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雪梛の一閃  作者: 雪梛
原初編
10/145

見切りって何?

「それじゃあ始めるよ」



そう言って雪梛はパソコンを立ち上げて表のようなものを表示させた。



「これは何?」



霊斬は表をじっくり見ながら聞いた。



「香澄、なんだかわかる?」



雪梛に指名された香澄は少し考えてから話し始めた。



「これは多分見切りを発動させた時の脳が理解している状況を図面化しているようね。見切りを発動した際の効果は相手の先手の動きを読むだから、この時に脳内では相手の重心の動き、動いたときに発生する風の向きそしてどの程度の力を入れるかを瞬時に判断していると思うわ。要はそれを簡単にしているってことでしょ?」



香澄の回答に雪梛は満足げに頷いた。



「その通りだよ。さすがだね。まあ本当はもっとわかりやすくしたかったんだけどね」



そう言った雪梛はおもむろに霊斬の方を向いて問いかけた。



「これを理解するとどのような効果があるかわかる?」



霊斬は少々考えてから話し始めた。



「見切りの原理を理解することができればそれを意識的に引き起こすことも理論上は可能になるんじゃないかと思うよ。例えるなら雪梛の刹那モードの動きだね。まああっちは常に相手の周りの気流おも読み取っているから多少違うかもだけれども」



これを聞いた雪梛は感心しながら頷いた。



「まさかそこまでわかるなんてね。まあそんだけ頭が回るなら見切りの理解も楽だと思うよ」



図を指しながら説明を始めた。



「まずは脳が指示できる集中の度合いを100として説明させてもらうね。わたしの場合は見切り発動に平常時なら50使うよ。これなら見切りを常時発動できそうだけどただ見切りを使うだけだとそのあと生きた行動ができないから両手足に15ずつ使って脳に20は欲しいところだから合計すると80となってしまうわけだ。つまり常に見切りを発動することはできないってわけ。まあ気配感知が20で発動できるからそっちを常時発動させればいいんだけどね」



雪梛の自論を聞いた香澄が挙手して質問をした。



「この脳が指示を出せる集中は100と言ったけどこれは意識的の範囲内かしら?もしそうでないとしたら無意識下の集中度合いもおおよそで教えてくれないかしら」



どんどん複雑化していく内容に霊斬はこれを聞いて理解に努めていたが雪梛は香澄の質問に少し考えながら話し始めた。



「それはまた面白い観点だね。勿論この度合い100っていうのは意識的に引き出すことのできる最大値を簡単に数値化して表したものだよ。無意識下の数値は出せないからね。でも無意識下の計算をしてみたら40程度は確実にサポートしてくれるということが分かったよ。まあ体感なんだけどね。こっからはまだ検証もなんもないものだけどこの無意識を計算に入れると足を無意識に任せて計算すると30開くからあまりの20と合わせて50となり見切りが発動できるってわけだよ」


「これは平常時の計算でしょ?これが刹那モードだったり香澄の覚醒?中だったらどうなるの?」



雪梛の難しい話をかろうじて理解しながら質問をした。



「ちょっと待ちなさい。覚醒って何よ」



謎ワードに香澄は無視できぬと言わんばかりに反論した。



「言ってたじゃん。「過去最高に集中していたからよ」的なことを」



それを聞いて香澄は「あーあれね」と理解した。



「香澄の覚醒はよくわかんないけどわたしの刹那モードなら見切りが20で腕、足が5ずつで制御できるようになるよ。一応余っている分は次の行動を考えたりいろんなことをしているけどね。これは自分で意識的に発動させた際に使われる数値であって実際は無意識分も入れると50のサポートが入るから、両手足、見切りのサポートがされてるね。そして観察眼で20、技作成で60、次行動で20の計算で大体動いてるよ」


「観察眼って具体的にどういうものなの?」



霊斬は挙手をして質問をした。



「そうだね。せっかくだから解説してあげるよ。わたしの観察眼は相手の動きの癖を理解したりどんな時にどんな力の入れ方をしているのかを脳内で分析する能力だよ。行動時になんらかの気流の癖的なものがあるだろうからその向きや流れを理解しておくと素早くなんの技がどこにどのぐらいの速度で飛んでくるかがわかるよ。なんか小難しそうに聞こえるかもだけど実際は結構簡単だよ」


「じゃあ使用方法の説明をしてくれるかしら?なるべく具体性があると霊斬が助かるわ」



頭を抱えている霊斬を気遣いつつ雪梛に解説を求めた。



「うーん、よし。じゃあわたしがいまからストレートをうつからそれの動きをよーくみてね。見方としては集中力を上げて見切りを発動してみてみるとよく分かるよ」



すると雪梛は立ち上がって肩を回して構えた。



「いくよ」



そう言って雪梛は虚空に向かって突きを放った。



「どうだった」



雪梛は香澄と霊斬に聞いた。



「なるほどね。少し練習すれば実戦でも使えそうだね」


「霊斬はもともとDF型なんだからすぐにできるようになるよ」



雪梛は片付けをはじめた。



「あら、もっと解説しなくていいのかしら?ただでさえ訳のわからないものばっかりで読者も苦しんでるでしょうに」



香澄の疑問に雪梛は答えた。



「これ以上待たせるとメイン組がブチギレて殺しにかかってくるかもしれないからね」



雪梛は冗談まじりに言った。



「じゃあそろそろシーンチェンジとしますか」



そう言いながら霊斬はコップに飲み物を注ぎ始めた。



「いいわね。じゃあここからは適当にだべるとするかしら」


「そうだね。じゃあそろそろカットお願いしまーす」



雪梛のお願いと共に画面?がフェードアウトしていった。






「あー出番まだかね。もう鮮血の花でも咲かせにいこうぜ」


「まったくだよ。なにが“私たちメインじゃなくていいから”よ。今から殺しにいこうかなー」


「まあまあふたりとも落ち着いて。結構いい内容だったじゃないのよ。雪梛の技がちょっとずつ明らかになっていていい感じだったと思っているわ」



もうセリフ入っとるで



「何ィ⁉︎」



そんなやりとりをしながら三人は山の頂上ではなしていた。



「ちょっとちょっとてんちょう。あたし達もう山降りてるよ」



あれそうやったっけ?


いやーもうリアルタイムで1カ月程度書いとらへんかったのやさかい間違えてもうたわ。



「あー!またあたし達のこと忘れてる。やるきないでしょほんとに」



まあまあそんなにきれへんといてくれや。



「全くもう。まあいいやところでこの後どうするの?」



切り替えて言映は2人に意見をあおいだ。



「そうだねー。広いところで技の練習とかがいいんじゃないかな」


「そうねそれが一番良さそうかしら。久々に動けると思ったら楽しみだわ」



会話をしながら三人はひらけた土地を探しに走っていった。







「ここなら迷惑がかからないかしら」


「あたしたちが暴れても安心ってわけだね」


「よっしゃー、いっちょやってみっかー」



身体を伸ばしながら三人は戦場となるフィールドを見ていた。


今回の具体的な内容としては朝月が2人の技を受けてそこで改善点を話したり新しいコンボみたいなのを朝月にアドバイスしてもらうって内容だ。



「さあどっちから来るのかしら」


「じゃあここは怪我復帰から一度も戦闘をしていないわたしが(シュタ)」


「何はせさんじてんだよー」



いつも通り冗談を交えつつ言映は抜刀して両の手に刀を持ち剣先を地面に向けて構えた。



「そんな構えだったかしら?」


「いいや?やっぱり人は日々成長していくからね」



軽口を叩きつつ言映は姿勢を少々前傾させたかと思うとなかなかな速度で朝月に突撃した。



「前にやった時よりも随分早くなっているじゃない」


「まだまだこれからですぜ姉貴」


「誰が姉貴よ」



言葉どうりで言映はヒットアンドアウェイを繰り返すたびに早くそして鋭い攻撃が繰り出されていった。





『初月乱舞』





「結構いいじゃない。でもまだ月が出ているよ」



朝月は言映の技を簡単にとは言わないがそれでも正確に流していた。



「月が出ているって何よ」


「長期戦はカウンターされるわよ」



言映の質問には答えずに朝月は受けながらの反撃準備を整えていた。



「カウンターも頑張ってどうにかしなさい」



朝月は言映の攻撃を受けた直後言映の軌道を予測して反撃をした。



「⁉︎」



事前に伝えられたとはいえ自身の刀と朝月の刀の軌道がズレていてこの速度では避け切れないようだ。


まずいと思った言映は直感ですり抜けを選んで朝月の刀から紙一重の位置を取って回避を試みた。


そんな言映の行動を見て朝月は来るだろうと予測していた場所に二刀目の刀を仕掛けた。


まずいかもと他人事のように考えながら言映は今考えついた次の一手を打った。


言映はすでに低くなっていた姿勢をさらに低くし限界まで押し込んだバネのようになった脚を使って朝月の仕掛けた刀が来るよりも早く通り抜けてそこから朝月の死角に動いて切りかかった。



「そうよ。いい動きするじゃない」



朝月は嬉しそうにしながら言映を軽度の気配感知を使って探り見つけた場所に刀を出して受けを開始した。



「これはきついんじゃないの?」


「あら?この月はおしゃべりさんね。出ていないのに喋るなんて」



朝月は余裕そうにしているが実際は死角からの高速乱舞を紙一重で受けているので緊張で冷や汗が出ているほどだ。



「はい。一旦ストップー」


突然りえが割り込んできて言映の刀をもろに受けた。



ポーン クルクルクルクル ドーン



りえは受けると同時に刀と同方向に身体を高速回転させてダメージを最大限減らして全身から足へと衝撃吸収からの衝撃移行してパワードライブを使って吹っ飛んでいった。



「急に割り込んできて何やってんだあいつ…」


「でもまあ助かったわ」



りえの吹っ飛び先の心配はせずに2人は休憩がてら帰ってくるのをまっていた。



「お待たせー」



りえは吹っ飛んでから30秒も経たずに帰ってきた。



「ちょっと早すぎない?」


「フッフーン。新しい技を思いついたんだよ」



少し胸を張りながら得意げにりえは言った。



「自損ブースト。はっきりわかんだね」


「枕がデカすぎるってそうじゃなくてなんで雪梛がここにいるの?」


「なんかりえが家まで飛んできたからついてきた」



雪梛はなんでもないことかのように答えた。



「わたしに追いついただとー!?」



りえは割と本気でびっくりしていた。



「まあそんなことはどうでもいいんだよ」



そういうと雪梛は身体を伸ばし始めた。



「何か教えてくれるのかしら?」


「そうだよ。気配感知を伝授しよう」



準備運動をおえた雪梛は教えておもむろに抜刀して刺突の構えをした。



「朝月からおいで。わたしの刺突を避けられたらOKだよ」



雪梛に呼ばれた朝月は間合いに入って雪梛の刀に集中し始めた。



「気配感知っていうのは非常に簡単なものなんだよ。こういう振り方をしたら必ずこの範囲内に来るだろうから範囲外に逃げようってだけだよ。まあ多分できるはずだよ。じゃあそろそろいこう」



雪梛は刀を頭の位置まで上げてフリーの手を照準にしているように構えている。



「刺突には三つの種類がある。陸での試合で使う一式、対空迎撃の二式」



そのぐらいにしときーや



「いいじゃん別に」



流石にわたしがしばかれてまう。



「じゃあ続けるしかないじゃん」



そうはならんやろ



「いくよ」



そう言った瞬間に雪梛は全体重を乗せた破壊力抜群の刺突を放った。



(みえているのかしら?)



朝月は体が勝手によけるような感じになっているが雪梛の高速刺突の軌道はきっちり見えていたが見えていただけだった。



「いいね。って言ってあげたいんだけどそうもいかないね」


「でも普段の回避よりははっきり感じることができた気がするわ」


「あとは自分で磨きな。結局全部自分は知っているんだよ」



少し意味深なことを言いながら雪梛は刀を鞘に収める。



「どういう意味かしら。雪梛はあたしの何を知っているのかしら?」



問いかけられて雪梛は朝月の方を見ながら言った。



「わたしは何も知らないよ。あなたが知っているんだよ朝月」



また人様のネタを勝手に



「でも書いているのはあなたでしょ。わたしにとやかくはいえないと思うけど」



痛いとこつかないでくれや


2人はどうする?


このまま描写した方がええか?



「その必要はないわ」


「香澄…ちゃん」


「ほらそこー!いまパクるなって言われたばっかりでしょうがー」



ここぞとばかりにメイン組に割り込んできたりえがまともなツッコミをいれてくれた。



「言映、りえ覚悟なさい」


「「は?」」



急に出てきた香澄はいつのまにかセーフティを外して構えていてフルに切り替えて撃ち始めた。



シュンシュンシュン



二人は香澄の弾幕をスレでかわし続けた。



「危ないじゃんか!いきなり何すんのよ」


「まさか私たちを殺したらもう出番がなくなるから」


「変な邪推はやめてちょうだい。気配感知、使えたでしょ?」



すると二人は先程の行動を思い出しながら納得しようだ。



「でもいきなりはないんじゃない?もしあんたの想定どうりじゃなかったら今頃蜂の巣だよ」


「蜂の巣とはすごい状態ね。つまり体内に無数の弾が残っている状態じゃない」



言映とりえは呆れてものもいえないようだ。



「はいあなたたちの強化パートおしまい。あとは実践でなんとかしなさい」


「いくら窮地に陥らないと技出せないからってそれはひどくないー?」



すると香澄はリロードしながら言った。



「あらそう。別に今からあなたたちを瀕死まで持っていってもわたしは構わないわよ。もうすぐてんちょうとの戦いがあるけれどあなたがそういうなら仕方ないわね」


「すんません。まじすんませんしたー」



りえは腰をきっちり45°に折り曲げて謝った。



「でもここで終わらせるのもなんかキリが悪いわね」



りえ達は頷きながら何で場を繋ごうか考えていた。



「お困りのようやな」



独特な喋り方がきてその場の全員が声の方へと向いた。



「あら、何しにきたのかしら?特に面白いことは何もしていないわよ」


「いや、別に暇つぶしに来ただけや。なんか進展に困ってもうたから出てきたってわけ」



雪梛達はてんちょうを注意深く見ていたが特に悪い雰囲気ではなかったので臨戦態勢を解除した。



「まあこのシーンが終わったら直ぐに試合当日になってしまうのやさかい現状を聞きにきたんや」



それを聞いた雪梛は一通り全員を見てから答えた。



「全員気配感知レベルの判断ができるようになったから特には問題はないよ」



てんちょうは雪梛の回答に頷いてから話し始めた。



「じゃあ当日の試合形式と流れについて説明しようか」



話を聞いていた香澄は違和感に気づいて話を遮った。



「ちょっと待ちなさい。霊斬がいないから呼んだ方がいいんじゃないかしら」



その質問を待っていたと言わんばかりにてんちょうは少し笑いながら言った。



「その問題は大丈夫や。わたしとて人数不十分で話を始めてまうほど頭がアホなわけちゃうからな」



てんちょうが言い終わると少ししてから霊斬がきた。



「急に呼び出さないでくれないかな?この展開を予測していたならあらかじめ連絡をくれればいいのに」



不満げな顔をしながら霊斬は言った。



「まあそう言わんといてや。わたしとてこの物語の展開を全て把握しているわけとちゃうんよ。確かどっかでいったけどその場の思いつきでやっとるからな」



呆れながらも霊斬がきてくれて全員揃った。



「じゃあ始めるでー。試合形式はわたしと一対一や。順番はそっちで決めといてな。そして負けたら少々亜空間に飛ばさしてもらう。そこの詳細についてはお楽しみっちゅうことで。まあこんなもんよ流れとしては」


「あたし達同士でタイマンじゃないのね。連戦であなたは疲れないのかしら?」



朝月の質問にてんちょうはまたしてもうすら笑いを浮かべて答えた。



「大丈夫や。まあ六人ぐらいいるやろうしな」



何やら不思議なことを言った。



「六人ぐらいいるってどういうことかしら?もしかしてあなたにはストックでもあるのかしら?」



てんちょうは少しばかし感心しながら答えた。



「やるやん。なかなかいいせんいっとるで。でもちょっと違うんだなぁこれが。まあ半分正解でっと言ったところやろか」



雪梛以外はまだ少し考えながら聞いていた。



「雪梛。おまえは分かっとるんやろ」


「まあそうだね。作者ほどじゃないにしろこの物語の展開もね」



朝月達は少々驚いて、てんちょうは満足気に笑って聞いていた。

どうもてんちょうです。

いよいよここまで進んできたな。

まあ次回からまたバトルに発展しはるのやさかい楽しみにしといてな。

まあすぐに投稿するんやが。

ではまた次回会いましょー!

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