夜、春、未満
深夜2時半
まだ春だというのに
布団は熱い
この涙は欠伸のせいだ
騙される方が悪いのよ
信じることは自責ですか
貴方にはいい人がいるよ
そこに本当の私なんて居ないのに
シーツに滲むこの汗が
乾く前に消えてくれ
夢は私のものなのよ
枕に流れるこの涙が
乾く前に消えてくれ
二人を分つ川となって
深夜2時半
もう春だというのに
足は凍えて動けない
震えているのは寒さのせいだ
バカみたいね
信じることは悪ですか
貴方とはもう無理よ
優しさで研いだ言葉の刃物
毛布から出たこの足が
掴まれる前に消えてくれ
絶望の朝なんていらないの
シーツを捻じるこの指が
力尽きる前に消えてくれ
誰も握れはしないから
薄い唇に桜と涙
卒業証書を得るためには
足りないのは貴方だけ
忘れることはあるかもしれないけど
記憶は消えないから
さよなら、純粋な青春