表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/18

14.取引

 メアリーはアメリアに案内されて貴族たちがいるホールへと向かった。


「本当に見るだけだからね・・ ここから覗いて!」


 アメリアに案内された場所からホールの中を覗く。


 ホールの中にはマスクをして顔を隠している楽しんでいる人々が見える。


 きわどい姿をして接待する女の子たちの姿も見える。


 メアリー達を連れてきたやつらの姿は確認できなかったが問題が起こった際に裏からでも出てくるのだろう。


「私あの子好みだわ!! 近くで見たい!! お金出せば私でも触ったりできるの? きわどい格好して・・ 見てるだけで興奮するわ!!」


 メアリーは自分の好みの女の子を見つけて興奮していた。


「メアリーおかしなこと言ってないで戻るわよ!! ここに居るのバレたらまずい。」


「私はまだ見ていたいからアメリアは戻っていていいよ!! 私強いし! あのおっさん私のお気に入りの子のおっぱい揉みしだいているの許せない! でもこんな感じで覗くのも面白い!!」


 アメリアに戻ることを提案されたがそれを聞かずに覗きを続ける。


「どうなっても知らないからね!! あたしは戻るか!!」


 アメリアは怒りながら皿洗い場に戻っていった。


 アメリアが戻ってからもメアリーは覗きを続けた。


「見ていて飽きないわ!! 女の子に奉仕させるのもいいけど覗きながら見るのも興奮する!! ホールが暗くなった? 今から何か始まるのかしら?」


 ホールの明かりが消え中央が照らし出され1人の男が現れた。


「皆様楽しんでいるでしょうか? 本日は上質な初物が入りましたので紹介いたします!! こっちへ来い!!」


 ホールの中央にアンが入ってくる。


「名前はアンと言います。 歳は18歳、この娘は初物でございます。今からオークションを開催いたします!! 購入された方にはこちらのホールの中央で初物食いを行えます!! そのまま気に入っていただけたら奴隷にできます!! 値段は金貨1枚から!!」


 ベリルの掛け声と共にオークションが始まった。


「金貨10枚!!」


「金貨20枚!!」


「金貨50枚!!」


「金貨100枚!!!」


「うおおおお!!!」


 ホールの中から歓声が上がる。


「他の方はいませんか? いらっしゃらないので金貨100枚で決定です!! おめでとうございます!!」


 金貨100枚で購入した男は笑みを浮かべながらホール中央に上がる。

 アンの購入者が決まるとアンは手足を手錠で拘束されホールから動けないように固定された。


「や、やめて... お願い、家に帰して... 助けてーーー 触らないでーーー...」


 アンは悲痛な叫びと誰かに助けを求めるが誰も助けに来るわけでもなく周りのニヤニヤした表情に恐怖も覚えた。


「触り心地も良い!! 綺麗な脚だ!! 太ももも良い!! ん? これは汗か? 違う!! 怖くて失禁してるではないか?! こういう絶望した娘を群衆の前で犯すのはたまらないな!!」


 下種な笑みを浮かべながらアンの衣装を破り後ろからお尻を鷲掴みしながら周りに見せつけるように過剰に撫でまわす。


 抵抗するアンに抱きつきながら顔を舐めはじめる。


 男は興奮してきたのか自分自身も服を脱ぎはじめる。


「そろそろ良いな!! おまえの初物をもらおうとするか!! たまらん!! 本当にたまらん!!」


 男とアンが行為に至ろうとしようとした瞬間、男の動きが止まる。


「おっさんいい趣味してるけど私もアン好みなのよね!! だから私に譲ってね!! おっさんの行為は見てても気持ち悪いからとりあえず死んでね!!」


 メアリーはホール中央にいた男の首も持ち絞め殺した。

 男の体が床に落ち周りが騒ぎはじめ、ガラの悪そうなやつらが数十人現れる。


「おまえ一体なにものだ? 少女にしか見えないが男の首をへし折るとは・・ 正体がよくわからないがおまえらあいつを殺せ!!」


 ベリルのそういうと一斉にメアリーの向かってくる。


「うるさいわねえ!! 私の邪魔するなら殺す!! バインド!!」


 ホールにいる全員がバインドにかかり拘束された。


「なんだこれ動けねえ?! なんで動けない?」


 ベリルの部下たちはなぜ動けないのか理解できず騒ぎ出す。

 異常な光景にホールにいた貴族や商人たちもベリルに対して怒鳴り声や罵声が聞こえ接待を行っていた女たちも中には泣き出すものもいた。


「うるさい!! 全員黙って!!」


 メアリーの一声でホールが静寂になり静かになったところで話し始める。


「ここで一番えらいやつはどいつ? さっきホールの中央で話していたあなた? 話していいわよ!! 解除!!」


 メアリーが解除と言うとベリルは先ほど声が出なかったのに今は出ることに驚きながらも会話を始める。


「おまえのその力は何なんだ? この人数を拘束し俺たちの声まで奪う力意味が分からない・・・? 何が目的だ? 答えろ!!」


「あなたがここのボスでいいのかしら? 目的何てないけどここに連れられてきてさっきまで皿洗いしてて飽きたからこっちに来ただけよ!! それであなた名前は?」


 ベリルは目の前の少女の意味がわからない言動に困惑しながら再度質問する。


「俺の名前はベリル! ここを仕切っている者だ!! 俺たちが連れてきたってことはお前の知り合いがここに居るのか? じゃあそいつを救いに来たのか?」


 ベリルの質問攻めに不快になったメアリーは


「よろしくベリル! 確かに知り合いはいるけど・・ その前に私の事殴ったやついるからそいつを殺してからね!!」


 メアリーは殴られた男の前にいき近くのテーブルにあったナイフを使い心臓に刺し続けてスプーンやフォークも心臓に刺した。


 刺された男は悲痛な表情を浮かべ、口からは大量の血が流れていた。


 叫び声が聞こえてもおかしくない状況だがメアリーに支配されており静寂の中で男は死んだ。


「私こいつに皿洗い場で何発も殴られて本当に痛かったんだから!! 部下ぐらい教育しておきなさいベリル!!」


「それからこの場所気に入ったからすべて私に頂戴!! 女の子たちもね!!」


 メアリーはベリルにお願いした。


「わかった!! この場所そして女どもはお前にやる!! だから俺だけの命は助けてくれ!!」


「ありがとうベリル!! 物分かりが良くていいわ!! あなたを助けてあげるかわりに部下全員この場で殺すならいいわよ!! 殺したらまたここでオーナーとして私が雇ってあげる!! でも私から逃げようとしたら殺すわ!!」


 ベリルの拘束が解かれ今にでも逃げ出したいがあの力の前では無力なのを悟りメアリーの提案どおりに動いた。


「わかった!! 殺せばいいんだな!! おまえらすまんが俺が生きるためだ!!」


 ベリルは何十人もいた部下たち斬り殺した。


「素直なのは評価できるわ!! あとは女の子たちとマスクしたおっさんたちか・・・ どうしよっか?」


 メアリーは考えるそぶりを見せる。


「女の子たちは私のものになることを約束するならおっさんたちの接待や奉仕しなくていいわよ!! ただし私には絶対服従しなさい!! あなたたちどうする?」


 約束とは名ばかりに何十人も殺されている状況に従わない以外の選択肢はなかった。


「メアリーの支配下に○○は入りました」と脳内で数十人分の名前が響き渡る。


「みんな私のものになるってことでいいのね!! うれしい!! これからは私だけを奉仕しなさい!! 残ってるおっさんたちは金持ってそうだし1人1人素顔確認しましょう!! ベリル1人ずつこっちに連れてきなさい!!」


 メアリーはベリルに指示してマスクをしている男たちの素顔を確認する。


「嬢ちゃんこいつは大物だ?! この街の領主のダニエル・リーバーレイだ!! こいつがこんなところに来てるとはな!!」


「ベリルも領主が来ていること知らなかったのね?! でもそんな大物がきてるなら知らないないなんておかしいいと思うんだけど・・?」


「ここは招待状をもつものしか入れず常に素顔を隠すことが決まっている。それにここで行われていることがバレれば首が飛ぶ。共和国は奴隷が禁止されているのも関係している。」


「やっぱりここって違法なお店だったんだ!! そんなところに領主が通っているなんてバレたら人生終わりだね!! でも私の提案呑むなら助けてあげる!!」


 メアリーはダニエルに提案をする。


「条件は聞く!! だから殺さないでくれ! 何をすればいいんだ?」


「毎月このお店に顔を出して月金貨100枚納めなさい!! 領主なんだからできるでしょ? もし約束を破るようならあなたを殺しに行くから!!」


「わ、わかった!! 毎月ここに金貨100枚持ってくる!! 必ず約束する!! だから命だけは助けてくれ!!」


「聞き分けが良くて助かるわダニエル!! 誓約書にサインもしてもらうからダニエルここで私がいうとおりに作成しなさい!! 出来るでしょ?」


 ベリルに紙を持ってこさせダニエルは必死になりながらメアリーに言われたとおりに誓約書を作成した。


「ここにあなたのサインを書いてその上に手形を押しなさい!! いい感じね!! これでもし裏切るようならこれを流失させるから! 他のやつらにも同じように誓約書にサインかかせておいてねベリル!! 私はダニエルと2人で話すことあるから!」


 ベリルはメアリーの指示されたとおりに他の貴族や商人たちに誓約書を書かせに行った。


 ベリルが去ってからメアリーはダニエルに話しかけた。


「あなたどうせここから出たら誓約書なんて守るつもりもなくこの場所を潰そうとするはずだから私の名前教えてくわ!! 私の名前はメアリー・ヴァ―ル・リオン。 これから仲良くしましょうね!!」


「ま、まさか王国の第3王女?!! あり得ない? 少し前に襲撃事件があったばかりなのにこんな場所にいるはずがない・・?!」


「どう思ってもらってもいいけどこの誓約書をいつでもあなたの国に渡してもいいんだけどどうする? こんなのが世に出たらお互いおしまいね!! それに国同士の戦争にも発展する。あなたはもう逃げられないわよ!!」


 ダニエルが何かを決心しメアリーに頭を深々と下げる。


「メアリー王女との誓約は必ずお守りいたします!! これからよろしくお願いいたします!」


「ダニエルはメアリーの支配下に入りました」


 ダニエルがメアリーの支配下に入ったと脳内で響く。


「このことは2人の秘密よ! ベリルにも言わないように!! あとのことは任せるわ! ベリルのところ行って他のやつらも管理しておいてね!」


 メアリーはその場を後にする。


 1人残されたダニエルは頭をかかえる。


「大変なことになった・・ これからどうすればいいんだ・・ とにかく金貨を納めないと我が一族は破滅する・・ それに国家間の戦争になんて発展したら確実に殺される・・ あいつは悪魔か?」


 ダニエルはうつむいたまましばらく動くことができなくなった。


 ホールに戻ってきたメアリーは未だに中央で拘束されているアンを見つけて近づく。


「これからアンのはじめてもらうね! あなたは私の物だからね!!」


 アンの唇を奪ばった。



読んでいただきありがとうございます!



もしよければ、ページ下部の★★★★★クリック評価や、ブックマーク追加で応援いただけるととても嬉しいです!


毎日夜の6時10分頃に投稿します。

長く文章を書いていたら投稿時間遅れました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ