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お誘い2

「あ、アオ様!」


 ルディさんに連いて行くとコロッセオ?みたいな建物の中に入って、それにそって設置されている見物席に案内された。

 ルディさんに席に座るように言われて席に着き下をみると、ちょうどカイルくん達が何人かと稽古をしていたみたいだった。その中で、一番最初に私が来たことに気付いたらしいカイルくんに名前を呼ばれた。


「頑張ってるね~カイルくん!」

「はい!アオ様はどうしてここに?」

「今日は、アオ様が稽古を見物されることになったんだ」


 私が応えようとしたら、ルディさんに先を越されてしまった。


「それと、途中で少し手合わせもされる予定だ」

「その時はぜひ俺と手合わせを」


 ルディさんが私が手合わせをするのを知らせると、オーディくんが目をキラキラさせて手合わせを申し込んできた。


「うん、しばらく見物したらね」

「よろしくお願いします!」


 もの凄く期待している目だよあれは…。

 ま、とりあえずはどのぐらいの実力なのかを見極めてからだよね。あれ?騎士団にしては数が少ない?

 私に1度頭を下げたあと、また剣を振り始めたオーディくんにつられてカイルくんや、他の子達も振り始めた。今いるのはそんな子達だけだ。

 すると、私の疑問に気付いたのかルディさんが説明をし出した。


「ここにいない者達は、夜勤で今は寝ていたり街に出て巡回中だったりでいません。」

「そうだったんですね、忙しいところに来てしまってすみません」

「いえ、元は俺が誘ったので。それにオーディのように、あなたの実力を知りたい者もいますから」


 本当に柔らかくなったなぁ~。

 最初の頃が嘘みたいだな、いや~良かった!


「また何か変なこと考えてますね?アオ様」

「い、いえいえ!」


 最近特に、ルディさんに色々見透かされてる気がする…。


「とりあえず、今日の午前中は稽古を見ていただいて手合わせは昼からということに」

「分かりました。昼からは動きやすい服にしときますね」

「はい、よろしくお願いします」


 それからしばらくは、私もルディさんも何も言わずに稽古を観ていた。



ーーーーーーーーーーーーー




 あれ?カイルくん重心がおかしい?あとあの子も。あの子は衝撃に弱いのかな?剣がぶつかる度にふらつくなぁ~。


「アオ様、気になることでもありましたか?」

「いや、ちょっと気になる子達がいて…」

「さすが…ですね。この短時間で分かるとは」


 ん?ルディさんも気付いてたのかな?もしかして、私…試されてた?


「ルディさん?」

「その指摘は昼からにしましょう。もう昼になりますから」


 うわぁー…。本当に試してたんだなこの顔。


 

 「さ、離宮まで送ります。昼食にはまたルーカス王子もいらっしゃるでしょうからね」

「あ!そうでした。待たせるわけにはいきませんもんね…。約束をしているわけではないですけど」


 私はまた、あの沈黙の時間がくるのかと思うととても行きたくなかったけど、行かないとめんどくさいことになりそうなので、渋々私は離宮に戻った。




長らくお休みしていてすみませんでした。

また、ゆっくりと投稿していきます。

今後とも、よろしくお願い致します。

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