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目覚めた後

「ん……朝?」


 私が目を覚ますと、部屋のカーテンは全開で今日もいい天気だ。

 

 コンコン


 リーンさんかな?


「どうぞ~」


 バンッ


 あまりにも大きな音がして、ドアが壊れたんじゃないかと思うほどの音がして、そちらに顔を向けるとジーンさんが驚いたような顔をしていた。


「あの~何か?」

「あ、リーンさんに教えて来よう」


 そう言うなり、走って行ってしまった。ドアも開けっ放しで…。

 なんだったんだろう…私が起きてるのが珍しいのかな?あれ?今日って何日だろう?

 なんて事を考えていると、廊下から足音が複数する。


「アオ様!本当に目を覚ましたのですね、良かった…。あの日から一週間経ったんですよ?」

「そうなんだ、思ったより力を使ってたんだな…」

「もう!心配したんですから。ゆっくりして下さい、とは言いましたがゆっくりし過ぎです」

「す、すいません…」


 かなり、心配させちゃったんだな。


 私がそんな感じで説教を受けていると、後からルディさん達がやってきた。


「やっと起きたんですね」

「あ、はい。すいません…」

「とりあえず、良かった。実は、もうすぐ王妃様の誕生日なのですが、そこにアオ様も出席して頂くことになりました」

「あれ?でも、王子は私ではなく別の女性と出席なさるのではないですか?」

「あの女性…ミリア様は、家柄があまり良くなく嫌っている人も多いとか」

「嫌う?中身はどうか分かりませんが、外面はいいんじゃないですか?」


 そう中身は、初対面で私を見下してたみたいだったけど、世間的には美少女の類いに入るとおもうんだけど。


「外面がいいのは、力がある貴族などの前だけ俺達の調べではそうとう遊んでるらしい」

「ん?それをどうして私に?王子本人に言ってあげた方がいいんじゃないですか?」

「王子の目の前で、俺達がミリア様に言い寄られていても、王子は“俺は器が大きいんだ”とか言って全くとめようとしないんだよね」


 ジーンさんが拗ねたように言った。それと、その言い寄られるのが最近は、見境がないのだとか。

 本当にバカ王子だな。


「とりあえず、私はその王妃様の誕生日パーティーの時に、王子を守ればいいんですね」

「それと、フォローもお願いします。最近、本当に王子は勉強をしてませんので」


 うわ~めちゃくちゃ面倒なやつじゃない。きっと王子はパーティーの最中も、ミリア様とイチャコラするんだろうし…。挨拶に来る貴族や臣下の名前を覚えているかも、怪しいところだもんね。


「分かりました。出席します。そのパーティーの出席者の名簿と、その人達に詳しい人を連れてきてもらっていいですか?」

「出席者については、俺の父親でこの国の宰相が教えに来る。パーティーは一週間後だそうだ」

「リーンさん、ドレスの手配をお願いしていいですか?」

「お任せ下さい!」


 そう言って、リーンさんは綺麗に一礼して部屋を出ていった。


「お願いします。当日のエスコートは、カイルくん達にします」


 私がそう言うと、ルディさん達はまた驚いたみたいだった。


「俺達では、ダメなんですか?」

「当日、あなた達は王子の護衛をして下さい。私なら大丈夫ですから」


 ルディさんは、少し考えた後頷いた。

 さて、忙しくなるぞー!




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