執筆?打ち込み?
「おかえりー。対戦の結果はどうだったの?」
家に帰ると雪梛の予想通り初雪が帰ってきていた。
「香澄の勝ちだったよ。まあ私たちはずっと戦い続けているから詩奈には少し荷が重いってのもあるんだけどね」
「詩奈はそうじゃないの?」
初雪は率直な疑問を口にした。
「そうらしいよ。なんか平和な世界にいて結構腕が鈍ったんじゃないかな。それはそうとこれから準備が終わり次第私の能力の解説をするんだけど聞きたい?」
「もちろん聞きたいよ。じゃあ準備ができたら私も呼んでね」
四人はご飯を食べた後順番に風呂に入って準備を済ませた。
「それじゃあそろそろ始めようと思うんだけど何か飲み物いる?」
「そしたら全員コーヒーでいいわよ。なんなら私が淹れてこようかしら?」
「そしたらお願いね。私も熱々のコーヒーを一杯」
香澄は立ち上がって台所へと向かった。
「香澄もコーヒー淹れられるんだね。いつも雪梛がやっているイメージだけど」
「香澄の淹れるコーヒーはなんか美味しいんだよね。いつも淹れているところは見してくれないけど」
それを聞いて二人は何か入れているなと思い少しだけ身構えてしまった。
「淹れてきたわよ。別に変なものは入れていないのだけれども」
「聞き取れる範囲がそれはおかしくない?」
現在は雪梛の部屋に集まっておりそこから台所までは結構距離がありそうだが気にしないことにした。
香澄も座り四人はコーヒーを一口飲んだ。
「やっぱり美味しいね。久しぶりに飲んだけどコーヒーもいいね」
「本当ね。だいぶ美味しいじゃない。私はたまに飲んでいたやつより美味しいわ」
「私にはちょっとだけ苦いかな。でも美味しいよ」
どうやら好評のようで問題はなかったようだ。
「さてと、じゃあこっからは本格的に始めるとしようか。そしてそこの隠れている二人はさっさと出てこようか」
三人が気配を探ると感覚的な薄いものを発見したようだ。
少なくとも人数がわかるほど正確ではないのだが。
「バレてしまっては仕方ないわねー」
「じゃああたしたちもご一緒させてもらうわね」
扉を開けて入ってきたのは静樹と朝月だった。
「貴方たちも大概暇人ね」
「しょうがないでしょー。まあ作者補正で最悪なんでもできちゃうのよねー」
急な来客は想定していなかったので二人は部屋の端っこに配置された。
「人数が多すぎる気もするけどさっさと始めるよ。今回の内容は私が受け継いだ執筆というか打ち込みについてだね。じゃあ現在までで確認されている能力を最初に話していくね。てんちょうからもらったこのデバイスのメモを使って例えばここに誰々がくるみたいな感じで打ち込むとそれが物語の進展に必須だったりいい方向に進むと判断された場合に本当に来させることができるよ。この力を私は強制力って言っているね。ちなみにこのデバイスには原理はわからないけど今まで起きた出来事だったりが書き記されているんだよね。次は誰かを生き返らせたりものを消滅させる力だね。これは私の多次元シリーズを使った時に大体使われているんだけどあまりの威力に主要人物や建造物を破壊したときに修復のようなことをすることだね。実際私たちは何度か死んでいるけどそのうちの何回かはこの力で生き返っているね。というか私たちの異世界旅中に死んでいる人間は誰一人としていないんだよね。少し話が逸れたね。最後は亜空間および異世界への扉を生成する力だね。これに関しては詩奈以外は全員知っているはずだね。簡単にいうと特異性を持った亜空間に移動するして戦闘をすることが可能だったり世界の設定をしている状態で開くとそれに一番近しい世界に行くことができる能力だね。亜空間の特異性は基本的には改ざん不可なんだけどちょっと時間をかけてハッキングなりを試みればいけるはずだよ。とりあえずここまでが現在までに判明している明確な能力だね。補足というかの内容なんだけどこの権限を使用するには順番があってその世界で物語を書いている人物の権限が最優先されるね。だから静樹やてんちょうは私が来るとすぐにわかるってことだよ。使える機能が減るからね。例えば時間操作とか強制力とかだね。まあ蘇生ぐらいがまともに残るから問題自体はなさそうだけどね。あと追加でもう一つ。私の権限は香澄にも使用を許可してあるんだよね。だから私が死んだり手が離せない時とかは香澄がなんとかしてくれるってこと。こうなっている理由としてはシンプルに相棒だから渡したってのとリスクが減るからね。もし私しか使用できない状態で私が死んだ場合はてんちょうか静樹にきてもらうことになるんだけど来なかった場合は詰みになるからね。まあ結局詰み状態になったら確定でてんちょうがくるから来ないようにするためでもあるね。これで補足含めて全部だと思うよ。ここからは少し探りながら話すから少しわかりづらいかもだけどよろしくね。まず一つ目は能力値の操作だね。基本的に私たちは実践を元に強化されているんだけどやろうと思えばこっちから状態を変化させられるらしいね。まあこんなゴミは使わないから一応あるなって感じかな。もし使うとしたらこの世界に極限向上を連れてきて能力値を底上げして戦うとかかな。これは特に触れることはないね。次は物質の生成能力だね。簡単に言うなれば無から物を作れる感じかな。まあこれと似たようなこととしては私のこの桜吹雪じゃない方の刀は強度と剛性をありえないぐらい強化しているとか折れた刀の修復かな。一応なんでも作れるらしいけどこれは使用者の体力消耗が激しいらしいね。まあ使い道自体はありそうだけど頻繁には使わないと言ったものかな。とりあえずはこのぐらいにしておこうか。あんまり探しているといくらでも見つかる気しかしないからね」
雪梛からの解説を聞いて全員一応の使い道からの応用を考えているようだ。
「まあ今日はこのぐらいにしてさっさと寝た方がいいよ。さっきのバトルで少なからずとも全員疲労が溜まっているからね」
雪梛はそういうともうすでにベットに入ろうとしている。
「流石に行動が早すぎない⁉︎」
そう言いつつも全員立ち上がってカップを流しに運び始めた。
カップを洗って静樹と朝月を元の世界にぶん投げて戻ってくるとすで雪梛は寝ていたようだ。
「寝る速度バグってんじゃないの?いつもこんな感じなの?」
「ええそうよ。この子は何かするって決めたらすぐに行動に移しちゃうのよ。まあそこがいいのだけれども。貴方も早くねなさいよ」
香澄はそういうと雪梛の方へと向かっていった。
「まさかと思うけど一緒に寝るの」
「そうに決まっているじゃない…流石に冗談よ。頼むから無言で引かないでくれるかしら」
そんな冗談?も交えつつ三人は就寝した。
こんにちは雪梛です。
今回は少し短くて申し訳ないです。
しかし内容としては薄くなかった気がするので個人的には満足ですね。
ではまた次回お会いしましょう!




