表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/135

質問?お勉強?タイム

「アオ様!よくご無事で、いきなり屋敷が光り出したと思ったら次の瞬間、美しい屋敷になってるんですもの、驚きましたよ。アオ様、その服と傷は?」


 リーンさん達のところへ行くと、私を見てとても驚いていた。

 

「これぐらい、大丈夫ですから」

「大丈夫じゃありません!さぁ中に入って着替えましょう」


 そして、私達はまた来た道を戻った。

 その時、ふっと暖かな風が吹いた。もしかしたら、シャーロットさんからの餞別かな?


 屋敷は、予想通り真っ白でとても綺麗だった。庭にも、色々な花が咲き乱れている。

 屋敷の中も、さっきとは売って変わって綺麗になっていた。

 私は、シャーロットさんの部屋で着替えることになった。服は、リーンさんが少し私の服を持っていたからそれに着替えた。

 もちろん、ルディさん達やカイルくん達には部屋の外で待っていてもらって。


 私が着替えて、ルディさん達にも部屋に入ってもらう。


「説明してもらっていいですか?」

「何を、ですか?」

「さっきのこと、それから月の女神のことも」


 やっぱり、そうきますよね…。


「さっきのは、私になぜ霊が見えるのかと亡くなった人の魂を呼ぶことが出来るのか?ということですか?」

「それと、依頼を度々受けているって話です」

「あー…それは、まず月の女神のことを話さないといけないですね。長くなりますよ?でもたぶん、一度は学んでるはずですよ?」

「……」


 ルディさん達は、とても悔しそうに?恨めしそうにかな?私を見ていた。


「分かりましたよ、話せばいいんでしょ話せば!」


 それから、私の父様が国王をしているスクリプト王国が、太陽の女神と月の女神が作った国だというのから、今までの依頼を受けるに至った経緯などを話した。


「つまりは、月の女神は本気を出せばこの世界を潰せるってことか?」


 いきなり、ぶっ飛んだ質問するな~ジミーくん。


「まぁ、簡単に言うとそうですね。それで、さっきのことでしたね。月の女神が、主に夜に活動するっていうのはさっきの説明で分かりましたね。夜は皆さん眠って疲れをとるでしょう?亡くなった人の魂を、安らかに眠らせてまた生まれ変わってこれるようにするのも、月の女神の役目だったんです」

「だから、霊も見えるってこと?」

「まぁ、そうですね。私は、霊力がとても高いんですよ、それで見えるんです」


 ルディさん達やカイルくん達、リーンさんもへぇ~みたいな顔してる。


「で、この屋敷が綺麗になったのは精霊が眠ってたからだと言っていたが?」

「あぁ、使いと呼ばれる人達はそれぞれの魂と契約をするのは、知ってますよね?で、その人が亡くなると精霊達も、また生まれてくる使いの元へ行くんです。でも、魂がいつまでもこの地に留まっていると、精霊達も留まることになるので眠りについてしまうんです」

「それで、屋敷もあんな感じになったのか?」

「そうだと思います」

「なるほど、使いは見たことないけど凄いんだろうな」


 やっぱり、男の人ってこういう感じの話好きだよね。私も、初めて自分の力を使ったときは感動したしね。


「さて、話も終わりましたし疲れたので少し休んでいいですか?」

「やっぱり、力を使うときついんですか?」


 リーンさんが心配そうに聞いてくる。

 カイルくん達も心配そうにこちらを見てる、ルディさん達は……微妙な顔してるな。


「怪我は、いいのか?」


 ルディさんが聞いてきた。

 あ、それも説明しとかないといけなかった。


「大丈夫ですよ、ほら」


 と言って、私は袖をめくって傷を見せた。そこには、もう薄ーくしか傷が出来ていなかった。


「え、どういうこと?キミ、さっき怪我してたよね?」


 リオンさんの声久々だな。じゃなくて、やっぱり皆驚きますよね。


「月の女神には、どんな攻撃もきかないんですよ。すぐに、こうやって傷が治っていくんです」

「本当に、凄いな……」

「じゃ、本当に休んでいいですか?」


 私がそう言うと、リーンさんが他の人達を部屋から出して、最後にゆっくりお休み下さい、て言って出ていった。

 私は、ベッドにダイブした。思っていたより、力を結構使っていたらしく、体が鉛のように重くなってくる。


 あーあ……、王子もルディさん達みたいに飲み込みが早いと嬉しいんだけどな……。


 そんなことを思いながら、私は眠りについた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ