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次の依頼?

 おば様の襲撃からしばらくたったある日、いつものように朝食をルーカス王子と食べていた時だった。


「そうだ、今度城下におりるのだが一緒に行くか?」


 ルーカス王子がなんだかソワソワしてたのはこれを言うためだったのかな?一口食べてはチラチラ私を見たりしてて、ルディさんが咳払いしたりしてたなぁ。

 そういえば、この国に来て町には行ってないかも?


「ぜひ行きたいです」

「ならば、スケジュールを確認してもらって一緒に行こう」

「分かりました。楽しみにしてます」

「あぁ、それじゃ俺は仕事に戻る」


 そう言って、足早にルーカス王子は出ていった。その後をルディさんが呆れながら付いていった。


「良かったですね、アオ様」

「そうですね、お忍びで行くんですかね?」

「そのあたりは私がルディさんに聞いて、お洋服を準備しますね」

「はい。……リーンさんの今日の髪飾り綺麗ですね」

「あ、最近人気の髪飾りなんですよ」


 侍女さん達は基本的にあまり装飾品をしないが、あまり派手な物でなければ着けてもいいことになっている。リーンさんが着けているのは、四つ葉の形をしたヘアピンだった。四つ葉の4枚の葉のうちの1枚は、不思議な色の宝石で他の3枚はいろいろな色があるそうだ。


「それにしても、不思議な色の宝石ですよね」

「そうなんです、でも誰もこの宝石のことを知らないんですよね」

「そうなんですか?」


 へぇー不思議だなぁ。

 

「そういうのも含めて、女の人達に人気なのでは?」

「そうかもしれませんね」


 女の子ってこういうの好きだもんね。

 私も女だけど、あまり欲しいとは思わないなぁ。綺麗だとは思うけど。


 それからまた何日か過ぎて、三日後に私とルーカス王子がお忍びで行くことになった。ルディさん達とリーンさんも、離れて着いてくるらしい。

 そのため、私とルーカス王子は結婚間近のカップルという設定で行くことになった。


 そしてその夜、お父さんからまた連絡がきた。



「アオ、あの取り引きだけどどうもその国の城下で行われているらしい」

「また大胆なことをするね」

「ほんとだよね。で、その取り引きに国の上層部をやってる貴族が大多数いてね」

「で、用件は?」

「その場所を突き止めてほしい」


 やっぱりか…。


「近々城下に行くからちょっと探ってみるよ」

「助かる、それとね」

「何?」


 まだ何かあるのかな?まぁ、ルーカス王子は最近ものすごい勢いで勉強しだして、もうじきに勉強は終わるみたいだから大丈夫だし、他にはそこまで重要なことはないからね。

そう思っていると。



「密偵班の一人が亡くなった…」

「え…」

「どうみても、何者かに殺られているようだ」

「調べてることがバレたってこと?」

「いや、それにしてはあっちに動きがない」


 だとしたら、様子見をされてる?


「それとね、最近女性の行方不明者が多くなってきてる」

「それも少し調べるのね」

「話が早くて助かるよ。くれぐれも気を付けて」

「分かった、ありがとうお父さん」


 うーん…。やることがいっきに増えたなぁ。

 とりあえずは、今度のお忍びで探りを入れに行かないと。あ、ルーカス王子にも言っておいたほうがいいかな?でも、言ったら止められそうだなぁ。ま、いいかな?


 とりあえず、寝ます!





 

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