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聞き込み開始!4

 すると、花びらが淡く光始め空中に浮かび始める。やがて、全ての花びらが浮かぶとどこからか、声が聞こえてくる。


“向こうに、綺麗な花が咲いてたよ”

“あなたが服に付けてる花?凄く綺麗ね、今度行ってみる”

“なぁなぁ、どっちが先に丘の上まで行けるか勝負しようぜ!”


 違う…。こっちじゃない、まだお城に近い方に…。


“最近、ジョイール王国に月の姫が来てるらしいぞ”

“そうなの?でも、最近のこの国の様子なら月の姫の力に頼るのも無理ないね。王子様は、変な女に捕まったみたいだし”

“それだけど、今は自宅に戻されてるみたいでさ!王子様は、月の姫にぞっこんらしい”

“そうなの!?まぁ、綺麗だし強いしね。さっき妖精王から伝達があったじゃない、月の姫に協力するようにって。ま、妖精王から伝達がなくても協力するけど”


 うーん…。もう少し市場よりかな?

 それにしても、妖精王様仕事早いな…。


“っうぅ…、く、苦しいよ…。”

“た、たす、けて…。”


 これは、市場の裏の方にある教会から?もう少し、詳しく。


“貴様ら…。妖精王に何か話したのか?”

“何も!オレ達は何も話してない!”


 映像も出して…。

 私がそう思うと、頭の中に教会であろう場所の中の一室の風景のようだが、これは…。


「酷い…」

「何か、見えているのか?」


 あ、私の頭の中だけにしてた。ルーカス王子達にも見えるように。

 すると、花びらが一ヶ所に集まり全て集まると、映像が見えてきた。


「ここは…」

「教会の中にある一室ですね。確か、準備に使う」

「最近はあんまり使ってなかったんだっけ?」

「あぁ、最近新たに教会を造ったからな。今はそっちで色々とするのが多くなってる。


 ルーカス王子達も、知らなかったんだ。

 部屋の中には、大小様々な檻があってその中には妖精達が入れられていた。

 今、怒られている妖精も、檻にいれられている妖精も皆、傷だらけでまだ血が止まっていない傷もあり、かなり憔悴していて酷い状態だった。


「これは…、かなりヤバい状態じゃないの?」


 ジミーくんの言う通り、もう少し状態が悪くなると妖精達が消滅してしまう。


“ふんっ!今日はこれぐらいにしといてやる、次に何かあればお前達は消滅だぞ!”


 そう言うと、男はその妖精を檻に投げ入れ鍵をして、部屋から出て行った。


「助けなきゃ…」

「アオ様?助けるってどうするんですか?」

「私の意識をあの部屋に飛ばして、そこから私が妖精達をこの城に移します」

「そんなこと!出来るのか?」

「やってみなきゃ、分かりません」


 言って、私はあの部屋に意識を飛ばしていく。


「ルーカス王子!」

「なんだ?」

「私の体、よろしくお願いしますね」

「は?おい!」


 ルーカス王子が何か言ってるが、気にせずに意識を飛ばした。


 必ず、あの妖精達を助ける!







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