強者のぶつかり合い
空が青く太陽が出ている朝
三人の少女が準備運動をしていた。
「そういえば初雪はどうしたのかしら?昨日の調整に手伝ってもらったからぜひ見て欲しかったのだけれども」
「なんか近くの村の手伝いに行っているよ。どうやら結構困っていたらしいから鍛錬ついでに行ってくるって」
雪梛にそう言われて詩奈は納得した。
「そういえばこの子と詩奈が特殊部隊に所属していた時の話を聞いてもいいかしら?」
「いいわよ。でも私のそこまで覚えているわけではないのよね。まあ部隊と言ってもそこまで人数はいなかったわね。業務内容としてはこの世界の魔王と同等程度の相手を殺すことね。私たちの部隊は特殊で全員の名前の前に役割見たいのが入っているのよね。例えば雪梛なら分析、私なら力みたいなやつよ。あとは技、知、速度ぐらいかしら。このぐらいしか覚えていないわね」
「ありがとう。十分いい情報が得られたわ」
そんなこんなで準備を終えて最初は香澄と詩奈が闘うようだ。
「殺す勢いでやっちゃっていいからね」
雪梛はそう言って少し離れた場所に行った。
「貴方の話は前に雪梛からきいたわ。なんか私みたいなキチガイだって」
少し湾曲的解釈な気がするが詩奈はきにしなかったようだ。
「貴方は中々強そうね。見たところ雪梛より少しだけしたってところかしら」
最近は雪梛の強化イベントが入りすぎていたから的確な読みだ。
「その通りよ。もしかして貴方も観察眼を持っているのかしら?」
「持ってないわ。ただのかんよ。じゃあはじめましょうか」
詩奈はそういうとそれなりの力で香澄に向かって飛んでいきそのまま殴りかかった。
香澄は見切りでギリギリ観えたので先読み攻撃を選択した。
詩奈は避けられると思っていたのかあと隙はほとんどなく香澄の拳に拳を合わせた。
香澄は詩奈の拳に触れると即座に後方に自ら飛び距離をとった。
「ものすごいパワーね。本気を出したら直近の雪梛みたいになりそうだわ」
香澄は先日のショートマイゾーン連打を思い出したようだ。
「抜刀しなくていいのかしら?」
詩奈にそう言われたので香澄はすごく久しぶりに亜空間を開いて中から紅葉を取り出した。
「あら、美しい刀ね。もしかして貴方のお気に入りかしら?」
「その通りよ。ちなみに使うのは一世界ぶりかしら」
最後に使ったのは確か原初での戦いが最後だった気がするが確かではない。
香澄は重心を低くして構えた。
詩奈は攻撃の予兆を読み取って脱力状態で待機した。
スッ
香澄が動き出し滑らかにも紅葉を抜刀してそのまま振り向いた。
『マイゾーン』
久しぶりのノーマルマイゾーンだったが詩奈があえての突進を選んできたため空ぶってしまった。
「いい速度じゃない。私に近しい速度とは」
「まさかの突っ込んでくるのね。流石に予想外だったわ」
二人は間合いを取って向かい合うと雰囲気が変わった。
「準備運動はおしまいよ」
「真剣勝負といったところかしら」
香澄は闇魔法を発動して小さな球体を複数生成した。
詩奈は二本指で銃を真似るように構えた。
「初撃のプレゼントよ」
香澄は球体を一つ詩奈の指先向けて飛ばした。
詩奈は速度から到達時間を予測してそのタイミングで高速連続突をした。
『ブレイク』
詩奈の猛攻に耐えられず香澄の球体は破壊されてしまった。
詩奈は破壊して直後にデバイスからスライム素材を取り出して全力で投げた。
香澄は指を銃のように構えてスライム素材が触れると同時に詩奈と同じことをした。
『ブレイク』
スライム素材は弾け飛んでいった。
「すごいわね。まさか観ただけで模倣するとは」
「これでも私はコピーが得意なのよ。さあこっからは全開でいくわよ」
香澄はそういうと抜刀して剣先を地面に向けて目を閉じミカエルを発動した。
詩奈は見た瞬間にヤバい技だと判断したが殴る以外に方法がないため全力で地面を蹴って接近して接近しながらブレイクの準備をした。
香澄と指先が接触した瞬間に詩奈は高速連続突きをした。
香澄はブレイクを全て懐かしの衝撃吸収して余剰分を地面に流した。
詩奈は一度距離を取って相手の様子を伺った。
香澄はミカエルを解除と同時に納刀して速撃の構えを取って更に流体無焦点と三分の一程度の衝撃を使って詩奈に爆速接近した。
流石の詩奈もこれには対応できないようだ。
香澄は残りの力を全て拳に移行させて接触した瞬間に解放した。
『フルブレイク』
詩奈は反射的に自らも後ろに吹っ飛びながら衝撃をなるべく減らそうとした。
香澄は吹っ飛んでいった詩奈を見てから自身に速撃を入れ込んで流体無焦点とフルブレイクを同時発動させて追いかけた。
雪梛は潜在能力解放をしてマイゾーンを使い追いかけた。
「全くなんてパワーしてんのよってなんかきているわね」
詩奈はあまり驚かずに香澄の接近を認識した。
速度的には追いつけなさそうではあるが向こうのが着地が早いためまだわからないようだ。
詩奈が香澄を見ていると香澄はこちらに指先を向けてその先端から高圧の水を飛ばしてきた。
詩奈は好機と思い飛んできた水にアッパーを入れて下方向へ急降下していった。
詩奈が落っこちるとは思っていなかったらしく香澄は飛んでいってしまった。
しかしすぐに戻ってきたようだ。
「どんな服を着ているのかしら?そんな服着ていたら打撃じゃ入りそうにないわね」
どうやら詩奈の服に気づいたようだ。
「これはスライム素材の服よ。今度はこっちが一発くれてやるわ」
ちょうど雪梛が帰ってきたようだ。
詩奈はスライム素材を一つ取り出して手に持ちそのまま香澄に標準を向けて流体拳の準備をした。
香澄は嫌な予感がしたためミカエルを発動した。
その瞬間に射出された。
『流弾』
ミカエルは闇魔法を展開しようとしたのだがあまりの速度に間に合わず直撃をもらった。
即座に防撃を入れたのだがあまり効果がなく木を一本へし折って地面に着地した。
「あら、生きていたのね。さっきは隕石を止めたから殺したかと思ったわ」
香澄は体の状態を確認して久々に雪梛以外からダメージをもらったことに少しだけ感動しながら準備をした。
「まだまだ死ねないから大丈夫よ。結構ダメージをもらってしまったけどまだいけるわ」
香澄は時間を稼ぐために話をしている。
「そう来なくっちゃ。まだまだ楽しみましょう」
そうとは知らず詩奈は楽しみそうに構えている。
「時を止めてしまうほどの歪みを起こせ!染め上げろ!タイムボール!」
どうやら脳内詠唱をしていたようだ。
そして詠唱を終えると一際大きい黒い球体が出てきた。
香澄は大量の汗をかきながらも全力で振りかぶってぶん投げた。
詩奈はあれに触れたら流石にまずいと思い回避行動を開始した。
香澄は詩奈が避けるたびに避けている方向に変換させて更に自身を守るかのような軌道をさせながら追尾している。
詩奈はこのままではジリ貧で負けてしまうと思い一か八かの技に賭けるようだ。
詩奈は振り向いて球体と向かい合い瞬時にスライム素材を取り出して軽く浮かせてその瞬間に地面を思いっきり踏み込み片足を埋めつつ土塊を何個か出して空いている手でそれを砕いた瞬間に大地という
支えを借りた詩奈の全力のパンチがスライム素材を吹っ飛ばした。
「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
雄叫びと共に放たれたスライム素材と土埃は香澄のタイムボールにぶつかって一帯が白く光った。
そして光が静まった時に詩奈の視界に映ったのはタイムボールであった。
(終わったわね)
そう思った瞬間に横から雪梛が飛び入ってきた。
「雪梛⁉︎」
詩奈はびっくりしたがとりあえず軌道からの回避をした。
雪梛はタイムボールに取り込まれているようだが一旦は大丈夫のようだ。
「この闇呪文は自身と波長が合わない物体を分解していく性質を持っているからね。現状全パラレルを含んでもこの中にはいっても無傷なのは私とかぐらいのはずだよ。ちなみに波長は流体で合わせられるんだよね。なぜなら流体は気流との波長を合わせて脱力状態でも行動を可能とする技で要は波長をこっちと合わせているってことだね。ちなみに潜在能力解放状態で全神経を使ってできるからまだ欠陥技だね」
雪梛は涼しい顔して入っていたが実際にはかなりの労力を消費しているらしい。
「一つ聞きたいのだけれどもいいかしら?どうやってそこから出るのよ」
香澄が率直な疑問を口にした。
「そうだね。外部からの破壊をできるならそれをして欲しいけどそれは無理なら私がなんとかしちゃうよ」
香澄と詩奈は顔を見合わせて横に振った。
「そういえば一つだけ試して欲しいんだよね。詩奈の拳に香澄がシールドを張ってそれでこいつに流体拳を詩奈がうつ。無理なら私が破壊するからよろしくね」
雪梛は無責任なことを言って後は託したようだ。
「まだ一発打てそうかしら?」
「もちろんよ。さあさっさとやりましょう」
香澄は詩奈の右手にシールドを張って詩奈は早速準備を完了させた。
球体に手を触れて肩から肘、肘から手首に力を圧縮していき手から全てを解放させた。
『流体拳』
ドン ピューン
あまりの火力に球体が吹っ飛んでいってしまった。
「壊れたのかしらあれ」
「多分無理だったわ」
「流石に無理だったね。疲れているところやってもらったのに悪いね」
二人はびっくりして振り向くとそこには吹っ飛んでいったはずの雪梛が立っていた。
「まあ私がここにいる理由は結構簡単なものだよ。原初を出る時に作者であるてんちょうからもらった改変能力を使っただけだよ。最もこの方法は面白くないから極力使いたくないんだよね。ということで今日は香澄の勝ちでおしまいね。また明日は私とのカードだからよろしくね」
雪梛はそういうとクールダウンを開始した。
「そういえば帰ったら今まで曖昧にしていたその能力について聞きたいわ。解説を考えておいてもらえるかしら」
香澄にそう言われた雪梛は即答で了承した。
「にしてもその能力はすごいわね。私も使えたりしないかしら」
「まあ今後進んでいけばわかるよ。それじゃあ初雪も帰っている頃だろうし帰ろうか」
三人はクールダウンを終えて自宅に帰宅した。
こんにちは雪梛です。
バトルシーンは書いていて非常に楽しいので最高です。
このまま雪梛戦にするかは明日わかるのでお楽しみに
ではまた次回お会いしましょう!




