増えし技を断ち切る一閃
「とりあえず一旦未来思考は中断しようか」
「それがいいわね。まあ今回ので結構デスカウンターの制御ができたからよしとしましょうか」
どうやら被弾時のシールド展開以外は抑えられたらしい。
しかしデスカウンターで全ステータス大幅強化している二人に朝月が追いついているのは違和感を抱きざるおえないようだ。
「ちょっと観測してようか」
雪梛はデバイスを取り出して何やら数字を打ち込み始めると二人の前にモニターが表示された。
「すごいわね。どうやって座標をわりだしたのかしら?」
「それはもちろん強制力だよ。ちなみに使わなかったらこれ見つからないようになってたからね」
どのように映像出力をしているのかは定かではないが映像が流れ始めたようだ。
どうやらタイミングよくミラーとの戦闘中のようだ。
朝月は急激成長などがないため互角の戦いをしているようだ。
「これは…ねえ」
「これこそ貴方の特殊部隊より強い可能性があるんじゃないかしら?」
映像では二人がギリギリ認識できる戦いをしていたようだ。
それと知らない技がいくつかあったが映像越しでは分析不可のようだ。
「せめて眼で観れれば変わったんだけどね」
雪梛は映像を切ってデバイスをしまった。
「あの戦いが終わったらこっちに呼んでブラフで暴いて本気で戦ったらどうかしら?」
「そうだね。一応私は香澄とミラー以外にまだ負けていないはずだからね」
なお原初のなぞのおっさんは無しのようだ。
ちなみに瑠奈とは引き分けで後はほぼ全勝している。
「でもこの空間でやるとなると今度こそ崩壊しかねないわよ?」
「じゃあしょうがないからてんちょうのプライベート空間を拡張して仕切りを立てたらどうかな?」
「それはいいわね。じゃあ早速いきましょう」
亜空間を開いて二人はその中に入っていった。
「なんでここにきとるんや?一応これへんように3次元空間から一度二次元に変換してそこから三次元空間を形成しとるんやが」
「ああ、それで探しても見つからなかったのか。もちろん強制力だよ」
デバイスを見せながら言った。
「あー…なるほどな。よしわかったちょいとまっとき」
てんちょうはpcデスクの前に座ってタイピングを開始した。
「貴方はこれしか置いていなくて違和感ないのかしら?」
「…?なんかおかしいんか?」
この何もない空間内にpcデスクと周辺機器しかないのだ。
そりゃ普段家の中でものをそれなりに置いて暮らしている二人からしたら違和感というものがあるだろう。
「ほいっと。できたで」
てんちょうが指差した方向を見ると謎の扉が生成されていた。
「何あれ?」
「あの扉の先に別の亜空間を私のプライベートルーム並みの剛性で作成しといたで。ちなみにさっきの戦いが終わってから準備ができたタイミングでくるように指定しておいたから待っといてくれや」
こういうところの気の利かせ方はさすがとしか言いようがない。
「ありがとね」
礼を告げると二人は扉に入っていった。
「またネタ関連でサポートせなあかんかな?」
そんなことをぼやいててんちょうは前に破壊された亜空間の強化を行うのだった。
なんかこうしてみると一人だけ社会人みたいでいややな…
「なんかいつもと変わらないね」
「確かに見た目はそうね。でも…」
速撃を十発ほど身体にぶち込んで腕を肩と平行にあげてパワーブレイクを地面にぶつけた。
ドコーーーン!!
へこむどころかヒビすら入らないようだ。
「凄まじいわね。これなら安心そうだわ」
「じゃあ適当に待とうか」
「待っているのも暇そうだし私がきたわよ」
「「!?」」
二人が背後をみると何故か瑠奈が立っていた。
「久しぶりだね。確か最後に会ったのはてんちょうのあれで香澄と戦った時かな」
そういえばそんなこともあったな。
「朝月が来るまで戦ってくれるのかしら?」
「もちろんそのつもりだよ。二人とも随分と強そうになっていて面白そうだからね。というかこれ私喋り方が雪梛とキャラ被りしてる?」
「そしたら喋り方を変えてみたら?」
「それはいいね。えーと…じゃあこんなんでどうかな!」
なんか元気いっぱいのキャラになってしまった。
「相変わらずここの登場人物は自由ね。まあとりあえずやりましょう」
瑠奈と香澄は間合いを取って互いに構えた。
「現状の貴方はいったいどこまで知っているのかしら?」
「概ねここまで読んでいる読者さんと同じぐらいだよ!だからデスカウンターとかも把握済みだよ」
キャラづくりが疲れたのか元に戻ってしまった。
それをきいた香澄は魔力弾を装填して指を構えた。
「便利だよねそれ。飛び道具にしてはかなりの威力だし速度も良し。魔力だから相殺か回避しかできないんだよね」
そう言いながら魔力を展開して構えた。
どんな防御方法か予想しながらも香澄はきっちり脳天と関節部分に心臓に狙いを定めて発砲した。
「ふんっ!」
掛け声と共に瑠奈の周りに展開されていた魔力がネットのような防御網に変化して少々吹っ飛びながら無傷で抑えた。
「もうなんか流石としか言いようがないわね」
「まあこのぐらいなら誰でもできるだろうよ」
そういうと瑠奈は魔力を練り始めて何かを生成し始めた。
一応攻撃可能なのだがあえてそれをせずに香澄は観ていた。
30秒ほどでようやく完成したようだ。
「流石は技と言われるだけはあるわね」
「ちょっとした遊びみたいなものだけどね」
魔力で形成された瑠奈とともに瑠奈が同じ構えで構えている。
少々出方を見たかったのか香澄はミカエルを顕現させて待機している。
「久々にリミットを解除しようか」
その瞬間に瑠奈の纏っている気配というかオーラが変わった。
そして魔力体の瑠奈を待機させてデットゾーンで行動を開始した。
今回は最初から抜刀してくれているようだ。
香澄に接近した瞬間に超至近距離で闇魔法を使用して即座に離れてから魔力弾を一発撃ってそこから位置を変更して空裂弾をしようしてから再度接近して流体拳を使用してきた。
ミカエルは闇魔法の波長を認識した瞬間にその場に光を入れて相殺して背後から迫っていた魔力弾には衝撃透過を使用してその直後に迫り来る空裂弾は受け流しを使用して接近して決め込んできた流体拳にはミカエルを解除してからデスカウンターを使用した。
デスカウンターの速度が予想以上だったのか反射的にシールドを張ったのだがシールドが破られてしまった。
しかしそこで最初に生成していた魔力体が香澄の紅葉を受け止めてその隙に瑠奈は香澄に対して立体的視認を発動した。
見られていることはわかったのだが急に紅葉を止められてリアクションタイムが発生してしまい回避行動が取れなかったようだ。
『地球割り』
人体に対して地球割りを発動したのは初めてらしくここからは予想がつかないようだ。
立体的視認によって核となる部分を把握していたのでそこにたいして刀身を入れ込んだ。
その瞬間に香澄は内部に魔力を装填させた。
「!?」
魔力によって刀身を掴まれているのか瑠奈の刀が抜けなくなった。
「吹き飛びなさい」
今度は瑠奈にリアクションタイムが発生している隙に香澄は魔力の塊を瑠奈の目前に生成した。
そしてそれに対して超高速連続刺突を行った。
『ブレイキングショット』
スパーーーン
無理やり反射を使用して後ろにぶっ飛んでいった。
刀身にかけていた魔力を解除して刀を腹から抜いてその瞬間に傷口に魔力を充填して応急処置をした。
それが終わると同時に瑠奈が戻ってきたようだ。
「受け取り、なさい」
鋭く瑠奈の方に投げると瑠奈は見事にキャッチした。
「ありがとね。それにしても、すごい、威力だったよ」
「そりゃ、力の、詩奈の、技だもの」
両者息を上げてダメージをそこそこにもらいながらも再度構えた。
ちなみにさっき香澄にブレイキングショットを決められた瞬間に瑠奈の魔力体は消え去った。
両者重心を低くして構えている。
どうやらこれで決めるようだ。
「暗き空間を照らす白 まばゆき光を放つ刀は 道なき道を道とする 一閃がはしりしこの技は 原初から続く道となる この一閃がはしったあと 貴方は 何を思うかな」
スッ
両者同時に動き出してその瞬間に白き光に包まれた。
自身の経験を積んだこの技はまっすぐ進んでいきそのまま迷いなく抜刀を開始した。
補助線をなぞるかのように寸分の狂いなく抜刀し切ってその直後に納刀をした。
『マイゾーン:一閃』『デットゾーン:光撃』
カチ
そしてその瞬間に両者倒れたようだ。
ちょうどそこに朝月がきたようだ。
「お待たせしたわね。あら、香澄と瑠奈が死にかけじゃない」
どうやらあまり気にしてないようだ。
そこでちょうど瑠奈がちょっと早く起き上がってきたようだ。
「まだまだ完敗するわけにはいかないんだよ」
「あとちょっとで勝てたから悔しいわね」
二人は一旦端っこの方に行ったようだ。
「じゃあやろうか。久しぶりに私に敗北を味合わせてね」
「いいわよ。じゃあ始めましょうか」
二人は即座に間合いを取って構えた。
その瞬間に死合が始まった。
こんにちは雪梛です。
やっぱりバトルシーンは書いてて楽しいのでどんどん書けます。
でも日常的なパートも好きですよ?
まあそこは一旦おいておいて。
私事で申し訳ないのですが来週は定期考査がありますので多分よほど暇でない限り更新はないかと思われます。
まあ活動報告にも書くのですけどね。
というわけでそんな感じだと思っていただければこちらとしてもありがたいです。
ではまた次回お会いしましょう!




