ある日の日記
兼ねてからわたしは、疲れやすく。
体を病が蝕むのが、一番恐ろしく恐れています。
体の疾患は治らず、そして脚の骨までも蝕んで、ついには壊死を始めています。
30歳になったばかりで、
なぜ。と思いながらも、絶望しつつも、生きることに希望は捨てずになんとか、なんとか。
楽しいことは見つけようおもえばいくらでも、幸せはいくらでも転がっているのはわかっていて、実感しつつも、それを感じることのできないほどの日もあり。
どうか世界で、わたしのような苦しみを持つ人間がわたしだけであってほしい。
大切な人たちは、健康で、明るく元気であってほしい。心元気であってほしい。
大事な人が増えるほどに、わたしは怖くなるのです。
振り返り損ね向いた方向も砂の舞う道
進む道などもはや 前も右も背後もなかった。
どうせ この世は思いの儘にならぬ その方が多いならば 思わぬことよ 思わぬことで幸も不幸も同じものと知る。
ほしがりやさんは奪っていくが、よく見れば懐に穴がある。満たされないから欲しがって穴の開いた服に気づかないなど 愚かなことはやめなさい
欲しいと出す手の反対側に握る手はあなたの妹か。
煙のように逃げた者は、いつかチクチクと胸がいたむ 逃げた日に残した自分の姿に背中を向けてもまぶたに映る
ゆるしてあげないかぎりひとつにはなれないのだと
認めてあげないかぎり追いかけて足を止めるしかないのだと
いっそ阿呆になれたなら忘れられたなら などと思うことばかり 墓の中まで貫く秘密は命の日々も削ります
幸せです これが人の世の
悲しいですが 幸せです