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スイマセン。前回を読んでいる人は分かると思いますが、ナレーターが拓斗から作者へと変更しました。これからもこんな事が度々あると思いますが、ご了承下さい。スイマセン。
第2章
――――――
拓斗の家上空に、二人の物が浮いていた。
「君は本当にあの輩があのお方だと思っているんですか?」
「あぁ」
「それは買いかぶりと言うものではないでしょうか?実際にあの者に魔力を感じたのですか?」
「・・・微かだが、ほんの少しあの方と同じモノを感じた。それが本当にそうなのかは分からないけど、今まで少しでも同じモノを感じたことは無い。それに、あれの顔は、絶対にマナの女神様だ!!あの、キリッとした感じとか、人を圧倒する威圧感・・・・・・・」
あまりにも長いので以下略。
そして、はじめに話し始めた・・・フィリアが呆れながら言った。
「君の女神様への尊敬は聞いていません。あの輩が女神の転生先か、それへの君の意見を聞いているのです」
我に返って、後者が・・・ミルティスが言った。だが、それも自身がなさそうに・・・。
「いや、はっきりとは分からない・・・。確かめなければ・・・」
「・・・そうするとしましょうか」
――――――
次の日
「・・・・・」
一人無言で歩いている拓斗。が、
「あ、拓斗〜!一緒に行こう!」
大声で拓斗を呼び止めたのは雫
「ん?あぁ」
「んにゃ?元気ないね、どうしたの?」
「いや・・・別になんでもないけど・・お前が心配するなんて今日は大丈夫か?」
「・・・む」
朝から言い争う二人。傍から見ればカップルだ。
「あ、遅れちゃうよ!早く行こう!」
「あ、おい!」
そんなタクトを置いて走り出す雫。笑いながら追いかける拓斗。(実際とは多少異な ります)
「それでだなぁ、〜〜〜〜が〜〜〜〜で、〜〜+〜の公式で、〜〜〜・・・・」
(こんな親父の言うことなんて耳に入ってるのか?皆・・・)
さて、こんな時間も過ぎ放火・・・じゃなくて、放課後
「拓斗!」
「・・・・」
「シカとすんな!」
ボキッ
「いってぇ!この暴力女!」
「何よ!人の話ぐらい聞きなさい!」
ギャーギャー騒いでいる二人。そこに、一人の少女が・・・すんごくすまなそうに、か細い 声で言った。
「あ・・・あの」
「あ!!!!!」
思いっきり気まずそうな顔をする雫。が、
「あ、あのね、この子は西宮 楓ちゃん・・・霊感?って言うかそういう系のが見えるんだって。すごいよね!」
「へぇー」
(すご・・い!この人今まで見たこと無い背中から綺麗な羽のようなオーラが出てて・・・
なんか、ハジメ・・・)
‘テ’と言おうとした楓だったが遮られて、
「平凡・・・」
「・・・」
そりゃぁ、初対面でいきなり平凡って言われたら、誰でも無言になります。
「ごめんね。雫・・・チャン私先に帰る!」
ボカッ!
「いてぇな!」
「馬鹿」
走り去るのを見ているだけの拓斗であった。
――――――
「あ〜んな、思慮のかけらも無い輩が・・・?」
「僕も自信なくしてきました」
――――――
「・・・・・」
何で殴られたのか、意味が分かっていない御様子の拓斗。ご愁傷様。