自己紹介
「「到着~!」」
「二人とも静かに!こっちは真夜中だから」
ミリーとレミーを連れた私は、お城の部屋に戻ってきた。
「さて、夜明けまでまだ時間があるから少しだけでも寝ておこうか」
「「うん」」
私達は、ミリーとレミーが持ってきていた荷物を軽く片付けて、寝る支度をして三人で川の字でベッドに寝た。
ーーーーーーーーーーーー
「アオ様、おはようご…」
「ん…。リーンさん?」
「アオ様…そちらの二人は?」
「ん?」
リーンさんに言われ周りを見ると、ミリーとレミーがパジャマを脱いで寝ていた。
「リーンさん、この子達が私の使い魔ですよ」
「え?人じゃなかったんですか?」
「またちゃんと後から紹介しますね」
「あ、分かりました。それでどうしましょうか?」
リーンさんは寝てる二人を見て、私に聞いてきた。
リーンさんは二人の世話をどうするか、ということだろう。
「リーンさんは先に行って、ルーカス王子達に私が使い魔を連れていくことを説明していてくれますか?」
「分かりました」
そう言ってリーンさんは部屋を出ていった。
さー、どうやって二人を起こそうか…。試しに体を揺すってみる…。起きない…。
しょうがない…。
「二人とも起きてーーーー!」
「わっ!なになに!?」
「ん~…?」
「二人とも!朝だから、朝御飯食べに行こうか」
「食べるー!」
「食べる…」
ミリーはすぐにご飯に反応してバッチリ起きたみたいだが、レミーはまだ少し寝ぼけているみたいだ。
「さ、二人とも着替えるよ!」
「はーい!」
「は~い…」
二人を起こし、まだ夢の中から完全に抜けきっていないレミーを起こしつつ、自分も着替えてからルーカス王子達が待つ食堂へ急いだ。