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邂逅

剣と魔法と思いやり。


誰かに何かが届くように書きます。


よろしくお願いします。

「いいかい。お前が求める全てのものは他人や自然、自分以外のすべてからもらうんだよ。だから自分以外のすべてに感謝と思いやりを絶対忘れてはいけない。これだけは覚えておいておくれ」



♢♢♢♢♢



「・・・わ・・・・あぁ・・・」


 ……………


「う・・・わ・・ぁぁ」


 ………んん……


「うわぁ・・・うぅ・・」


 ……んん〜なんだ…


「うぅぅぅ、うわぁぁぁ」


 …うるせぇな…


「うわぁぁぁぁぁ、ひっく」


 うるせぇな!さっきからなんなんだよ!


「うぅぅぅ、ひっく」

 ずずっ。ずびーっ。


 うわっ。汚ねえな!なんなんだよ!泣いてんのか?


「うぅぅ、うっ、うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ」


 うるせえよ!こっちは寝てんだよ!なんなんだよ!他所でやれよ!


「うわぁぁぁぁぁ、うっうっうぅ」


 うるせえなぁおい。俺の声が聞こえてないのか?尋常じゃない泣き方すんなぁおい。


「ひっく、ひっく、うぅぅ、」


 うるせえなぁ…他所でやれって言ってんだろうが………


「うぅぅ、うぅ、ひっく」


 おい!なんだよ!どうしたんだよ。


「うっ、うぅぅぅ。はぁぁ」


 おい………何があったんだよ。泣き過ぎだよお前…。

 

「ふぅぅぅ。ひっく、う、う、うわぁぁぁぁぁ」


 大丈夫かよ…

 おい!どうしたんだよ?大丈夫か?


 "キィーーーーーン"


 なんだ!

 眩っ、ひ、光が…


「うっ」


 "バリィーーーーーン"


 ・・・・・



 なんなんだ。

 急に光って…目が…目がぁ…ってか

 ん?目の前にいたのか。目ぇ真っ赤じゃねぇか。鼻水も出てまぁ。って何びっくりしてんだ?


「なんだよ?急に光ったとおもったら目の前にいやがって。心配してやったんだぞ。」

 何が起きたか分からないような顔しやがって。

 こっちはちょーっとだけ話を聞いてやろうと思ってやったってのに。

「いや、急に辺りが真っ白になるくらいの光から小さな猫さんが現れて、更には話しかけられてびっくりしてるんだ。…ありがとう。小さな猫さん」

「猫だと?なめてんのかお前。俺はなぁ………ん?俺は…俺は…なんだ?」

 猫だと言われ、強く違うと本能が言ってるが、自分は何者なんだ。

 何も分からない。今まで寝ていたということくらいしか…

「それに話す精霊さん?魔獣さん?動物さん?は初めて見たから。」

 普通話せないのか?

 それに精霊?魔獣?

 そんなものではない。

 でも、何も分からない……まぁいい。

「そんなことはどうでもいい。問題はお前だよ!俺が寝てるのにギャーギャーと…何かあったのか?」

 おい、何困ったような悲しいような顔してんだよ。

 俺が悪者みたいだろ。

「祖父が亡くなったんだ……。実の祖父じゃないんだけど、育ててくれた人が……」

 実の祖父ではないが、育ててくれた人。

 まぁそんなこともあるわな。

 どーでもいいが、俺の眠りを邪魔したんだ。殺すか。

 ん?殺す?

 殺すのか?

 いや、それはやり過ぎだ。

 それに早く静かになってもらわんとゆっくり昼寝もできんわ。

「そうか。それは災難だったな。そんな時はうまいもん食って元気出せ!」

「そうだね…。でも、お腹減ってないかな」

 まったく辛気臭ぇ顔しやがって。

 涙は止まったみてぇだが、また泣き出されてもな…

「じゃあ酒は?飲めるか?酒呑んどきゃだいたいのことは緩和されるぞ」

「十三だからまだ飲めないよ…」 

 そうか。

 そういや、いくらかの歳にならねぇと呑めねぇみたいな決まりがあったな。

 それを守るたぁなかなかいいガキじゃねぇか。

 食いもんに酒もダメ。ならなんならいいんだ。

 歳の制限があるなら煙や薬類もダメか…

 他にこいつの気分を上げられるものは…

「そうだ!音楽なんかどうだ?何か聞けば気分もがるんじゃねぇか?」

 ガキは一瞬ハッとした後に袋物から藍色の笛をだした。

 篠笛か。嫌いじゃないぜ。

「これは爺様からもらった大切な笛なんだ……。そうか、これを吹けばよかったんだ……。ありがとう……。」

 また泣きやがって。

 そんなに悲しいもんかねぇ。

 人間が一匹死んだだけだろ。

 ピィィイィィフューゥゥゥ

 おっ。いいじゃねぇか。

 泣いて吹いてる割にはいい音だ。

 少し悲しい感じだが、うん。悪くない。

 聞いたことがあるような優しい音だ。


 



初投稿させてもらいました。


ここまでお読みくださり、ありがとうございます。


無理のない頻度で投稿させてもらおうと思っています。

また次の投稿もご一読いただけたら幸いです。


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