなるんですか?」
「ひとまずは、騎士団預かりになる。俺を狙って走っていたのを、見られていたしな。あれで、罰が何もないと、あの時見ていた者達は納得しないだろうしな」
確かに、そうだよね。
「ま、しばらくこっちで預かって話を聞くつもりだ」
まさか、ミリア様があんな行動に出るとは思わなかったな。人は見かけによらないって、良く言うけど自分で実際に体験するとは…。
うちの家族は、ストレートに感情を出す人が多いからね。
「大変なことになったよね~、国王様のパレードの件もあるのにさ~」
「確かに、ジミーくんの言う通りだけど…。なんか、仕組まれてそうな感じもするんですよね」
「仕組まれてる?」
「ミリア様が、今日襲ってきたのも…。敵が接触してきたのも…」
「いくらなんでも、考えすぎじゃないか?」
「そうですかね?」
そうなのかな?私の考えすぎ?
でも、それぐらい考えとかないと危ない気がするんだけどな…。
「とりあえず、今日はこれぐらいにしろ。これから塔に行くんだろ?」
「はい。大丈夫ですよ、しっかり力を溜めてきます」
「無理だけはするなよ」
「分かってますよ」
本当に、心配性になったなルーカス王子。
お兄ちゃんがいたらこんな感じかな?
「それじゃ、私は行ってきますね」
「あぁ、気を付けて。俺も城に戻って残りの仕事をするか…」
「ルーカス王子も、あまり無理はしないでくださいね」
「分かってる。塔まで送る」
「ありがとうございます」
本当に過保護だね~。今日は、フラついたりしたから余計かな?
それで、塔で力を溜めながら私は夜を明かした。
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