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雪梛の一閃  作者: 雪梛
亜空間編
92/145

基礎の穿ち

開始とともに雪梛は上空に跳躍して魔力弾を装填しながら空中に生成したシールドにのり発砲を開始した。


立体的視認を発動してスレスレで回避をして最後の一発を受け流しからの遠心力を乗せた投げ返しをおこなった。


朝月の性格からそのパターンは予想していたのであらかじめ準備していた衝撃透過で無効化した。



「いいのかしらそんなに上にいて。シールドは透明よ?」


「いや私スカートじゃないから…」



そんな冗談を挟みつつ今度はシールドを狙った空裂弾を発射した。


そこまで上空にいたいわけではないのか特に防ぎもせずにシールドを割らせて降りてきた。



「やっぱり同じ型だと面倒だね」


「そのセリフは原初でのやつよね?まあでも言いたいことはわかるわ」



朝月が受けメインのスタイルとなってしまったので戦いの有効な一手を両者出しずらいのだ。



「面倒ね」



珍しく本当に面倒そうにしながら魔力で自身を形成して更に闇魔法も展開し始めた。



「すごい状態だね。いないんじゃないのそんなに一気に使用できる人」


「そうね。この時点で人じゃないもの」



極小の細工シールドを散りばめて演算をおこない終了と同時に闇球体を発射して自身も魔力形成された朝月とともに攻撃を開始した。


流体を使用して闇と波長を合わせて闇魔法を無効化すると同時にミカエルを顕現させて最適解を弾き出した。


朝月からの斬撃はちょっとの密度の魔力を入れ込んでタイミングをずらして魔力朝月のほうは感覚を頼りに受け流しをしてその最中に迫ってきていた朝月の刀は刃を合わせてその衝撃を利用して回転運動を発生させながら離脱をした。


着地先を見切りで把握してそこに対して簡易呪文で作成した氷柱をなげたのだがシールドで防がれたようだ。


流体を解除して刀を確認しているようだ。



「珍しいわね。刃を合わせるなんて」


「最近は相手がどんどん強くなってきてくれているからね。流石に受け流しと体術回避だけじゃ現状だと限界があるというわけだよ」



そのいい回し方だといつかそれだけになりそうと思ったのだがそれをやったのがあの全てを破壊した世界線の雪梛だったと把握した朝月だった。



「こっちからもせめていくよ」


「いいわよ。斬り殺してあげるわ」



魔力の点をニ箇所に生成したかと思うとそこから光が混ざった五属性が出てきた。



「面白いわね。確かにこれじゃあ握り潰せないわ」


「普通は破壊できないんだよこれ」



二つの融合物質が上空に上がり始めた。


そしていつもの全てを戻す光が発生しはじめた。




『リセット』




その瞬間に朝月は超高速移動をして雪梛の背後に回った。



「悪いね。これ一人ようなんだ」


「え?」



ピカァァァァァァァァ



流石に予想外すぎたのか対処が遅れてしまいかなりのダメージを負ったようだ。


光が止んだ時には雪梛の近くで結構ボロボロな朝月がいた。



「正面から相殺しているのじゃないのかしら?」


「今まではそうだよ。でも今回は何があるからわからなかったから自己包囲型にしてみたんだよね。まあそれのおかげで思わぬダメージを入れられたんだけどね」



会話の途中から切り掛かってくる朝月を回避しながらしゃべっているようだ。



「というかいつまで隠しているの?さっきのやつだって気合い入れてぶった斬ればそこそこにダメージ軽減できたでしょ?」


「いやこれが本気よ?」



その瞬間に雪梛は受け流しをせずにデスカウンターを選択した。


朝月の刃が雪梛の身体に当たると同時に衝撃吸収、パワードライブ、風魔法、抜刀の順番で首を狙った。


そして振り切った瞬間に足が軽く切られた。



「流石だね。でも見切りの精度が高すぎじゃない?」


「全世界で一番の観察眼の使い手よ。これに関してだけは練度が違うわ」


「それもそうだね。よっ、世界一」


「いや茶化されると反応に困るわね。特に貴方が茶化すのは珍しいもの」



そんな会話をしながらも朝月の纏うオーラが変容していった。


強者の威圧感というよりはそこにいるのかいないのかの雪梛のようなオーラになっていた。


先日の全破壊雪梛を思い出したのか雪梛は即座に距離を取った。



「貴方は誰?」


「ふふっ、あたしは朝月よ」



少々芝居じみた掛け合いを終えると朝月は姿勢を変えずにマイゾーンで接近してきた。



「あら?死んでるわよ?」


「!?」



その瞬間に流体無焦点で距離をとった。


最小限の筋肉の移動のせいで反応が遅れてしまったようだ。


だがそれを差し引いてもあの移動方法は理解ができない。


スーパースローを発動して思考をまわずが現状の知識のみでは不可と判断したため解除した。



「面白い動きだね。エネルギー爆発でもないし姿勢も変わらないし、そして何より音がない。こんな現象はあり得ていいのかな?」


「そういえば雪梛は忘れているのね。まあ忘れているというよりは封じられているの方がいいかもしれないけれども。ヒントをあげるのであればこれは特殊部隊の速度が使っていた技よ」



その瞬間にコンマ0001程度の時間記憶が戻ってきたのだが流石の雪梛もこれには反応しきれなかったようだ。



「じゃあ今回の目的も全て果たされたしそろそろ終わりにしましょうか」


「なめてんの?」



シュ ダァァン!!!!



フィールド中に雪梛の踏み込んだ足音が響いた。



「あれはキレているね」


「ええ、しかも結構よあれ」



端っこで観戦している二人にも感じられるほどの気配が出ていた。



「ふふ、昔から変わらないわね。いいわ。きなさい」


「この手で絶対に殺してやる」



かつての滅鋭戦よりも怒っているようだ。




ここでちょっと失礼させてもらうで。


なあにすぐに終わるやさかいちょっと付き合ってくれyってとばさんでくれ。


雪梛がキレとる理由についてや。


何が雪梛のラインを越えたのかだけ書かせてくれや。


さっき朝月が雪梛に対応できない接近したり色々隠したりしてたやろ?


複数回本気かって聞いたのに本気じゃなかったり雪梛が一方的に訳が分からず勝手に殺される宣言をされたんや


要はそれが今回のブチギレの原因や。


じゃあここで私は退散や〜。




「はっ!」



気合いの入った声と共に朝月が立っていた場所が半分に割れてそれが挟み込むかのように朝月に迫る。



「流石の練度ね」



光と闇の融合反応では破壊不可なため両腕を顔の前でクロスさせてから勢いよく地面に対して振ってそのまま破壊したようだ。


それを破壊されるのはわかりきっていて見切りを使用して破壊方法を把握していた雪梛は魔力弾を脳天、心臓、左足に打ってから細工した極小シールドを散りばめて超複雑な物理演算を感覚頼りで把握して五発でキー二発にして撃ち込んだ。




『バーストショット』




シールドに弾丸が動き続けていて更に今までの銃弾とは火比にならないほどの速度ではじきあっている。


流石に未来思考は使えないため的確に魔力弾を弾いて破壊しようとした。


しかし当然ながら弾いた瞬間に雪梛の精密射撃で戻ってきてしまう。


下手に回避しようとしたら即座に撃ち抜かれだろう。


魔力弾の特性上闇魔法で消すこともできないしあれを相殺しようとするには時間が足りない。


考えるのが面倒になったのかそれともそれしかなかったのか全身にシールドを張ったようだ。


その瞬間に雪梛は魔力を広範囲に展開してこの前のあれの準備をした。


流石にまずいと思ったのかようやく抜刀して魔力弾を斬ってそのまま雪梛にきりかかった。



「遅い」



朝月が振るよりも速くオールブレイカーが発動したようだ。


全面に白い光が発されながらも雪梛ば動いていた。


事前にこの対エネルギー爆発の波長を予想していたため流体で無効化しながら納刀状態で朝月に接近している。


朝月に触れた瞬間に肩、肘、手首の順番に力を圧縮して放出した。




『流体拳』




しかしやられっぱなしではないようだ。


流体拳を衝撃透過を混ぜ込みながらなるべく吸収してそのまま回転運動を開始した。




『撃回』




雪梛は受けると同時に衝撃透過しつつ少しだけ吸収して低く構えながら後ろに飛んだ。







「光り輝く世界の中で 変わらず光る私の愛刀 一線を超えたこの戦いは 一閃によって終止符が打たれる この原初から鍛えし一閃がはしったあと 貴方は 何を思うかな」







白き世界の中で雪梛は音もなく動き始めた。


並行移動しているかのようなあの動きは白き光により誰にもみられることはなかった。


今までで最速の綺麗な動きは朝月に向かって進んでいく。


接近に気が付かなかったのかそれとも見えていたのかわからなかったが朝月はそのまま首が飛ばされた。



カチッ



「マイゾーン:一閃。基礎の技が人を穿つって訳だね。まあもっともあれは人であるかは定かではないんだけどね」

こんにちは雪梛です。

なんとか更新できてよかったです。

やっぱり戦闘シーンはいつもより良いペースで書けるのでそれが影響してきたのでしょう。

そして多分今週と来週初めぐらいは更新なしかと思いますので適当に待っていただければと。

ではまた次回お会いしましょう!

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