はじめましてスケさん 〜そして百合へ〜
新学期も始まり、文化祭の準備とTRPGとTRPGとTRPGとゲームで更新が遅れてしまいました。
今回は百合回?です
「クソッ」
1人が言った。既に日は落ち、辺りは月明かりに照らされていた。森の中で3人は必死に走っていた。
「なんだよ!スケルトンが出るなんて聞いてねえぞ!」
3人のすぐ後ろから何体ものスケルトンが彼らを追っていた。スケルトンは弓や石づくりの手作り感あふれる剣を各々持っている。
3人は足場の悪い雪の上を急いで走っていたため、何回かつまずいてた。その度スケルトンとの距離は縮んでいく。
「せっかくこの森のクレイジーピック倒して金稼ごうとおもったのによ!」
1人が大声を上げた。それも仕方がないだろう、彼らは昼間クレイジーピックと戦った。3人なら勝てるだろうと思っていた彼らはクレイジーピッグに傷一つつけることが出来なかった。それから疲れ果てて帰ろうと思っていた矢先にスケルトンだ。まさに踏んだり蹴ったりというところだろう。
「今回は諦めて帰るしかないようだね」
1人は落ち着いて、この状況を整理した。
そして、ここから憶測で街までの距離を計算、他の2人に告げて逃げる気力を与えた。
弓を持ったスケルトンは矢を放った。
矢は大きな曲線を描き、戦闘を走る狩人の目の前の地面に突き刺さった。
「わわ」
一瞬足が止まる。
「何やってんだ!そんなのかまってないで走れ!」
「ああ、悪い」
再び走り出してから数10秒後、木と木のあいだからすこし街の明かりが見えた。それは他でもないスハル街の明かりだ。
「おい見ろよ、見えてきたぞ!」
彼らは明かりを確認するとたちまち顔に希望が見えた。そしてすこし走る速度が上がった。
やがて、街の明かりははっきりと見えてきた。その時、後ろから足音が消えた。
それに気づいた3人は振り返る。
「あ、あれ?」
見ればスケルトンはまるで嫌なものがそこにあるかのように一斉に足を止めた。
しばらく3人を見たあとスケルトン達は骨のこすれる音を立てながら森の奥へと消えていった。
「帰った……のか?」
窓から暖かい光が差し込む。外では小鳥たちが鳴いている。そんないつも通りの朝。けれどエルシアはいつもと違う場所で目が覚めた。見慣れない毛布。ボーッとする頭でここがアリアの部屋だと理解した。
目の前には床で寝ているアリアがいた。
「そっか先に寝ちゃったのか私」
昨晩のことを思い出す。確かウルフ達の世話をしていて、ウルフの傷に薬草を塗ってからご飯を食べさせて…3匹を寝かしつけて……そこから記憶がない。先に寝た私をベットに運んでくれたのだと理解した。
目の前で寝ているアリアをみてため息をついた。
「もう、アリアも一緒にベットで寝ればいいのに。そんなところで寝て寒くないのかな」
そういった後、アリアは寒さを感じないことを思い出す。アリアは寝ているけれどすこし申し訳ない気持ちになった。
そろそろ起こそうと思ってベットから体を伸ばす。すると、腕に柔らかい感触がした。 ベットの下に顔を出すと、そこにウルフが3匹アリアを包むをように眠っていた。それをみて微笑するエリアス。
「暖たためてくれたんだね、ありがと。」
そろそろアリアを起こそうとすると、こちらに顔を向けてまるで赤ちゃんのような態勢で寝ていることに気づいた。エルシアはニヤニヤしながらスヤスヤと寝息をたてるアリアの頬に指を伸ばした。
アリアの頬は反発せず指が頬に沈んでいく。
柔らかい。エルシアは今まで知らなかったことを発見してすこし嬉しそうに微笑んだ。
ぷにぷにとエルシアはアリアの頬を触り続ける。
「かわいい」
とっても小さなこえでそう言った。
すると突然アリアの目がはっきりと開く。それに驚いてエルシアは声を上げてしまった。
「わあ!」
びっくりしてベットから落ちた。ウルフとアリアはエルシアの下敷きになる。その瞬間に3匹もびっくりして目を覚ます。
「何やってるの?」
「アリアいつから起きて……」
「さっき」
アリアから寝ぼけは感じられない。朝起きてすぐ魔物と戦えるように訓練したのだろう。さすが狩人、と改めて思った。
「クゥン…」
アリアの下敷きになっているウルフ達は呆れていた。
エルシアとアリアは2人でエルシアの勤める店「粉雪」へ朝食を取りに来ていた。
ウルフ3匹はアリアの部屋に一旦置いてきた。
アリアの部屋のある建物の隣に「粉雪」はある。まだ開店していないので正面からは入ることが出来ないため、裏口から入った。
そこには既に厨房で開店の準備をする店長ルーサー・マリネルがいた。
「遅いよ、エルシア」
「ごめんなさい、ちょっとアリアが可愛くて…」
「どういうこと」
アリアはぼそりと呟いた。
百合って書くの楽しいね(๑•̀╰╯•́)و.。.:*✧"
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