前編
グロ系注意です。苦手な方は、バックプリーズです。
今までにお前らが私にしてきたことを、私は絶対に許さない。許さない―――・・・!
いつもと何一つ変わらない風景。
変わらない朝、家、そして私。
唯一変わっていたことと言えば、母の死体が台所に転がっていたことくらいだろう。
私はいつものように制服を着て、家を出た。もちろん、包丁は鞄に入れた。
町並みは穏やかで、何故かそれが私の神経を逆撫でした。
全て壊れてしまえばいいのに――・・・・。
今の私の頭にあるのは、・・・・それだけだった。
学校の門をくぐると、そこにあるのはいつもの騒がしさだった。
何かが自分の中で蠢いている気がした。
そのまま、私は教室へと向かった。
見慣れた教室、見慣れたクラスメイト。
これがあと少しで滅茶苦茶になると思うと、胸が高鳴った。
ガラガラと教室の戸を開ける。
「なんだよー・・・。また来たの?あのクズ!!」
私をいじめているグループの一人が言ってきた。
「ぎゃはは!クズっていうあだ名がお気に入りなんじゃない?」
「マジで?!キモーーーー!!!」
そういって、ギャハギャハと笑い始めた。
下品で低脳なやつらだ・・・・。
まさにあいつらにぴったりの呼び方だと思った。
一人じゃ何もできないくせに、集団になって、自分の身を守るために誰か一人をターゲットにする。
自分がそうなりたくないからと言って、誰かを犠牲にするなんて、ただの弱くて、格好悪い奴らだ。
それも、あてはまるような気がした。
でもいいや、どうせもうすぐ死ぬんだから。
「おい、聞いてんのかよ!!クズ香々美!!」
一人が私を殴ろうと手を出してきた。
素早く鞄のポケットから包丁を取り出し、そいつの手首を切りつけた。
ブシュッ――・・・
手首から鮮血が吹き出す。周りから悲鳴が上がった。
「ぎゃああああああああああ!!!!」
そいつは悲鳴を上げた。痛い、いたいとわめいている。
一斉に周りの奴らは逃げだした。
「誰か・・・、誰か助けて・・・・!!!」
そいつは泣きながら悲鳴を上げている。
私は無言で奴を見下ろした。
「お願い・・・!!香々美、助けて!もういじめたりしないから!それに、あれはあたしが言ったんじゃない!美奈達がアンタをいじめようって・・・・!!!!!」
必死に懇願する様子が、とてもおかしく見えた。本当に許してもらえると思っているのだろうか。
「何・・・?今更そんなこと言って・・・、率先していじめてきたくせに。私が許すと思ったの・・・?」
「待って!香々美!お願いだから・・・・!!」
その先は、奴は何も言わなかった。
私が奴の首を切ったからだった。手首を切った時よりも、たくさんの鮮血が飛び散った。
「馬鹿だねぇ・・・。でも安心して。死ぬのがちょっと、他の奴らよりも早かっただけ。じきに皆、そっちに行くから。」
教室にいた奴は、皆バラバラに逃げた。
―――さぁ、誰から殺していこうか。
私は教室を出ようと、歩きだした。
ガラガラ・・・・
その時、教室の戸が開いた。
「香々美ちゃん・・・?!」
そこにいたのは加奈だった。
家が貧しくて、昔からいつもいじめられていた。私も昔は加奈をいじめていた。
けれど加奈は、私がいじめられている時、『いつか絶対に、あいつを見返してやろう!』そう言って、
私の見方でいてくれた。
――とてもお人よし何だと思った。
・・・・自分のことをいじめていた奴の肩を持つなんて。
けれどその後、私側についたせいで加奈へのいじめはエスカレートして、学校を休むようになっていた。
「加奈・・・・・。」
「・・・香々美ちゃん・・・。何やってるの・・・。」
加奈の目には、明らかに恐怖の色が浮かんでいた。それでも加奈は、こちらへ歩み寄ってきた。
私はとっさに、加奈に自分の鞄を投げつけた。中身が散らばったが、そんなことは気にしてられない。
加奈がいきなりの衝撃に倒れ込んだ隙に、私は急いで教室を出た。
まさか加奈が来るなんて、考えてもいなかった。
私の頭は混乱していた。
――・・・とにかく、あの憎い奴らを殺さなくちゃ・・・・。
私は、急いで階段を駆け降りた。
はい、前回があまりにも中途半端で、意味不明だったので、解説と言いますか・・・、を付け足そうとした結果、予想外に長くなりましたorz
でも、今回はご安心ください。後編だけで何とか終わらせるつもりなので、もしよろしければそちらもお願いします。