表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/135

依頼2

「どういうこと!ジョシュ」

「どうしてアオが嫁に行かなきゃいけないの!」


お父さんに、お母さんとソフィーヌ様が詰め寄った。


「お、落ち着け二人とも嫁に行くといっても期限付きの偽装結婚だ、だからセイにキズが付くこともない」

「でも、どうして?」

「実は、ジョイール王国のルーカス王子が命を狙われているらしい、今回の依頼はその王子の護衛と犯人の特定らしい…」

「お父様、それはあまりにも危険ではないですか?」

「だが、先方からどうしてもと言われてな。月の姫の力でぜひ助けてくれと…」

「指名なのですか?」

「あぁ、それにナタリーには婚約者がいるからな」


なるほど、それで私か…。


「いつ出発したらいいですか?」

「アオ!行くの?」

「大丈夫、無理はしないしダメそうなら帰ってくるよ」

「でも…」

「涼華、アオは言い出したら聞かないの知ってるでしょ?」

「でも、ソフィー…」

「大丈夫よ、あなたとジョシュの娘ですもの」

「ありがとう、ソフィー様」

「でも、これだけは約束してアオ。絶対に無理はしないこと、助けが必要ならすぐに知らせて頂戴」

「分かった」

「アオ…」

「ナタリー…そんな泣きそうな顔しないで、大丈夫だから」

「あっちにいったら絶対に手紙を書いてね、必ず無事に帰ってきて…」

「分かってる」

「明日、ジョイール王国からの使いの者が来ることになってる。アオは、その人達と一緒にジョイール王国へ向かってもらう」

「分かりました」

「さ、話は終わりね。荷造りは侍女に任せて、私達はゆっくりしましょう」


お母さんの言葉で私達は、食事をしたりこれまでの話をしたりと、団らんを楽しんだ。


ーーーーーーーーーーーー



次の日


「陛下、ジョイール王国からの使いが来ました」

「着いたか、それでは行こうか」


私達は、ジョイール王国の使いがいる城の入り口まで行った。

そこには、3人の男の人がいた。


「初めまして、スクリプト国王陛下。私はルディ・カーランドです。これより、ジョイール王国に着くまで月の姫の護衛をします」


白に近い銀の髪に、群青色の瞳のイケメンさんが挨拶をしてきた。

多分、3人の中で一番位が高いのだろう。もしかしたら、団長かな?


「よろしく頼む。この子が私の娘で、月の姫のアオだ」

「初めまして、アオ・スクリプトです。今日からよろしくお願いいたします」

「こちらこそ、ではさっそく出発します。よろしいでしょうか?」

「はい、かまいません。では、お父様、お母様、ソフィー様、ナタリー、行ってきます」

「行ってらっしゃい」

「体に気を付けて」

「はい」


私は、ルディさんに促され馬車の中に乗り込んだ。

お母さんとナタリーは今にも泣き出しそうだったけど、我慢してたのか笑顔がおかしくなってた。


私の後から、ルディさんと他の二人が馬車の中に入ってきて、ルディさんの合図で馬車が出発した。

私は窓から、お父様達の姿が見えなくなるまで手を振った。

私が手を振り終わったタイミングで、ルディさんが話しかけてきた。


「他の二人を紹介しても?」

「はい、どうぞ」

「じゃあ僕から、初めましてジミー・クリントです。姫様と同じ年です」

「次は俺、リオン・フェイツです。よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」


リオンさんは、赤みがある黒髪に夕焼けのような色の瞳細身の人だ。落ち着いた感じがある。

ジミーさんは、明るいオレンジの髪に新緑のような瞳の人。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ