調査3
「とりあえず、ルーカス王子達も呼んで来ようか」
「それがいいですね。万が一、敵がいても対処できるようにしとかないと」
隠し階段を見つけた私とジミーくんは、一度部屋から出て、他の部屋を調べているであろうルーカス王子達を呼びにいった。
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「良く見つけたな」
「この辺りの床の上を歩いた時、他とは音が違ったので」
「でも、ちゃんと聞いてないと分からないぐらいだよ?僕は、アオ様に言われるまで分からなかったし」
「それじゃ、降りてみましょうか」
私達は、ジミーくんとリオンさんに階段の入り口のところで待っていてもらい、階段を降りた。
中が暗かったので、私は光の玉を出して歩みを進める。
しばらく進むと、開けた場所に出た。階段は、ここで終わりのようだ。一番後ろを歩いていたリオンさんが、階段を降りきったのを確認して、光の玉をその場所の方に移動させた。すると…。
「!!」
「これは…」
「“人の骨”ですね」
そこは、地面が人の骨と思われるもので覆われていた。
私達は、慎重にここを調べることにした。
「これは、ずっと放置されていて長い月日を経て骨となったのでしょうか?」
「みたいですね…。所々に布や、装飾品もあるみたいなので」
「だが、どうやってこれほどの人数を…」
最低でも、20体以上の人の骨がありそう。
「さて、どうする気だ?」
「まだ何も言ってませんよ?」
「どうせ、あるんだろうが」
「まぁ…。ないことはないですよ」
「だったら、やったらいいんじゃないか?」
ルーカス王子の言う通りなんだけど…。この人数の話をいっぺんに聞こうと思うと、大変なんだよね…。
「いいですけど…。ルーカス王子も、一緒に話を聞いて下さいね?」
「?良く分からんが、話を聞くだけなら簡単なことだ」
「この人数ですからね?」
「あぁ」
絶対にちゃんとは、分かってないよねルーカス王子。ま、それならそれで仕方ないよね。
「それじゃ、ここにいる人達を呼びますよ!」
「呼ぶ?」
「はい!じゃ、二人は少し私から離れて下さい」
そう言って、二人を私から遠ざけて私は術を発動させる。