関係者の集まり
香澄は起きてから刀の手入れをしていると一つ気になったことを思い出した。
「そういえば貴方最近戦闘時に何かを展開して位置関係を把握していないかしら?」
どうやら雪梛の魔力展開のことについて聞きたいようだ。
「ああ、あれね。あれは簡単なものだよ」
雪梛は刀を納刀して解説を始めた。
「あれは私が不意打ち防止や正確な位置関係を把握するために魔力の粒子を展開しているんだよ。いつもは炎や水、氷とかいろいろなものに変換してから放出しているけどそれをせずにそのまま展開する。そうして展開した粒子から情報を受け取って把握をするって仕組みだよ。これは結構体力消費は少ないし粒子だから基本的に消されないってメリットもあるけど脳の使用率が結構持っていかれているから一度破壊されたりしたら再展開はしないかなって感じだよ。ちなみに世無離戦の時みたいに純粋な魔力だから性質を変化させて防御に使ったりいろんなことに使ったりできるよ。まあそれをやるには結構面倒な色々があるから極力やりたくないんだよね。変換してから生成するのと生成してから変換するのでは結構効率が違うんだよ。まあ単純にその距離分も波長を揃えてあげるための電波みたいなものを発する必要があるから余計な量を消費するんだよね。でもこの魔力展開も範囲を広げていけば初見相手になら不意打ちとして使用もできるし巨大な防御網を生成してあげてその間に多次元シリーズを発動してもいいからね。結構有用性が高いから香澄も練習してみれば?」
どうやら不意打ちを消すどころか自分が不意打ち可能というらしい。
「それはかなりいいわね。やらないけど相手を拘束したりできそうじゃない。早速やり方を教えてくれるかしら?」
二人は外に出るしたくをした。
どうやら家の前でやるらしい。
「やり方としては結構簡単だよ。普段は炎だとかなんかに変換しているものを何物にも変えずに放出するだけだからね。イメージとしては身体中央から何かを出すという感じだよ」
雪梛にそう言われて早速やりはじめた。
香澄が集中して程なく微量の魔力が放出された。
「確かに結構簡単ね。あとはこれの範囲を広げていけばいいのね」
「そうだよ。私は特段やっていないからあれだけど香澄ならすぐに私よりも広範囲に放出できると思うよ」
雪梛はそういうと刀の手入れに戻っていった。
香澄はその後も結構続けて魔力放出の範囲を広げていき少しの変換まで成功させたようだ。
「お疲れ様。結構いい感じになってきたね。この技は鍛錬量がものをいうから結構楽しいと思うよ。それはそうともうお昼だよ」
どうやら朝話を聞いてからもう昼まで時間が経っていたらしい。
「そうね。思っていたよりも時間の進みが早かったわ。一旦切り上げて何かを食べるとしましょうか」
香澄は放出していた魔力を消失させて一度家の中へと戻っていった。
少し経つとすぐに戻ってきたようだ。
「さて何にしましょうかしら?」
「そしたら適当に軽食を食べてからカフェでも行こうか。こっちの世界は久々だからね」
二人は街の中へと歩いていき途中になぜかたまたまあった露店で定番の焼きそばを食べてからカフェへと行った。
毎度の如くカフェに入ると誰か謎にいるのだが今回はどうだろうか。
二人はそんなことを思いながらもカフェに入っていった。
店に入って辺りを見渡した瞬間に気づいてしまった。
「あら、久しぶりね。貴方たちもこっちにきたら?」
なぜか魔王討伐編の世界のカフェに朝月と静樹がいた。
二人はとりあえず同席するようだ。
席についてから二人はコーヒーを注文した。
「わざわざこの世界に来て何をしにきたの?」
「特に用事はないわよー。朝月と一緒にいろんな世界のカフェを回っているだけなのよー」
いつのまにかししょー呼びじゃなくなるほどに仲良くなったようだ。
「貴方たちこそ何をしているのかしら?そろそろパート数的にも戦わなくていいのかしら?」
毎度の如くの読者視点のようだ。
まあ実際雪梛のストーリーを読んでいるはずなため読者で間違いはないのだがな。
「今回はゆっくりいきたいってだけだよ。そういえば静樹はあれから強くなっているの?」
雪梛は観察眼で観たのだがうまくいかなかったようだ。
「そうなのよー。朝月と一緒にいたらなんかそれなりに強くなってきたのよー」
「そういえば朝月、貴方先日私たちがダンジョンRTAしていた時に魔法も呪文も使っていたわよね?その辺詳しく教えてくれないかしら」
どうやらダンジョンでの朝月を瞬殺した時のことを思い出したらしい。
「詳しくも何も貴方たちだって魔法に呪文を習得しているじゃない。それと同じよ」
「作者だと別世界に行ったり来たりそこの特性を習得できるのよねー」
この瞬間に静樹はやらかしたことを自覚した。
このミスを逃すような二人ではなかった。
ちょうどそこのタイミングが良いのか悪いのかコーヒーが運ばれてきた。
二人は一口飲んでカップを机においた。
「朝月はどこの世界の作者なのかな?言っておくけどこんな面白そうなネタは捨てておかないよ」
朝月は冷や汗をかきながら思考を回した。
「ちょっと待ちなさい。まだ私が作者だとは決まっていないわよ」
「その一人称が証拠よ。観念しなさい」
珍しく動揺が出てしまったようだ。
朝月は二人に気づかれないようにデバイスの操作を行った。
どうやらこの場から逃げるしかないと判断したらしい。
しかしデバイスからの応答はないようだ。
「さっき言ったでしょ。逃さないと」
どうやら雪梛にロックをかけられたらしい。
「どうやらお困りのようやな」
四人が後ろを向くとなぜかカフェに毎度現れるてんちょうがきた。
「そうなのよ。助けてくれないかしら」
「まあ雪梛と香澄よ。ここは許してくれへんか?ここであえてこんな感じで終えとけば後からどうとでも合わせられるで。内容的にも結構書きやすいとちゃうんか?」
圧倒的な作者目線のセリフに雪梛は納得したようだ。
「確かにそうだね。それはそうとてんちょう、このあと時間ある?いやなくてもつくって」
「なんや急に。まあ結構暇なのやさかい問題はあらへんで」
「それはよかった。この後みんなでこの間の場所に集合ね。場所はまあ送っとくよ」
雪梛はそういうとコーヒーを味わい始めた。
「何がはじまるんや?結構嫌な予感しかせんのやけど」
「てんちょう。お疲れ様ね」
なぜか朝月にそんなことを言われた。
「なるどねー。結構面白いことになってきたじゃないー」
どうやらてんちょう以外にこの後の計画内容が送られているらしい。
「さあそろそろいくわよ。私たちについて来れなさそうな人はいるかしら?」
香澄がそういうとてんちょうと静樹が挙手をした。
「わかったわ。とりあえず外に出ましょう」
そう言って会計を済ませて外へと出た。
「じゃあ静樹とてんちょうは衝撃に備えてね」
そう言われて静樹は流体を発動した。
その瞬間に静樹は雪梛に、てんちょうは香澄に蹴り飛ばされた。
流体無焦点が乗った蹴りと雪梛の強制力によって二人は吹っ飛んでいった。
「面白いわね。強制力なしじゃあんなに飛ばないわよ」
香澄は面白そうに笑った。
「じゃああたしたちも行こうかしら」
そう言って三人も各々の方法で高速移動していった。
こんにちは雪梛です。
短くて申し訳ないです。
なんか区切りが悪かったので今回は少しでしたが明日はまあ短くないはずなので楽しみにしていただければと思います。
ではまた次回お会いしましょう!




