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【朝が来る】17

 絵里は、動かなくなった洋二の口元をじっと見つめて、「洋二さん」と、呟くように言った。

 洋二の目尻に溜まっていた涙が、窓から差し込む朝陽を反射して光った。絵里は、その光る粒をゆっくりと指先で拭った。

「洋二さんは、私を置いていってしまうのですね」

 もう洋二に声が届かないことは理解していた。

「もう、洋二さんが私の隣にいてくれることはないのですね」

 絵里は洋二の頬を手のひらで撫でた。

 それからずっと、絵里は洋二の身体機能が停止していく様子を傍で見ていた。朝の明るい日差しが差し込むリビングで、絵里は、ただ洋二のことを見ていた。

 なぜそこを離れられないのか、絵里には分からなかった。

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