プロローグ
初!小説です。作者も平和を愛してますので、ほのぼのと更新していく予定です。
そのうち、様々なイケメンの逆ハーをつくることが目標です★
どうか、生暖かく見守ってください。
消えてゆく意識の中で私ははっきりと感じた。
「ありえないっ」
時はさかのぼって、15年前。
「おぎゃあああああっ」
「まあまあ、元気な女の子ですよ。おめでとうございます、カトレヤ様」
カトレヤと呼ばれた亜麻色の髪の女性は、花が開くような笑みをみせた
軽くウェーブをうった長い亜麻色の髪と神秘的な翡翠色の瞳の組み合わせは
彼女の穏やかな気性にぴったりと似合っていた。
その容姿と同じくハープのような穏やかな声が言葉を紡ぐ
「×××、私の愛しい娘」
母親の声が聞こえたのか、赤子はぴたりと泣きやんだ。
そして、辺りを不思議そうに見渡すと満開の華のようにほほえんだ。
その美しさに、その場にいた誰もが思わず引きつけられる。
「母しゃまーっ」
その場にそぐわない幼い声に皆がしぶしぶ扉に目を向ける
そこにいたのは、3歳ほどの幼児だった。
祖母譲りの金髪に、母親譲りの翡翠の瞳の彼は一瞬天使と間違えてしまいそうだった
「あかちゃん、うまえたのー?」
舌っ足らずなしゃべり方で言いながら、ゆりかごの中を見ようと背伸びをする
ゆりかごの中にいたのは、真っ白な肌の赤子だった。
髪はあるかないか分からないほどで、肌はもちろんしわしわだ。
さらには、思わず吸い込まれそうになる漆黒の大きな瞳がくるくると動いている。
「しゃりゅみたいー(さるみたいー)」
と男の子は顔をしかめる
そのとたん、部屋にはいっせいに明るい笑い声が響いた。
今は眠れ×××よ。
我が迎えにゆくその時が来るまで
つかの間の平和を楽しむがよい。
その不吉な声が聞こえたものは誰一人いなかった。
生まれたばかりの、赤子を除いて……
誤字脱字は、教えて頂けると本当に嬉しいです。