#7 王都移動
短く、ちょこちょこ、投稿出来たらいいなぁ…と。
~王都移動~
移動には、馬車を使うことにした。安全面でも、申し分はないとされている。といっても、やはり不測の事態はあるのだが。
馬車の中、レオは、自分のスキルを改めて確認していた。
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指パッチン神
♪基本スキル
…略
★便利系スキル
【異空収納】Ⅱ
†戦闘系スキル
◎魔術系スキル
・【|魔法陣生成《メイクスペルサークル】Ⅳ
・【属性理解】Ⅹ
・【火属性魔法】Ⅲ
・【水属性魔法】Ⅲ
・【地属性魔法】Ⅲ
・【風属性魔法】Ⅲ
・【光属性魔法】Ⅲ
・【闇属性魔法】Ⅲ
‡物理系スキル
・【身体術】Ⅳ
§再現系スキル
・【戦士業】Ⅷ
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~森の道~
ある程度は舗装された道を行く馬車。
当然、他に乗っている人はいるものの、互いに関わりあうことはほとんどない。
馬車は、御者によって操られ、護衛の冒険者が一人ついているのみだ。
安全な道だからと言って、警戒を怠る理由にはならないのだ。
そして、早くいきたいと願っているときに限って、アクシデントは起こるのである。
「盗賊です!!」
御者が叫ぶ。
「任せとけ。」
先ほどまで無口だった冒険者が、馬車から降りて盗賊と対峙する。
盗賊は、1人。しかし、茂みに何人も隠れているのがわかる。
「1人で俺を相手にする気か?」
嘲笑するような声で盗賊が煽る。
「一人で十分だ。」
そういう冒険者の額には汗が一滴浮かぶ。
「そうかよっ!なら、死んどけや!」
そうして、盗賊が襲い掛かる。
盗賊の武装は、逆手持ちの双剣だった。
素早い連撃に、両手剣で受ける冒険者は押されているように見える。
そして、冒険者の体勢が崩れる。
目の前には、双剣が。茂みから、投げナイフが飛んできたその時…。
♩=252の32分音符で、パチンと、音が12回鳴る。
その瞬間、飛んできたナイフは冒険者の前でポトリと落ち、双剣が届く寸前で盗賊の動きが止まり、地面に倒れた。
冒険者は何が起こったのかわかっていなかったようだ。
そして、馬車から覗いていたレオが、姿を現す。
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ…。」
「大丈夫です。今のは、僕がやりましたので。茂みに、あと4人倒れてると思いますよ。」
冒険者は、何を言っているのか?という目でレオを見る。
「盗賊ですね。捕縛しましょう。早く王都に行きたいので。」
「あ?あぁ…。おう。」
そして、盗賊はすぐに鎮圧された。
また馬車に戻った時、冒険者の男は何をしたのか聞きたがっているようだったが、周りに人がいる以上、聞けない様子だった。
レオは今自分がしたことを確認していた。
まず、最初の指パッチン6回で、茂みの盗賊4人と、飛んできたナイフの前と、双剣の盗賊の前に魔法陣を生成、そして、次の6回で、ナイフに【地属性】Ⅰ【跳岩】を、盗賊に【風属性魔法】Ⅱ【穏風拘束】を発動したのだ。
簡単に言うと、ナイフに石をぶつけて落とし、風で動けなくしたといったところか。
当然、相当な速さで行われたことになる。
とそんなことを考えている間に王都へ着いた。
当然、身分の証明等があったが、親に聞いていたレオはスムーズに手続きをすますことができたのだった。
そして、冒険者につかまる前に、王都の街に入ることに成功したのだった。
しかし、盗賊を捕まえていたことを忘れており、後々、その盗賊を捕まえた者ということで、再び冒険者と会うことになるとは、思ってもいなかった。
さらにその盗賊は、冒険者に勝つほどの腕を持っていたこともあり、賞金首だったことも災いした…。
~王都~
巨大な城が目を引く。そして、活気のあふれる商店。求めていた景色がそこにあった。
すみません、また、投稿期間空きます…。