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おば様の襲来!!2

「それでおば様、今回は何を持ってきてくれたんですか?」

「あ、そうだったわ!アオに渡すものをすっかり忘れるなんて…。ちょっと待ってね」


 そう言っておば様が一度手を叩くと、おば様の右側に小さなブラックホールみたいなものが現れた。

 おば様はそこに手を入れた。

 ルーカス王子達は、小さなブラックホールが出たところからこちらをずっと見ている。


「おば様、今回はどちらへ行かれていたんですか?」

「今回はヘラー国まで行ってきたの、やっぱりあそこの絹は素晴らしいわね。あ、これよ」


 その言葉と一緒に取り出したのは、純白の絹だった。まだテーブルには片付けられていない食器もあったので、リーンさんに絹を広げられるような机を持ってきてもらいそこに広げる。

 じっくりと見ると、銀糸で細かな刺繍がしてある。とても美しい。


「とても綺麗ですね!」

「そうでしょう!」

「今度ドレスを着る機会があれば、これで作ってもらいますね!」

「きっと素敵でしょうね!それを見れないのが悔しいわ」

「おば様、いつまで滞在なさるんですか?」

「ごめんなさい、アオ。次の取引先を待たせてこちらに来たものだから、もう行かないといけないのよ」

「そうだったんですね。忙しい中ありがとうございました」

「何かあれば、またいつでも来るわ」


 そして、ルーカス王子達も含め和やかに食事を終え。使い魔で次の取引先に向かうおば様を見送った。



「本当に、嵐のような方だな。」

「お忙しいですし、取引で扱う品はご自分で手にとってしっかり見ないと気がすまない方ですから、いろいろと忙しいんです。」


 和やかにと言っても、ほとんどおば様が話してたまにルーカス王子や私に話が振られるぐらいだったしな…。


「俺は少し休む」


 本当に疲れきったかのように、ルーカス王子が呟き城に向けて歩き出していた。


「今日はありがとうございました。それからお騒がせしました」


 私が声をかけると、右手を上げて返事をしてくれた。ルディさん達もルーカス王子と一緒に城に帰っていった。


「さ、私達も戻りましょ。さっそくドレスを仕立てましょ」

「あとで、仕立て屋を呼んでおきます。それまでアオ様も、少し休んではいかがですか?」

「そうさせてもらいますね」


 そして、私とリーンさんも離宮に戻った。




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