*君と出逢った午後03;30
ドンっ!!
思いっきりぶつかった。固い固いなにかに。
「どこ見てほっつき歩いてんだよ!!いってぇな」
えぇええー!!ぶつかったのよりによってこんな怖い人!?
「す、すすすすみません!!!」
全力の土下座。これで許しておくんなまし~!!!
「おま…何してんだよ!何もそこまでしろとはいってねぇよ!」
「で、でも今完璧殺るぞって顔…」
「してねぇよ!ってかお前見たことない顔だな。転校生か?」
私のこと聞いてどーするんですかぁあぁ!?
絞殺!?生き埋め!?薬殺?!
「て…転校生です…」
「やっぱり?ってか何おびえてんだよ!?もう気にしてないから気にすんなって」
この男、頭なでてるけど…??
「これはなんという儀式ですか??」
「っぷ!!おまっ儀式って…お前ほんとに疎いな!!」
「はい。私そのような儀式とか疎いもので」
おなかを押さえているこの男。何か悪いものでも食べたのかな。
「ふっ…お前気に入った!!名前は?」
「神埼ちはる…です」
「よし、俺様が職員室まで連れてってやる。感謝しろ」
様って…この人王様かなにかなんだ!
それにしては品のないしゃべり方…
「貴族か何かですか??あなたはいったいどこの国の王子様ですか??」
「…しゃべるな、ちはる。腹筋が崩壊する。」
「あ、はい…??」
わけがわからない。きっと宇宙人の王子様なのね
「ちはる、ここが職員室。校長に会ってこい。」
「おっと、これはビックリだ!!学校のプリンスが職員室になにか用かい?」
だれ??この人。なんか宇宙人に似てる気がする…??
宇宙人とは違ってきちんとしてる感じ。
「兄さん、その呼び方やめろって言ってるだろ。転校生が困ってたから連れてきてやっただけだよ」
あ、やっぱり兄弟か。って宇宙人の兄弟ってろくな人じゃないはず!!
「ああ、神崎さん。はじめまして。今日から担任の相沢準です。よろしくね。」
「よろしくです」
あ、なんかふつうみたい。