8.幹部
リア=メアリーですのでお忘れなく
残りの幹部の場所を聞いたメアリーはここから近い場所にいる大罪教の幹部に会いにむかっていた。
「あなたの名前聞いていいかしら? 勝手にNO.2にしちゃったけどよかった?」
「私の名前は、シエラといいます。リア様に指名されたからには頑張ります!!」
「それならいいけど・・ 私たちだけ馬車乗っていてよかったの?」
「はい!! もともとゴーリート様が乗っていた馬車ですのでリア様が使うのが良いかと!!!」
「目の前で幹部の男が殺されても喚くこともなく私が言うのもあれだけどよく従う気になったわね・・」
「あのゴーリート様の剣を素手で止める方何てリア様以外見たことありません。普通はあのまま首のほうが飛んでます。」
「結構あの人強いひとだったんだ! 手の出血ひどかったから次からあんなことしたくないけど・・・」
「リア様の力も大概です。30人を一度に拘束するなんて普通はできません。伝説の悪徳の力ではないかと言っている者もいました。」
「この子鋭いわね! ずっと変身しているわけもいかないし、最悪支配使えばいいか!」
メアリーは目の前にいるシエラを見ながら
「シエラだけに私の秘密を教えるわ! 誰にも言わないって約束できる?」
「約束出来ます!! 絶対に誰にも言いません!!だから殺さないでください・・・」
シエラは震えながら答えた。
「私が脅してるみたいになってるじゃないの!! あなたがなんでこんな組織にいるのかわからないけど変身解除っと」
シエラは男の姿から元の姿に戻った。
「ええええーーー???! あなたは・・・メアリー王女?! もしかして本人?!!」
「王女の側近ってことだったから第1王女か第2王女の派閥の人間かと思っていたのにまさか第3王女本人とは・・・」
「私って第3王女なのね? 上に2人のお姉さまがいるのね!! 会ってみたいわ!!」
「王女様本当にご存じないのですね!! 今王国での2大派閥の第1王女派と第2王女派ですよ?!!」
「どちらかの王女様と仲良くしていたらその派閥の人間だと思われて取り込まれますよ?!! まだ6歳だからそのようなことには巻き込まれないよに周りが動いていると思いますよ。 王妃様とか・・」
「そんなこと思っていたのね! 教えてくれてありがとう!! 二人の時はこの姿でいること多いからよろしくね!!」
「わかりましたリア様? メアリー様? どっちでお呼びしたら?」
「とりあえずリアで呼んで! あと2人のときは砕けた感じで話していいわよ!!あなたのほうが年上でしょ?」
「わかったわ!! これからよろしくねリア様!!」
「様なんてつけなくてもいいのに~~~」
メアリーに笑みがこぼれる。
「それだけは無理!! 王女様を呼び捨てはまだ無理!!」
「もっと仲良くなったら呼び捨てで呼んでね!!」
「そうする! それでその力って何なの?」
「この力は悪徳の力の1つだよーー!!」
「ええええーーー!! 本当に悪徳の力なの???!! それならほかの幹部たちにその力見せれば殺さなくてもリアに従ってくれるよ!!」
「そういうものなの? 大罪教は大反逆者を信仰しているってのは聞いていたけどそんなにすんなり従うって思わなかったし!!」
「そうだよ!! 次からはその力見せれば大半の信者はリアに従うよ!!」
「わかったわ!! 次からそうする!! 従わないやつは殺すわ!!」
「極端なんだから・・・」
「私がこの教団の長になるんだからいいのよ!! シエラも私を裏切らないでね!!」
「今ならリアの近くにいたほうが安心だよ!! 裏切ったらどうなるかも知ってるし!!」
「それはそうね!! あとどのくらいで着きそう?」
「あともう少しで着くと思うよ。 見えたよあれが私たちの支部!!」
「森の奥深くにこんな屋敷あったのね?」
森の奥地にあるとは思えないような屋敷があった。
森の事を知らないと迷うような場所にある事から如何にも怪しい。
屋敷の前では信者が何人か待っている。
「どんな幹部がいるか楽しみ!! 変身もしたし行きますか!! シエラも着いてきて!」
「わかった!! この支部の幹部の人は優しい人って聞くから問題ないよ!! 行こうリア!!」
メアリーとシエラは馬車から降りて待ち受けている者たちのもとに向かった。
「こんにちわ!! もう知ってるかもしれないけど大罪教の長になりたいからこの支部の幹部に会わせろ!! 拒否するなら殺す!!!」
「アリス様がお待ちになっております。どうぞ中へ!」
メアリーとシエラは屋敷の中に入る。
「何もないんだな! もっと豪華にしないのか?」
「アリス様の指示でいつでも廃棄できるようにと必要最低限のものしか置いておりません。」
「こちらの部屋でございます。」
「ここからはおひとりでお願いします!」
「わかった! シエラ少し待ってろ!」
シエラに言葉をかけてから幹部がいるという部屋に入った。
部屋の中に入ると椅子に腰かけている修道服の女がいた。
「お前がここの支部で一番偉いやつか? 俺が大罪教のトップになるために俺に従うなら生かすが拒否するなら殺すがお前はどうする?」
メアリーの問いかけに修道服の女は、
「最初から物騒なこと言いますね! とりあえず座ってお茶でもして話しませんか?」
「殺すといわれても何も動じない度胸は幹部ってところか! それで返事はどっちだ?」
「そんな焦らずお茶の一杯でも飲んで落ち着いたらどうですか? 私ではあなたを殺すことはできないのだから・・」
笑みを浮かばせながらそんなことを言われてメアリーは困惑した。
「そうだな! 座りながらでも話すか! 俺の名前はリアだ! 大罪教のトップになるために残りの幹部に会いに来ている!!」
メアリーの前にお茶が出される。
「私の名前は、アリス・グリードと言います。先ほどの返事だけど、従うからこの支部を荒らすことはやめてほしいわ!!」
「そのくらいなら問題ない! 残り5人かどこにいるか知ってるか?」
メアリーはお茶を飲みながら残りの5人の事を聞く。
「その前に私の質問に答えて欲しいの? ゴーリートを殺したのは本当にあなたなの?」
「そうだ! 俺が殺した!! 」
「そうなのね! 答えてくれてありがとう!」
「そしてさようなら!!!」
メアリーの視界がぼやけ体に力がはいらなくなった。
最後に見えたのはアリスのにやりと笑う様子だった。
「男って本当にバカだわ! こんな単純な手に引っかかるなんて!!」
メアリーは気を失った。
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