表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/135

ミニ集会

 私とリーンさんが屋敷に向かって歩いていると、門の辺りが明るくなっていた。


「アオ様…。あれは、もしかして…」

「あれ?眠りの術をかけてたんだけど…」


 よく見てみると、ルディさんが灯りを持って待っていた。

 カーランド侯爵、ルディさんに話したのかな?それか、ルディさんが自発的に何かしてたのかな?


「お帰りなさいませ、アオ様」

「ただいま…。あの、ルディさん?」

「何でしょうか?」

「…怒ってますね」

「話は中で聞きます。父もルーカス王子も中で待っていますので」

「ルーカス王子まで!?あ、リーンさんはもう休んで下さい。それと、その髪飾りは私が預かりますね」

「はい、かしこまりました。それでは」


 リーンさんは私に髪飾りを渡して部屋へ戻り、私はルディさんとカーランド侯爵とルーカス王子が待つ部屋へ向かった。




ーーーーーーーーーーーーーーー




「お帰りなさいませ、アオ様。何か収穫があったようですね。何事もなくてなにより」

「全く、何かするのなら一応言っていけ」

「大収穫でしたよ!すみません、ルーカス王子」


 反応は二人とも違うけど、心配してくれたみたい。


「それでその収穫とは、どのようなものですか?」

「あ、その前に父とも連絡をしてもいいですか?」

「えぇ、大丈夫ですよ」


 ルーカス王子は頷いただけだった。一応、婚約破棄のこともあるしね。それなりに緊張はするのかな?

 とりあえず、お父さんといつものように連絡をする。


「こんな夜中に連絡をしてくるってことは、何か掴めたかな?」

「うん。あ、今ねカーランド侯爵とルーカス王子も居るから、ちょっと拡大するよ」


 そう言ってから、カーランド侯爵とルーカス王子から距離をとって、術をかける。

 すると、空いたスペースにお父さんの姿が現れる。


「おぉ、久しぶりだね。ビリー」

「お久しぶりです。ジョシュ様」

「娘が世話になってるみたいだね。あんまりにも無理しそうなら、止めてね」

「承知しました。うちの愚息が、アオ様がこちらに来てすぐ無礼を致しました。謝罪しておきます」

「あぁ。まぁ、今はよくしてくれてるみたいだし全然大丈夫だよ」


 カーランド侯爵は、立場的に様付けで呼んでるけど、二人が仲が良いことはその二人の雰囲気でよく分かる。


「で、どうだった?」

「あ、お父さん調べて貰いたいものがあるの。これなんだけど」


 そう言ってリーンさんから預かった髪飾りを父に見せた。


「変わった色の宝石だね」

「それは、最近女性に人気のものだとか」

「今日、人身売買の場所も見つけたんだけど。そこで売られていた女性はみんな、この髪飾りをしてたの」

「分かった、調べるよ。送ってくれるかい?」

「分かった」


 私はその髪飾りを、あらかじめ術をかけた風呂敷で髪飾りを包んだ。

 すると、それがみるみる形を変え鳥の姿になった。


「お父さんのところへ」


 そう言うと、鳥は私が開けた窓から飛んでいった。


「明日には着くよ」

「うん、ありがとう。さて、もう少し詳しい話を聞こうかな」


 とりあえず、私は今日見たことを全部お父さんとカーランド侯爵、ルーカス王子にルディさんに話した。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ