6.王
脳内に響き渡る声でメアリーは我に返った。
「ママが私の支配下になったってことは完全に堕ちたってこと?」
「てか私、元の姿に戻ってる?! もう朝になってるしママ凄い顔で気絶してる!!」
「昨日は本当に興奮したし凌辱って楽しい!! ママの絶望した顔興奮したなあーー!!」
「それからどんどんと受け入れていく過程もよかった!! 私の快楽も欲望も満たせてよかったわ!!」
「ゴブリンに変身するとかも面白かったし色々できるのも興奮した!! でもこれからどうしよ?」
「こんなチートみたいな力があっても過去の悪徳所有者は殺されてるし、私1人で無双とかも今のところ数十人ならいけるけど国単位とかなら殺されかもしれないし・・・」
メアリーは、これからのことをセシリアのおっぱいを揉みながら考える。
「組織を作ろう!! そうすれば情報や戦力も手に入るし私を満たすのに使えるわ!!」
「でも全員支配していくは、大変だし1から組織を作るのは難しいしどうしよ?」
「とりあえず屋敷の全員支配してからみんなに色々聞いて考えよう!!」
メアリーはそれから屋敷にいる全員を支配下に置いた。
全員を広間に集めて情報収集を始めた。
「この世界の組織とか集団とかで知ってることあれば教えて!!」
「メアリー様、正教会などはいかがでしょうか? メアリー様にぴったりだと思います!」
「正教会ってなに? どんな組織なの?」
「正教会は、7大美徳を神として信仰している者たちでございます。この国だけではなく色々な国にも教会があるほどでございます。」
「私がもってるの悪徳だし正教会に行ったら異教徒で焼かれそうだわ!! 却下!」
次々と色々な組織を上げてもらったがめぼしいものは見つからなかった。
そんなに都合よく使えそうな組織何てないか1から作るかなど考えていた。
その時あるメイドが教えてくれた組織が気になった。
「姫様、大罪教というものがございます。」
「大罪教? おかしな組織ね! どんな組織なの?」
「過去の大反逆者を信仰するものたちでございます。」
「今の私にぴったりな組織ね!! どうしたらその者たちに会えるの?」
「姫様、大変言いにくいのですがそのものたちは正教会と対立しており何年か前に壊滅状態まで追い込まれたといわれております。」
「ですので今存在しているかわからない状態でございます。先にお伝えせず申し訳ございません。」
「わかったわ!! 教えてくれてありがとう!! 大罪教について興味が湧いたからちょっとした情報でもいいから調べておいて頂戴!!」
「承知しました!!」
メアリーは自室に戻り、聞いた情報を整理していた。
「大罪教って私にぴったりな組織だわ!! でも少し前に壊滅状態に追い込まれたって言ってたしほんとに今でも存在してるかな?」
「私の力見せたら従ってくれそうだしなくなってませんように!!」
メアリーは祈りながら外を眺めていた。
「失礼します!! メアリー様!!」
アンナが呼ぶ声がした。
全員支配したはずだからこっちから呼ばなければ来ないはずなんだけど・・
これは何かあったのかな?
「どうしたの? なにかあったの?」
「王都のほうからジャスティン様が参られております」
「ジャスティンって誰?」
「メアリー様のお父様ですよ!! この国の王様ですよ!!」
「私のお父さん?! なんで急に会いに来るの?」
「メアリー様が賊に襲われたということを聞いて意識不明になっている間にこちらから王都のほうに伝令が言っております」
「だから外に何百人もいるんだ!! パパがここにいるのはまずいな早く帰ってもらわないと・・」
「アンナ、私が早くパパを王都に返らせたいってことママに伝えておいて!」
「承知しました。」
アンナは部屋を後にする。
「めんどくさいことになったわ 私が元気な所見せて早く帰ってもらおう!!」
急にドアが開き勢いよく入ってくる人物がいる。
「メアリー具合はもういいのか? ここも危ないから落ち着くまで王都に帰ろう!!」
「誰この人? 私のこと呼び捨てするってことは王様なの?!」
メアリーは驚きながらもなんとか王女らしく振舞えた。
「お父様ご心配おかけしました。 今はもう少し療養したいのでこの屋敷で休みたいです!!」
「この屋敷に来てから襲われたのだからここにいてはまた襲われる! 一度王都に帰って落ち着いてきてからまたここに来ればよい!!」
「ジャスティン、メアリーがもう少しここで療養したいって言っているのですからメアリーのわがままも聞いてあげて頂戴!!」
「そうだな!! わかったもう少し療養したら王都に戻ってくるんだぞ!! 後何日かは俺もここにいるから心配するな!!」
「ママナイス!! これでこの屋敷にいれるわ!!」
「今のうちにパパも私の支配下にいれてしまえば・・・」
メアリーはジャスティンに聞こえないように
「パパはその場で止まって!!」
ジャスティンは止まることなくメアリーの部屋を後にした。
「私の支配が聞かなかった?!!!」
「どういうこと? 支配が効かない人間がいるってこと?」
「まだ能力の理解が足りてないわ! このままだとバレた時殺されてしまう・・」
「なぜ効かない人がいるの? 私の力不足? わからない・・・」
メアリーは支配が効かない人間がいることに驚きつつも気持ちを落ち着けるためにまだ部屋にいたセシリアに触りながら時間が過ぎていく。
ジャスティンが王都に帰るのを見送りながらそれと同時に大罪教についての情報がメアリーの元に届く。
「大罪教、どんな組織か見に行くの楽しみ!! 私が欲望を叶えてくれる組織かしら!!!」
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