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プロローグ 俺、異世界に転生する
プロローグ 異世界に転生する
真っ白い空間にぽつんと佇んでいる。
どうやら俺は死んだらしい。
意識が途切れる前に見た最後の光景は、突っ込んでくる大きなトラックだった。
助かったとは思えない。
ということは。
はぁー、そかー、俺、死んじゃったんだなぁ……
って、うん? 待てよ?
――なんてこった!
最後に目にした光景が裸のねーちゃんじゃないなんて! ありえないだろ、俺!?
俺は! 泣いた!
絶望に打ちひしがれて泣いた!
その白い空間で3日くらいずっと泣き叫び続けた――体感的に!
「ふぉっふぉっふぉ、諦めるのはまだ早いぞい!」
だけど、その時間にも終わりが訪れる。
涙でにじむ俺の視界に、白い衣をまとった神々しい爺さんが現れたのだ。
俺はそれで、ピンときた。
これってアレだ。
「異世界転生?」
「そうじゃ!」
てなわけで――
俺、異世界に転生することになりました。
「ハーレム作るぜ! ヤッたるぜ!」