表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未定  作者: 神崎千城
1/2

未定

 学園本校舎二階、二年生用教室前廊下。普段なら誰もいない時間であるが、今はその場所を歩く者が二人いる。

 一人は、スーツ姿の女性だ。

 彼女は、A組と表記された教室の前に止まり、扉を開け入室する。途端に教室内は静まりかえり、数名の者は急いで自席へ移る。

「皆さん、おはようございます」

 入室から数秒で教壇に立ち挨拶をし終えた彼女は、このクラスの担任教師だ。

「今日から、このクラスに転校生が来ます」

 彼女が告げた瞬間、あちこちで騒ぎ出す。

「皆さん、お静かに。―――黒姫さん、入ってきなさい」

 生徒達を窘め、教室の外に顔を出す。外には彼女と共に廊下を歩いていた少女、黒姫と呼ばれた転校生が待っていた。

 短い黒髪に、悪めの目付き。「可愛い」よりも「格好いい」が似合うボーイッシュな少女。

 少女は無言で教室へ入り、目の前の生徒達に一礼すると、

「黒姫冷亜。……よろしく頼む」

 それだけ言い、指定された席へと向かった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ