表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】少し大袈裟過ぎる

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

君達、性質的にラブコメ書くの向いてないよ。

生きてるだけでラブコメなんだから良いじゃん。

「ねぇねぇねぇねぇ!! 瑠衣たん、添い寝しよ〜」

寝室に向かう最中、何時もの様に鏡花が絡んで来る。無視して寝室まで歩き続ける。

「瑠衣たん、お返事」

はいはい。そう思っても、鏡花の背中も髪も真後ろにある。手が届く範疇にはない。

「深夜、鳩尾に頭突きするよ」

「そしたらお前の寝床は床になると思え」

寝相の悪い奴を布団に招き入れる義理はねぇ。

どうやら今日も是が非でも添い寝するつもりらしい。そうなるとどれだけ俺が拒絶しても我を通すので、適当にあしらいながら布団に潜り込む。

端の方に体を寄せると、狭い布団の中に体をねじ込んで来る。

何時もの事だ。こうやって狭いベッドの中に潜り込むのも、こうやって身を寄せて来るのも、体を押し付けて来るのも、全て。

「瑠衣たん」

なんだ。そう思って毛先を撫でる。

「ラブコメってどう書くのかな。よもや『添い寝しよぉ〜』から今に至るまでラブコ……」

「寝ろ」

義理は果たした。これで問題は無いだろう。


鏡花は大抵、何かに顔を埋めて眠る。自分の部屋で寝る時も、昼寝をする時も、添い寝する時も、羽毛やクッション、俺の胸元に顔を押し付ける。前に聞いた話によると、『唇が好きな物に当たっていると落ち着くから』という返答が帰って来た。

だが深夜にふと目が覚めて、鏡花の寝顔を見てみると、珍しく顔を天に向けていた。目が闇に慣れてくると、表情までもよく見える。

「頭突きする気、ねぇじゃねぇか」

目はピッタリと閉ざされている。口はだらしなく開かれて、微かな寝息を立てている。また肌荒れが酷くなり、全体に赤みが残っていた。

しかしそれ以上に気になったのが前髪だった。ついこの間、眉の上までバッサリと切り落としたばかりなのに、もう目に掛かる程に伸びている。

この間切ったばかりの時の様に、指の背を当てて感触を確かめる。切り揃えられた時の感触はなく、ただザラザラとした歪な断面があった。

些細な変化だ。だが俺にとってはそれなりに大きな変化であった。

「お前も俺も、ラブコメは向かねぇよ」

あれは少し、大袈裟過ぎる。


「ぐぬー……」

朝目覚めると、鏡花が眉間に皺を寄せて、前髪を弄っていた。手の甲でしきりに掻き回す。

「前髪伸びて来たー。んー……前切ったの一ヶ月前〜? 夏にはまだ早いよ〜!! あんまり産毛剃ると、肌荒れ酷くなっちゃうよ〜。ぐぬー……。

ラブコメ系の女子達って、そういうの一切書かないよね〜。現実はもっと大変なんだぞ!!」

ラブコメが苦手なんで、書いてると必ずどっかしらに湿度高い話を入れたくなります。

ラブコメのノリってなんだろうね。作者よく分からない。ケンカップル書けば良いの?


※今まで見てきたラブコメが大抵ケンカップル。


という訳で、コメディ要素を海にサヨナラさせる、瑠衣の視点。ただめっちゃ生々しい話。

あんまり書かないじゃないですか。

口開けて寝てるとか、肌荒れ酷いとか、前髪伸びて来た、とか。

人にとっては取るに足らない変化だけど、自分にとっては、『あぁ……もうそんなに経ったんだ……』って思うのが瑠衣にとっての前髪だった。


ラブコメって結構、『隙だらけじゃん』『理性試しやがって』みたいな場面で本能と理性の戦いがあって、女の子起きちゃって、『なんでアンタが此処にいるのよー!!』とか、男の子の精神翌日ボロボロって感じじゃないですか。


明るいコメディではなく、仄暗い現実ばかりに思考が向く。

相手を楽しませるよりも、自らのしっとりした感情に重きを置きたがる。


だからラブコメ向いてねぇよ。現実には大袈裟過ぎる。

という意味でこのタイトル。


湿度ゴリ〜な恋愛が大好きなんですよぉ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ