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AOI 第66話

  自動ドアが開いて、すぐに、

 「いらっしゃいませー。」

  と、明るくて高い、元気な声が聞こえてきた。入って正面に、注文をするカウンターがあって、3個レジがあった。塾グループ6人はばらばらにレジに立って、1人1人注文をした。なんとなくだけど、決めておいたから、スムーズに注文ができた。私とのあちゃんで、セットのサイドメニューを別な物をたのんで、シェアしようと話していたし、バッチリ。数が多かったからか、席まで運んでくれる事になった。1階には6人みんなで座れるところが空いてなかったので、2階に階段を上がった。春休みの夕方なのに、人が多いな。1階もそうだったけれど、高校生が多そう、いろいろな制服で、勉強している人達もいた。勉強?と、私は驚いた。テーブルで向き合って話もせずに、勉強しているの。と、目をうばわれていると、違うほうから、笑い声が聞こえてきた。かなり、大きな笑い声。これって、集中できるのかなと思った。6人で立って、席をキョロキョロと探していると、チラチラと見てくる人がいて、その視線に気づかないふりをして、横を通り、テーブルをくっつけて、座れる所を見つけて、座った。

 「席あってよかったぁ。」

 と、朔太郎君が言った。お店の中はあったかかったので、コートを脱いで、丸めてリュックの横に置いた。みんなで、結局、何たのんだの?と、それぞれ、話ていって、男の子達は、お前それたのんだのかよーと俺それにすればよかったぁ、とか、聞いて、のあちゃんと2人で笑った。翔太君が、

 「さっちゃん、帰る時間決まってる?」

 と、聞いてくれた。私は、帰りのバスの時間考えていないなと、はっとした。まー、お母さんにも、お夕飯はいらないと遅くなると伝えてあるし、ハンバーガー食べるだけだから、そんな遅くにならないよねと思って、

 「時間は決まっていなくて、ハンバーガー食べてから帰るから遅くなるよって話してきたよ。」

 と、翔太君を見て答えた。翔太君は、

 「おー。なら、大丈夫か。」

 と、言った。やばい、バスの時間見ておくの忘れてたぁ。おもむろに、携帯でバスの時刻を検索した。夜のバスは、乗った事がないから、何時まであるのか、ものすごく心配した。どれどれ、おっ1時間置きに10時過ぎまでバスがある!よかったぁ。これで、心おきなく会話に参加できると思ったけれど、そうだ、

 「のあちゃんは?大丈夫?」

 と、聞いたら、

 「うちは、帰る時間がわかったら迎えに行くから教えてって。」

 と、それを聞いて、私は、母とお迎えの事、話していなかったなと思った。もしかしたら、連絡とればお迎えに来てくれるかと思った。  

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