#1 転生した
~とある屋敷での回想~
ふかふかのベッドの上で、目を覚ます……
(…えぇと、どこだここ。えぇと、確か、転生したんだ……?)
僕は、体を動かそうとしてみたが……無理だった。それもそうだ。赤ちゃんだから。
誰かを呼ぼうとしてみた。出た声は、……泣き声だった。
「おぎゃー!!」
(あぁ、そりゃそうか……俺、赤ちゃんか……)
するとどうだろうか。使用人と思われる者達が、ドタドタと走ってくるではないか。
「ぼっちゃま大丈夫ですか!?」
(……えぇ……?)
こんな反応になるのも、無理はない。だって……
おもちゃに、ご飯に、オムツにって……。しかも、5人くらい来てるんですもの……
(いや、多すぎでしょ……)
「お腹空いたんでしゅかー?」
「おむつですよね~……」
(しゃべれないから、仕方ない……)
そうして、されるがままとなっていたのだった。
~少し後~
(正直、言葉がわかるから、泣き止もうと思えば泣き止めるしな……)
と、ごはん食べ(させてもらっ)て、泣き止んだ。
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と、このような赤ちゃん時代を送って……、今は2歳です。
この地域では、3歳になると、教会的なところへ行って、自分のスキルを教えてもらうことになっている。
(あと、一日で3歳になるのです!!)
(喜びの舞)
「こら、レオ。あまり、はしゃぎすぎるんじゃないぞ」
穏やかな表情で微笑む男性が一人、彼が僕のお父さん、アルト・マーブルです。
基本的には優しいし、結構強いんです。
(前世の僕と比べたらダメだよ……?)
そういえば、自己紹介がまだでした?レオ・マーブルです。前世がレンなので……、名前が少し似てるかな?あと、しゃべり方は戦士らしく喋ってただけで、こっちが地です。
「お父さん、あと、一日だねー!!」
「そうだね。お前の人生がかかっているからな…。お父さんも、ドキドキしてるよ……」
「ふふふ、凄いスキル当てちゃうねーー!!」
「ああ、楽しみにしてるよ(笑)」
当然、喋れるまでの期間が凄く早かったり、読み書きもすぐにできるようになったから、ビックリされて、とても誉められたけど、神童とかって、もてはやされることは無かったんだ。
ここらの家庭では、戦闘も何もかもが、スキルの教えがあってから教育することが、基本になっている。
戦闘のイロハは、全て理解しているけど、まだ、それが生かせたことはない。
ソワソワしながらその日をなんとか越えて、ついに、3歳となった。
転生といっても、スキルの教えは毎回変わるし、それこそ、人生を決める。
新たな人生の門出は今からだ!!
そうしてレオとアルトは、家を出るのだった。
次回、ようやく、スキルのお出ましです。
ここまでの進行は、雑にやってます(苦笑)
もし、ご要望があれば付け足すかもしれません。