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楽しい夏の海の思い出

白昼夢

エピソード20

泥だらけで沼から出る。

を更新しました。


少し愚痴。

ふと後悔もあるかな?と思い返してみた。


とにかく、最初から最後まで彼が私を見てたことなんかなくて。

自他ともに認める前向きすぎる性格が後押しし、あだになったような気がする。


海に行った時だって私の事なんて1ミリも見てなかった。

見てたのは、偶然居合わせた職場の人と、誰でもOKなエロいおじさん。

イチャつくカップルを横目に、真っ白なビキニにゴーグルで頭に海藻だか藻なんだかよくわからないものを乗せて、耳せんまで追加で購入して、海中の魚を本気で探したあの日。

カップルからくらう、なんとも言えない視線が快感だった。

もはや水着は着なくなった。

アマさんスタイルが基本になった。

それはそれで楽しかったけど、ほぼ火傷な日焼けのせいでシミ一つなかった肩にシミが一回で沢山できてしまった時の悲しさを、はるかに上回る虚しさが襲う。

でも、一人でもくもくやった魚探しは、凄く楽しかった。次は、モリを持って行ったらどうだろうか?など提案をしていた。


友達の結婚式。

愛しいはずの彼女のドレス姿。

普通何かアクションがあってもよいと思う。

2次会、オシャレをした私に声をかけてきたのは、知らない人。

彼は、見ないし褒めるどころか、心配するどころか気がついてすらいない。

ヤケクソ気味な私。

あなたの彼女ナンパされてまっせ〜と

嫉妬心をあおろうと初めての試み。

これ見よがしに、ずっと捕まってるのに、

それでも彼は気がつかない。

もはや、同じ会場に彼氏がいる事すら、

「またまた〜」と信じてもらえない。

とうとう、偶然近くにいた知人に説明してもらう。

そして3次会に行かなかった私にすら気がつかない。

一人、いたたまれない様子で、一人帰り支度の残念な私に、気がついた気の利く彼のお友達が可哀想に思ったのか社交辞令的に褒めてくれた。

そして、一人帰りの電車で目があったイケメンに声をかけられたけど、ついて行かなかった私。

一回も着いて行った事なんかないけど、

ちゃんと行かなくて正解だと分かってる。

制御のきく自分が大人だなと嬉しかった。

喜ばしい成長の思い出に塗り替えられた。


自分で予約した川のせせらぎが聞こえる素敵な旅館。

夜、窓辺に座って、川の音を聞きながら日本酒飲んで素敵だね!ってお話がしたかっただけなのに。

まさかの、ぼっちTHEナイト。

一瞬泣きそうになる。

食後速攻でグーグー寝る彼を横目に、一人で川の音を聞きながら、キンキンに冷えた日本酒。

美味しかった。

とんでもなく、美味しかった。

日本酒と川の音は最強と気がつく。

ホカンスじゃないのに、まるでホカンスのような

一人自分を見返す時間に酔いしれる。

心洗われる、いい旅になった。



キリがない。

どこに行っても、言葉は届かない。

私は見られていなかった。


悲しい癖で、どんな時でも、その状況を全力で楽しんでしまう。


私はずっと一人でいたのかもしれない。

彼の心に私がいる事はなかった。

むしろ、私は、彼に25年も私に付き合わせてしまったのだろうか?

人のいい彼を同行させてしまったのだろうか?

私が悪いのかな?と疑問すら感じる。


どこに行っても寂しい思いがオマケについてきた。

25年寂しい気持ちと付き合い続けた。


だけど、それと引きかえに宝物を手に入れた。

だから後悔なんかは、特にしていない。

沢山の普通しないような経験ができた。

ちょっとキラキラした経験は出来なかったから、損したかもしれないけど。

間違ったほうには行かなかった自分。

腐らなかった私。

また、私はそんな自分が好きだし誇らしい。

きっと、多分、何かあった時にまた、過去の自分が支えてくれる。

さらに強くなった。


誰にも影響されずに、自分で考えて、自分のために決断できたし。

よかった。

また、全力で楽しむ自分がいる。

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