自己紹介2
更新の時間少し遅くなりました。
すみません。
これから、恋愛の感じもちょいちょいいれていければと思っています。
よろしくお願いします。
「おはようございます」
「おはよー!」
「おはよう~」
私達が食堂に着くと、ルーカス王子とルディさん、ジミーくん、リオンさんがいてリーンさんも近くで食事の準備をしていた。
「その子達が使い魔か?」
「そうですよルーカス王子」
「人間と変わらないんだな」
ルーカス王子が少し驚いたように言った。
「そうですね。この子達は妖精達の中でも、力が強い子達なので普通の人間と変わらないんですよ。もっと力の弱い妖精だと、ティーカップぐらいの大きさの子達がいますよ。そのぐらいの大きさの子達が普通ですね」
「じゃその子達、本当に強いんだね」
「そう!私達強いんだよー!」
「強いんだよ~」
「可愛らしいですね、アオ様」
「そうでしょ。さ、ミリーもレミーも挨拶して」
そういうと二人は私の前に並んで自己紹介を始めた。
「はい!私、ミリー。水の妖精だよ」
「私は、光の妖精のレミー。よろしくお願いします~」
二人が自己紹介をすると、ルーカス王子達も軽く自己紹介をして朝ご飯を食べ始めた。
ミリーとレミーには、果物を用意してもらった。妖精は食事をしなくてもいいんだけど、気に入った物を食べる妖精達も多い。
食事も終わり、食後のお茶を飲みながら今後の予定を話し合う。
「これからどうするんだ?」
「とりあえず、私はまた取引所に行ってこようと思います。ミリーとレミーも連れていって、近くで妖精達に話を聞きに行ってきます」
「大丈夫なのか?」
「私の姿を見えないようにして行きますから、大丈夫ですよ。この子達もいますし」
「そんなことも出来るんですね、アオ様」
「僕もその力ほしい!」
「ジミーは、訓練から逃げたいだけだろ」
「リオン!言っちゃだめだよ」
姿を見えなく出来るのは、やっぱりいい力だよね。スクリプト王国にいた時にお忍びするので身に付いたんだよね…。これは言わない方がいいかもな、ジミーくん達の反応を見るに。
「とりあえず、それで行ってきますね。で、今日の夜にあの髪飾りの解析が終わって、父から連絡がくると思うので明日報告しますね」
「あぁ、よろしく頼む。こちらは、その取引所の付近に最近よく行ってる貴族を調べているところだ。それと、今までの行方不明者はやはりその髪飾りを数日前に購入し、数日後行方不明になっているのが分かった」
あの髪飾り一つ一つに術が込めてあるのか、そもそもあの不思議な宝石に何かしらの力があるのか…。
お父さんが言っていたことが本当だったら、後者だよね。その一族の生き残り、またはその一族が残したその宝石を誰かが入手して使ったか…?
お父さんの連絡待ちだけど。
「ルーカス王子、他にも報告があるのでは?」
ん?他にも報告?
「あぁ、あの母上の誕生日パーティーの時の毒だけどな。やはり、マーリン侯爵が関わっていたようだ。だが、マーリン侯爵にはあれは高すぎて到底手に入れられる物ではないことが分かった」
「じゃ、誰かがマーリン侯爵に?」
「その可能性が高い。それでここ何ヵ月かの、マーリン侯爵が会った者、取引をした者達を調べている」
「ん~…。どれも行き詰まってる感じですね」
「どれも報告待ちだな。……あまり、無理をするなよ」
「え?」
ルーカス王子はなぜか照れたように顔を赤らめて言った。
「月の姫として一人で依頼をこなしていたのは聞いている。だが、今は俺もルディ達もいる。いつでも頼れ」
最後の方の言葉は、私の顔をしっかり見て言ってきた。
「はい…。ありがとうございます、ルーカス王子」
「いや…」
それからまた、顔を反らされた。でも、なんだか私にはそれが可愛く見えてしまった。
でも、頼もしく思ってもいた。