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雪梛の一閃  作者: 雪梛
原初編
9/125

作者またくるのかよ

「なんかめちゃくちゃだったね」


「けど面白いものが見れたんじゃないかしら?」


「そうだね。私の技はパクられまくって大変だけどね」


「それだけ強いってことじゃないの?」


「まあそれはそうなんだけどさ」


「久しぶりだね」



言映たちが団欒?しているところに雪梛と香澄が帰ってきた。



「また変な試合だったわね。それにしても途中の変な最強みたいのはなんなのかしら?あたしは見た言ないんだけれど」



確かに雪梛はこの小説の初戦でしか刹那を発動させていなかったから当然といえば当然だ。



「あれはまあなんか最強になれるやつだよ。作者には届かないだろうけどね」


「いや、ええ勝負できると思うで」


「「「!?」」」



全員が振り返ると何故か作者の姿があった。



「こんなところで何をしているのかしら」


「ちょっと説明めんどいから自分の口で説明してね」



雪梛の言葉を聞くと最初からそのつもりできたみたいな顔をした。



「あー初めましてが多いから一応自己紹介をしておくわ。私はこの物語の作者や。よろしくな」



そう言って作者は頭を下げた。



「あなたも礼儀というものを知っているね。そんなことよりこの物語の作者名は何かしら?それと絶対に聞いてくれと頭にうるさく響いてくるのはやめてくれないかしら」



すると作者は満面の笑みを浮かべて



「よく聞いてくれた。響かせた件は謝る。すいませんでした。そしての名前は」


「てんちょうでしょ?」


「え?」



作者以外の全員が困惑の声を出した。



「どうしてそう思ったんや?」



作者は動揺はせずに雪梛に聞いた。



「簡単な話だよ。より自由な職業の立場がてんちょうだったってだけでしょ。実際にはそんなことはないだろうけどね。まあこれは冗談だから忘れて欲しい」


「冗談だったのね」


「急に冗談言ってどうしたの?」


「まあたまにはふざけないとね」



雪梛は早く名乗れと言わんばかりの顔を作者に向けた。



「まあ仕切り直してもう一度。私の名前はてんちょうや」


「は?」



雪梛は疑問符を浮かべながらてんちょうを見た。



「いやーまさかそこまで推理されるとは思わんかったのやさかい正直すごいと思っとる。まあてんちょうって名前にしたのはなんとなくなんやけどな」



全員が困惑の中退場のアナウンスが流れてしまったため雪梛たちは会場の外に出た。



「そういえば1ヶ月後にどうとか言っていたけど説明してくれない?」



歩きながら霊斬が先陣を切っててんちょうに聞いた。



「そういえばそれを伝えに来たんやったな。まあそんなに難しいもんでもないよ。単純に私が戦いたいのとこの物語の進展が欲しいからここまで来たってわけだ」


「あなたはメタ発言しないと死ぬのかしら?それはいいとして詳細な内容を教えてくれるかしら?」



するとてんちょうは確かにそうだというジェスチャーをしてから話始めた。



「あーじゃあ詳細を話すとすると、1ヶ月後にタイマン形式で全員私と戦ってもらって負けたら亜空間に行って修行してもらうって感じ。まあ何を用意しとけばええかって言うたら最高のコンディションを用意しといてなってこと」


「亜空間とやらの時間の流れはどういう感じ?」



こんなこと言われても疑問を感じない自分に呆れながら雪梛は聞いた。



「その点については気にせんでええ。最悪私が時間を戻すし」


「なんかもうめちゃめちゃね」



朝月は呆れながら言った。



「亜空間で修行とか言ってたけどそこの詳細は?」



言映がまともな質問をした。



「そこは秘密や。まあ強いていうなら仲良くしてなってぐらいか」


「なんじゃそりゃ」



流石のりえもついていけない様子だ。



「後一個聞きたいけどこのまま1ヶ月先まで物語的に飛ばしてもええか?」


「それはまたなんで?」



雪梛は答えの予想がつきながら聞いた。



「そりゃもちろんネタが尽きてまう可能性があるからや」



何故か堂々としながらてんちょうは言った。



「今までどのぐらい考えて物語を書いていたの?」


「ノータイムや。なんでか書いていると無限にかけてまうのやさかいそんな感じになっとる。まあ決め台詞とかは少々時間を要するけどな」


「じゃあ1ヶ月ぐらい書きなさい。私たちメインじゃなしでいいから」


「「「え?」」」



三名ほどが香澄の発言に反応した。



「なるほど。そいつは新鮮な感じがしてええな」



ニヤニヤしながらてんちょうはそう言いながら三人を見た。



「全員が均等になるように強化イベントを入れとくから頑張ってな」



てんちょうはそういうと背中を向けて帰り始めた。



「そういえばあいつどこに住んでるのかしら?」


「今気にすべき点はそこじゃないでしょ」



雪梛は呆れながら香澄にツッコんだ。


そんなことをしている間に雪梛たちの近くで三人は何やら話をしていた



「今の聞きました?」


「ええ。しかと聞き届けましたよ奥さん」


「あたしたちメインで1ヶ月ですって」


「しかもイベント付きですよ」


「何をコソコソ話しているのかしら?」



香澄は予想がつきながらも質問を投げた。



「そりゃもちろんどのような1ヶ月を過ごそうかという計画を練っていたわけで…」


「流石にそれは苦しいわよ」



嘘に気づいているが香澄はさほど興味もなく言った。



「さっきてんちょうが強化イベがあるって言ってたどなんだろうね」



雪梛も話に加わってきた。



「おおかた覚醒とかじゃないかしら?あたしたちは結局何にも大幅強化来てないし」


「なんかゲームみたいだな」



それこそキャラクターのように言映が苦笑混じりに言った。



「まあとりあえず今日のところは一旦かえりましょう。明日の朝6時にいつもの山に集合でどうかしら?」


「わたしたち場所分かんないけどどうしたらいい?」



さっきまで寝ていた霊斬とりえは手を挙げながらきいた。



「わたしが教えるよ家も近いからね」



雪梛がそういうと全員帰り支度をし始めた。





「これで全員ね」



様々なことが起きた防衛団の新人戦トーナメントの翌日、少女たちは朝から山に集まっていた。



「そういえばなんで集まったの?」



霊斬が首を傾げながらきいた。



「1ヶ月後にてんちょうとの試合があるからそれまでに何をしようか計画を立てるのよ」


「まあ計画ていっても大層なもんじゃないけどね」



言映はが気楽そうに茶々を入れている。



「まずは誰がどのようなムーブを取るか決めましょう」



そう言って香澄は持ってきていた手提げカバンからノートパソコンを取り出した。



「何それ?」



りえが香澄のノーパソを指差して言った。



「ノートパソコンよ。これを持っておけば最強になれるわ」


「はえー、すっごいー(小並感)」


「話が逸れ始めるよ」



みかねた雪梛が注意した。



「あら、ごめんなさい。じゃあまずグループにわけるわよ。とりあえずグループを教えてちょうだい」


「わかったわ。まず今回のメイン組があたしとりえそして言映よ。そして霊斬と雪梛で香澄は1人でいいかしら?」



朝月が全員の特性を理解して構成を組んでくれたようだ。まあ本当はりえと香澄を一緒にしたかっただろうが。



「問題ないわ。これについてなんか言いたいことがある人はいるかしら?意見は認めるわ、ただ異論は認めないわよ」


「それじゃあ意味なくない⁉︎」



言映はすかさずツッコミを入れる。



「まあ冗談よ。それよりさっさとグループに分かれて内容を決めてちょうだい」


香澄がそういうとすぐにグループに分かれて話し合いに入った。






メイン組

「今回は1ヶ月と言われたけど実際は少しコンディションを整えるために休暇を取るからあまり時間がないわ。あなたたちは何をしたいかしら?」



このグループは朝月が進行役を取るようだ。



「わたしは新技の開発かなー。そのほかはあんまりわからんねー」



なんも考えていないのかりえが気楽そうに答えた。



「わかったわ。言映は何をする?」



すると言映は珍しく少し考えながら言った。



「あたしも初月乱舞の強化かね。朝月と戦った時のあれをさらに越えねば」


「わかったわ。じゃあ早速で悪いけど明日またここにきてちょうだい。今日このあとは自分のカンを戻しておいてね」


「はーい」



2人は返事をすると準備運動を始めてランニングで山を登り始めた。






DF組

「何これ?」



突然のグループ分けに正直あんまり話を聞いていなかった霊斬は困惑しているようだ。



「なんか技磨いててんちょうをぶっ飛ばせってさ」



雪梛が簡潔にまとめて霊斬に説明した。



「なるほどね。じゃあどうする?カウンターなり見切りなりを強化でもするの?」


「いや。特にこれと言ってやる予定はないよ。戦いたいなら戦うしなんかヒントが欲しいならあげられる範囲であげるよ」



その言葉を聞いて霊斬は一つ質問をした。



「じゃあ技の精度はどうやって上げているの?」



それを聞いて雪梛は少し考えるような仕草をしてからこう言った。



「じゃあこのあとわたしの家まで来てよ。詳細はそこで見せるから」


「分かった」



そう言って2人は世間話をしながら雪梛の家へと向かった。



香澄

(このあとどうしようしら)



そんなことを考えながら香澄は二つのグループの様子を見た。


メイン組はなんか抽象的な具体性にかけている話をしているようだ。


一方DF組はなんか技の詳細がーとか言っているようだ。



(とりあえず雪梛宅に行こうかしら)



そう考えて香澄は準備運動をして雪梛宅へと走っていった。





メイン組

「やっぱり体を動かすのはいいね」


「久々にわたしたちも書かれているみたいだしねー」



楽しそうに話しながらりえと言映は山を登っていた。



「そういえば朝月は来なくてよかったのかね?」


「まあいんじゃないのかなー。どうせいつでもコンディション程度整っているんでしょうしねー」



そんな話をしながら2人は頂上まで登り終えたようだ。


元々そんなに大きい山では無かったためあまり時間は掛からなかったようだ。



「なかなかいいペースじゃない。2人とも」


「何ぃ⁉︎」



いつの間にか来ていた朝月に2人は驚きを隠せないようだ。



「いつの間にきたの?」


「あなたたちがくる5分ほど前よ」


「結構早くないー?」



言映たちが山を登った時間は10分ほどだったため単純計算すると二倍だ。



「そんなことないわよ。そんなことより元気なのはいいけれど怪我をしないでちょうだいね」



そういうが否や朝月はさっさと降りていってしまった。





DF組

「朝月も行くの?」



雪梛はりえと言映が登った山を見ている朝月に声をかけた。



「ええ。あたしも運動不足だったからね」



そう言って朝月はかなりの速度で走っていった。



「はえーすっごい速いね」



霊斬が朝月を見ていった。



「わたしも久々にみたよ。まあおおかた2人の二倍と言ったところかな」



冷静に分析しながら雪梛は言った。



「家まで行ったら入り口に絶対香澄がいるから」


「なんでわかるの?」



霊斬が不思議そうに聞いた。



「おおかた何すればいいかわからなくなったんだよ。何かアイデアをくれってさ」


「なんか未来が見えているみたいだね」



霊斬が呆れ気味に言った。



「まあ実際そんなもんだよ。一緒にいればわかるようになるよ」


「なんかやだな」



そんな話をしていると2人は雪梛の家に着いた。



「遅かったわね。おおかたここにわたしがいることは予想していたんでしょ?」


「うん。そうだよ」


「これから見切りについて解説するけどくる?」


「もちろんよ」



香澄は頷きながら答えた。



「じゃあ先に入ってて。鍵渡すから」


「わかったわ」



そう言って鍵を受け取り中に香澄と霊斬が入っていった。



「ふーっ」



雪梛は2人が入って行くのを見てから息をめいいっぱい吐いてリラックスした。



「ふっ」



それから数秒集中力を高めて普段の調子に戻してから家に入っていった。

どうもです。今の作者のてんちょうです。

いやぁやっとわたしの名前出てきてもう最高やな。

こっからはこの書き方で後書き書くんでよろしくな。

ではまた次回に会おかー!

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