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雪梛の一閃  作者: 雪梛
魔王討伐編
33/145

勇者との相対

魔法使い編で作成された加護

相対の加護 不意打ちと初見の技による致命的ダメージは受けない

天使の加護 身体能力、思考能力、状況把握能力の大幅上昇で魔に対する特攻

鍛錬の加護 努力したぶん確実に強くなる

武具の加護 どんな武器でも持った瞬間に使用用途が分かり使える、もしくは使いこなせる

守りの加護 任意のタイミングで耐久値のあるシールドを身体に張ることができる。そして一度壊れると再生成まで5分かかる



光から出てくると何やらいかにも魔王城的な建物の近くに出てきてしまった。



「何でこんなところスタートなのかしら。座標の設定ぐらいしっかりしてほしいものだわ」


「まあいいじゃん。どうせならちょっと観光でもしない?」ぬ



雪梛はそういうと魔王城の入り口へと向かった。


入り口には流石になんか強そうな犬の顔を持った人間らしき生命体がいた。



「どうするのよ。やり合うかしら?」


「そうだね。この世界のレベルを知るにはちょうどいいからね。まあ一応逃走の準備はしといてね」



雪梛はそういうと堂々と正面から向かった。



「何だお前は。ここは魔王様の偉大なる城だ。お前のような一般人が来るようなところじゃ無い。帰った方が身のためだぞ」



どうやら思ったより親切のようだ。



「ご忠告ありがとうね。でも私は帰らないよ。とりあえず手合わせ願おうか」



雪梛はそういうと重心を低くした。



「ふん、命知らずが。後悔するなよ」



相手は槍を構えて雪梛を見ている。



シュタ



雪梛は居合いを開始した。


相手へと急接近していき間合いに入った瞬間に抜刀して首を落としにいった。


相手ては少しだけ反応できたが流石に対応まではできないかったらしい。


首を深く切られて相手は時期に倒れて動かなくなった。



「まあこんなもんじゃ無いのかしら?あんまり門番が強くても仕様がないものね」


「そうだね。じゃあ一旦この山みたいなのを下るとしようか」



魔王城はかなりでかい山の頂上にあって多分街はここの山を下った先にあるだろう。


雪梛と香澄はそう判断して降り始めた。


道中にはいくつか魔物と言われても不思議じゃない生物がいたため観察眼で観てからどんどん戦闘していった。


しかし特段面白みもなかったためここからは戦わずに街に一直線で行くことにした。


雪梛たちが下ること2時間、ようやく街が見えてきたようだ。


ちなみに雪梛たちはかなりのペースで下っていたので普通の人間が戦闘しながらだと大体二週間程度はかかりそうなぐらいの山だったようだ。



「そういえば貴方のスマホから勇者と直接会うような強制力を発揮すればいいんじゃないかしら?」


「その前に情報収集がしたいね。もしやばい奴だったらもう少し準備したいし」



雪梛はそう言ってもう少しだけペースを上げた。






この世界は一応魔王と戦っているというふうに創ったがどうやら平和な街らしい。


普通の人間が普通に仕事をして家帰って寝るといった当たり前のことを当たり前にできている。


雪梛と香澄はとりあえず住民にとっての勇者の人物像を聞くことにした。


ちなみに勇者について知らないのはあまりにも不自然すぎるためメモアプリの方から違和感だけ覚えないように操作しているのでそこのところよろしくお願いします。



「すみません、少々聞きたいことがあるのですがいいですか?」


「ええ、いいですよ。私の知っていることならば」



最初に話しかけた人はどうやら親切そうな人だった。



「勇者サマってどのような人なのでしょうか?」


「そうですね…勇者様はすごく勇敢で親切な人ですね。でもあんまり正義感は強くないお方で何だか不思議な存在って感じな人ですよ」


「教えてくれてありがとうございます。お時間とってしまって申し訳ありませんね」


「いえいえ大丈夫ですよ。貴方も会ってみればきっとわかりますよ」



他にも複数の人に話を聞いたが全員口を揃えれ不思議な人と言った。



「なかなか面白そうじゃない。ヤバい人じゃないと決まれば雪梛、道中でばったり会う状況を作りなさい」


「まあいざとなれば逃走ぐらいは可能かな」



雪梛はそう言って状況を作成してから街を出て道を歩き始めた。


街付近の道中にはどうやら魔物が来ないようになっているらしい。


まあお約束だな。


謎のセーフティゾーンをでるとゴブリンやらスライムやらゲームにでてきそうないかにもな奴が何体か来た。



「大丈夫だろうけど一応バックツーバックでハンドガンでやっておくわよ」


「分かったよ」



二人はセーフティを外してセミの状態で構えて脳天ではなく心臓を的確に撃った。


全員倒し終えた瞬間に異様な気配を感じたため二人は見切りを発動して銃をしまって衝撃透過を構えた。



「すごいね。もう私の気配に気づいて対応まで可能とは…どこから来たの?若き人たちよ」



雪梛と香澄は一旦技を解除して声の主の方を観た。


どうやら不思議な人とはかなり的を得ていた。



「こんにちは。私の名前は香澄よ。そしてこの子が私の最高の相棒の雪梛よ。貴方の名前を聞いてもいいかしら?」



香澄はあえてさっさと名乗って相手の情報を得にかかった。



「これはこれはご丁寧にありがとう。私の名前は初雪(はつゆき)よ。ところで貴方たち、私と一緒に行動しない?」



急な初雪からの提案だったが特に断る理由もないため雪梛は一つ条件をつけて同意した。



「いいよ。でも一つ条件がある。私と戦ってくれない?」



初雪は少し考えたがニッと笑いながら同意した。



「いいよ。でも私は加護があるから貴方はどこまでやれるかな」


「もちろん加護がついているのは知っているよ。まあ詳しくいうなら相対の加護、天使の加護、鍛錬の加護、武具の加護、守りの加護だけが私たちの創った加護だね」



初雪は少し驚いたが特に言及してはこないようだ。


雪梛は使用率を解放して雪帰りをして重心を低くした。


初雪は抜刀もせずにただ雪梛を見ている。



ピカ シュ



「素晴らしい速度だね。当然私なんかじゃ見切れないよ」


「そういう感じね。相対の加護って」



雪梛はマイゾーン:一閃終えてから初雪の傷の状態を見た。


右肩からのそれなりな出血があるだけで致命傷にはならなかったようだ。



「雪梛、わざと肩狙ったでしょ?狙いは相対の加護の致命傷判定から逃れて確実にダメージを入れられるからかな?」


「その通りだよ。いくら創ったとはいえ効果を実際に確認したかと言われるとしていないと答えるからね」



雪梛は今回で相対の加護の大体の判定を把握したようだ。



「じゃあ、私もそろそろいこうかな」



初雪はそういうと守りの加護を発動してから手をこちらに向けてきた。


その瞬間に雪梛は見切りを発動して構えた。



「雷の粒子よ、我が呼び声に応えてその力を顕現せよ!メルキール」



初雪が唱えた瞬間に手から高出力の雷が雪梛に向けて飛んでいった。


雪梛は事前に練っておいたシールドをピンポイントで張って防いだ。



「すごいな。私のメルキールを防ぐなんて。これでもこの世界随一の使い手なんだよ」


「他の仲間はいない感じかな?まあそれならそれでいいか。なんか別の呪文も使ってみてよ」



雪梛の要求を聞いたのか初雪は再度手をかざして詠唱を開始した。



「炎の粒子よ。世界からの要求を聞き入れこの地を焼き尽くさんばかりのエネルギーを我に与えよ。終焉の時はきたれり。コアよりいでし多量の粒子よ、その姿をこの場に現出せよ。荒れ狂え炎の舞、粒子の演舞!これがこの世界最高にして最大の炎呪文。焼き尽くせ!ギルトフラール!」



長いヤバそうな詠唱を終えた初雪の手からもはや溶岩のような温度のアホみたいなでっかいそして高火力すぎる呪文が雪梛に放たれた。


雪帰りしといて本当によかった。


雪梛はそんなことを思いながら片手を肩の高さまで上げてその手にシールドを張ってあの技の準備を完了させた。



「初の使用がこことはまさに博打だね。好きだからいいけど」



雪梛はそんなことを言いながら動作を開始した。


肩から肘、肘から手首へと力を圧縮していきシールドが付与された拳とギルトフラールが接触した瞬間に全開放をした。




『流体拳』




バーーン!



爆音を鳴らして二つのアホみたいな力がぶつかりあった。


しかし雪梛のパワーが足りなかったため押し切られてしまった。


雪梛はここまでは予想していたため次の行動に出た。


痺れた右手ては使えそうにないので代わりに左手で最大出力の魔法を放った。



ビューン



かなりの量の水がいい速度でギルトフラールに衝突した。


流石に少し威力が足りなくて雪梛は結構焼けたが生きていた。



「さすがに驚いたよ。まさかギルトフラールを防がれるとはね。最も得意とは言わないけど私の炎系統の最高出力の呪文を防いだんだ。素直に褒めようじゃない。おめでとう」



なんか焼き尽くされた相手に賞賛されてもな。


雪梛はそんなことを思いながらもとりあえず初雪を連れて街に戻っていった。


こんにちは雪梛です。

今回からいよいよ始まりましたね。

いやぁ書いてる身としても楽しみですよ

ではまた次回お会いしましょう!

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