表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ある日の日記

作者: 茶根

兼ねてからわたしは、疲れやすく。

体を病が蝕むのが、一番恐ろしく恐れています。

体の疾患は治らず、そして脚の骨までも蝕んで、ついには壊死を始めています。


30歳になったばかりで、

なぜ。と思いながらも、絶望しつつも、生きることに希望は捨てずになんとか、なんとか。


楽しいことは見つけようおもえばいくらでも、幸せはいくらでも転がっているのはわかっていて、実感しつつも、それを感じることのできないほどの日もあり。


どうか世界で、わたしのような苦しみを持つ人間がわたしだけであってほしい。

大切な人たちは、健康で、明るく元気であってほしい。心元気であってほしい。

大事な人が増えるほどに、わたしは怖くなるのです。




振り返り損ね向いた方向も砂の舞う道

進む道などもはや 前も右も背後もなかった。

どうせ この世は思いの儘にならぬ その方が多いならば 思わぬことよ 思わぬことで幸も不幸も同じものと知る。

ほしがりやさんは奪っていくが、よく見れば懐に穴がある。満たされないから欲しがって穴の開いた服に気づかないなど 愚かなことはやめなさい

欲しいと出す手の反対側に握る手はあなたの妹か。

煙のように逃げた者は、いつかチクチクと胸がいたむ 逃げた日に残した自分の姿に背中を向けてもまぶたに映る

ゆるしてあげないかぎりひとつにはなれないのだと

認めてあげないかぎり追いかけて足を止めるしかないのだと


いっそ阿呆になれたなら忘れられたなら などと思うことばかり 墓の中まで貫く秘密は命の日々も削ります


幸せです これが人の世の

悲しいですが 幸せです


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ