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虚ろな夕暮れ  作者: 白石平八郎
32/56

福岡 10

ー車中の宮前は焦っていた。


確かに検問は苦もなく素通りしていたが、いつ追手が来るともしれない。


よりにもよって今回の捕物には特殊戦略作戦室が動いていると聞いた。


統合軍の中でも最もタチの悪い連中がビルに侵入してきた時点でも忌々しいのだが、彼らの事だろうからどうせ次の手を打ってくると見ている。


また、解放軍スパイからの手引きによる脱出がギリギリのタイミングになった事にも強い疑念を抱いていた。


恐らくはあまり重視されていない。


それどころか特殊戦略作戦室の動きを誘導する為の疑似餌にされている気分だ。


ここに来て、解放軍が自分の生活はおろか、身の安全すらも保障しかねるのではないかと今更ながらに思う。


戦機兵の設計図は欲しくないのかー、そういう感情だった。


無論データで送ることもできなくはなかったが、自分の場所が悟られること、自身の強力なカードをむざむざ渡してやる必要もないので自身で持っていくことにした。


不安と焦燥からか、苛立った指でサイドポケットを叩き続ける。


まもなく埠頭には着く。


そこで工作員の者と合流し脱出する手はずであるが、詳細は伏せられたままである。


機密の関係もあるとはいえ、それも不愉快で仕方がなかった。


また、やむを得ないとはいえ通信は先ほどのEMPパルス弾の影響が強くまともに作動しない。


「まだ着かないのかね」


「あと5分程度です、しばしのご辛抱を」


秘書兼運転手の方を振り向いて尋ねるもにべもなく返され不貞腐れるようにどっかり椅子に座り直す。


手持ち無沙汰になり、ふと窓の外を見やる。


ビルの間を抜けていく風景を忌々しげに眺めている。


どうもこの町は好きになれない。


地元の有力議員の息子として生まれ、何一つ不自由のない人生だった。


気にくわない奴は親父の権力で潰してきたし、親父の後継として誰からも畏敬の念を抱かれてきた。


今度の件で故郷を追われ、九州まで逃げ延びた時に助力を求められ、各方面への根回しをしてやった。


だというのに臨時政府からの待遇はひどく、おんぼろの事務所ビルはあてがわれた程度、挙句は統合軍の幹部連中には奪還まで以前の生活には戻れない旨も告げられている。


ただ、宮前が思う以上に厚遇であったことを彼は知らない。


非常事態かつ難民が押し寄せ元の住人も相まった人口過多である市内でビル1つを提供したのもその証左である。


ただ、宮前のような矮小な人間はその程度では満足しなかった。


ともすれば自分のような人間がそんな待遇などもってのほかであり、許し難いものだとすら考えている。


そんな時に九州に入り込んでいる解放軍スパイとの接触の際に提示された地位と権力は本来自分が持つべきものと疑いなく確信した。


これでようやく彼にとっての普通に戻れる。


自分とて立場はともかく罹災した1人だ。


そのぐらいの権利は自分にもあるー、そう本気で思って統合軍の動向を振り回してきた彼の眼前には、見たくもないモノ(・・)が見えていた。


「戦機兵につけられているぞ!」


宮前の悲鳴に似た叫びにギョッとした運転手も同じ方を見ると、確かにビルの間から漆黒の巨人が同じ方向へと向かっているのを確認出来た。


「何をしてる、埠頭にさっさと入って隠れろ!向こうは建物を壊せない!」


運転手は頷くと、アクセルを踏み込む。


なるほど宮前の言う通り、戦機兵は極力建物の破壊を抑えるように追従している。


ただ、埠頭に入ればどうなるかは分からない。


万一に殺害命令が下されていれば、彼らのような特務隊という野蛮な連中は間違いなく建物も構わずやるだろうし、そもそも何かの拍子に撃たれでもしてはひとたまりもない。


宮前たちは自分の持つ戦機兵の設計書データがある以上は救出部隊が来てくれていて対応してくれるであろうという望みに懸ける他なかった。


ー一方、追尾していた篠田はここまで来て疑念が確信に変わろうとしていた。


道中の検問がいくつかあったにも関わらず宮前は埠頭前まで難なく来ることが出来ている。


おまけに埠頭前に配置しているはずの検問所が無い。


この地域の管轄は海軍になるはずだが、まるで機能していないようだ。


概ね予想通りではあったが、あまりに露骨すぎる。


薄ら笑いを浮かべながらも車の方向を見失わないよう追従し、万に一つに備えて武器管制のチェックを行う


宮前を乗せた車が埠頭に入っていった。


概ね倉庫群の中で合流して脱出する肚積りだろう。


かといって32型の装備では捕獲は難しく、宮前共々吹き飛ばしかねない。


宮前の車両が倉庫の裏に隠れる。


救援が来るまで時間稼ぎのつもりだろうが、彼らのかくれんぼに付き合う道理が篠田にはない。


彼女は熱源センサーを確認しながら違和感を強く感じていた。


いつも使えば痛みが治まるはずの鎮痛剤を入れているのに痛みが緩和しない。


先程から感じていた鈍痛のを超えた、今までにない痛み。


まるで脳を直接鷲摑みされているようなざらつく感触を感じていた。


「・・・・!?」


痛みの変容及び熱源センサーの反応に気づくと共に、咄嗟に操縦桿を倒し機体を横に滑らせる。


先ほどまで篠田の32型がいたところを榴散弾が覆う。


宮前の車両が隠れた倉庫の天井が崩れ、大型砲を持った巨人が立ち上がる。


「やっぱり出してきたか」


そこにはこの場において最も最悪の懸念である兵俑機の姿があった。


よほど宮前が捕まると困る人間が統合軍内部にいるらしい。


撃ってきた一機の他に付近の倉庫からもわらわらと天井を破り出てくる。


今見える範囲での合計は6機だろう。


榴散弾持ち以外は皆03式自動歩槍のサイズアップされたようなライフルと小型防盾を装備している。


「所属不明機、こちらは統合軍航宙艦隊第2戦隊所属の篠田大尉だ。こちらは現在作戦行動中の為、無用な誤射は避けられたし。貴官の所属部隊を答えろ」


兵俑機に対しAMP-5を構えながら形式通りの呼びかけを行う。


無論統合軍の者ではないのはどう見ても分かる。


どちらかといえば先程からの強烈な頭痛と悪寒に対して緊急用の鎮痛剤を打ち込む時間を稼ぐ為の行為だった。


応答の代わりに兵俑機からは発砲が返ってきた。


そう来るのは分かっていた篠田は横に滑り込みながら回避し、反撃にAMP-5を撃ち返す。


敵機は最低限の回避を行いつつ、更に撃ち込んでくる。


主要な装甲部についてはそれなりに厚く、AMP-5の弾丸では有効打足りえないようだ。


呉でも思っていたが、装甲で受け止めるスタイルからも11型を模した機体であると篠田は感じていた。


ただし11型よりも挙動が重い。


主機がレーザー核融合炉前提の機体をレシプロエンジンあたりで回しているようでどうしても瞬発力が劣る。


もっとも解放軍としては別にこれでいいのだろう。


要は戦機兵相手に1対1を想定せずに数を揃えて物量で物を言わせた撃ち合いで圧倒できればいい。


仮に一機やられたとて何せ人員の頭数だけはある。


残った機たちが密集隊形を組み、それらが一斉射をするだけで十分な脅威になり得るからだ。


少数精鋭の戦機兵とは正反対のコンセプトとは皮肉なものだー、彼女はそう思いながら榴散弾を持った敵機に対しバーニアをふかして一気に距離を詰める。


敵機は砲撃を続けるも、21型はおろか、22型すら追いつけない強烈な推進力を持った機体をこの距離で捉えるのは無謀に等しい。


また、砲口と発砲前の構えるモーションを見ればどう撃つのかは一目瞭然である。


また、連射速度も低く散弾の信管も未調整故か至近弾にも関わらず32型の後方で炸裂している。


篠田の意図に気づいた敵僚機がライフルを撃つがもう遅い。


大出力の噴射で数百メートルの距離を詰め、榴弾砲を持つ機体の頭を掴み押し倒す。


叩きつけられた側のパイロットはアブソーバーで軽減されたものの吸収しきれなかった衝撃でコックピット内は激しく揺さぶられる。


激しく揺さぶられることで脳震盪を起こし意識朦朧としながらも覆い被さった32型を退かそうとする。


32型は兵俑機の首の付け根部分にあるわずかな廃熱口の隙間にAMP-5を突きつけ、フルオートで発砲する。


撃たれた兵俑機は一発叩き込まれるごとにのたうち回り火花を噴く。


完全に機能停止し黒煙を噴いた敵機を篠田は無造作に放り投げ、バックスラスターをかけると共に次の敵機の方向へ振り向く。


放り投げられた機体は地面に叩きつけられた途端、爆散した。


この排熱口は主に主機重要部品が多く主機やコックピットが近いこの部位は11型のアキレス腱である。


彼女は対戦機兵戦術を構築しているメンバーの一人で、当然11型についての知識を頭に叩き込んでいたし、実際に模擬演習も行っていた。


いかな頑健な装甲と言えど、11型の模倣品であるならば同様の弱点があると看破し、実行に移した。


だが、あっけなく1機を落とされた彼らに思ったほどの動揺はなく、各個機動を行いながら包囲を狭め、殲滅しようと目論んでいる。


なるほどよく訓練されている。


篠田が32型を持て余し気味なのを差し引いても1対多で何を為すべきかをよくわかっている動きだ。


本当によく分かっているー、彼女から嘲笑交じりの笑みが零れる。


戦機兵の戦術教義本をよく読みこんでいる(・・・・・・・・・)


こうも教科書通りに動かれると慣れた動きを知っている彼女からすればお粗末すぎて滑稽ですらある。


その戦術は本来想定されている戦車や歩兵など機動力で勝る相手に行う戦法であり、対戦機兵戦術としては一点突破される場合も鑑みて必要距離が多く取られている。


戦機兵相手に包囲殲滅を狙うにはこの距離はあまりにも近い。


もっとも、戦機兵による対戦機兵戦術については構築段階であり、少なくとも特殊戦略作戦室の人間以外は預かり知らないので当然ではあるが。


その点、彼女は対戦機兵戦術構築において模擬演習を散々行っており、一日の長がある。


当然このような状況でも十分な対処法を理解していた。


彼女は包囲しようとする一機に向かってAMP-5を撃ちつつ、先程のように強烈な突進を行う。


先程の光景を見ていたその機体のパイロットは思わずスラスターをふかし右方向に思い切り回避行動を取った。


先ほどまで兵俑機がいた空間を32型が突き抜ける。


通り過ぎ様に回避行動をとった敵機に向けて腰部ラックに懸架していた多弾ロケットランチャー「M255A1」を構え、放つ。


ロケット弾の濃密な弾幕に回避が追い付かず、回避した敵機の近くにいた敵僚機にも次々と着弾し、炸裂する。


2機は火を噴きだし、脱出する暇もなく爆ぜる。


これで残りは3機。


1対6の状況からわずか数分の出来事だ。


だが、篠田も無事ではない。


ただでさえ強烈な不快感と気持ち悪さに襲われながら32型の苛烈な加速Gを受けている。


戦機兵のコックピットブロックに対G対策を施しているが、それすらも軽減できないほどの暴力的なGによってシートと床は吐瀉物まみれになり、不整脈も呼吸も苦しい。


そんな状況の中、彼女は無意識のうちに眼帯を外していた。


『彼』の眼はぎらつき、爛爛と輝いている。


残った敵機の中央にいる、恐らく隊長機であろう振る舞いをしている奴。


そのパイロットこそが追い求めていた「存在(・・)」だろう。


『彼』の人生を狂わせた「存在」。


『彼』にとって唯一自分を肯定してくれたはずの「存在」。


『彼』の存在意義を最後の最後で否定した「存在」。


ツケを払わせるー、この瞬間の為だけに生きてきた。


今すぐにでも機体から引きずり出して目一杯いたぶりたい衝動と興奮が強烈な悪寒と頭痛を鎮痛剤以上に和らげる。


AMP-5の残弾は予備のマガジン含め100発以上、近接兵装としてレミントン社製AM870ショートバレル仕様と試作大型高振動ブレードナイフ2本、閃光グレネードを3発所持している。


僚機を落とされたことで密集隊形をとろうとしている彼らを落とすには十分すぎる残弾だろう。


一気に勝負をかけて2機を落とし、隊長機を行動不能にしてやるー。


『彼』がそう思い、ペダルを踏み込んだ途端に機体は激しく左回転しながら転倒し地面を滑る。


機体の思わぬ動作で『彼』は機器に頭部を強打し、額が切れて血が噴き出した。


コンソールには左脚部のスラスターが異常を訴える表示が出ている。


アドレナリンが出ているせいか、舌打ちしながらスラスターの強制パージを実行するも、反応がない。


どうやら大出力機動を行い続けた結果、接続部が歪んで上手くパージできないようだ。


とはいえ、これは設計段階で気づくような致命的な欠点では無いだろうか。


本機のポテンシャルを活かすのであれば当然パージできるよう強度設計されている筈だが、それが出来ないこと自体がおかしい。


ただ、考えたところでどうしようもない。


パージ出来ない以上はバランスが取れなくなる為に右脚部のスラスターも使えないことをも意味した。


加えて先程の転倒でハードポイントに搭載していた武装のいくつかが脱落し、周囲に散乱している。


「肝心な時に・・・!」


兵器にとって大事なことは兵器そのものの高いポテンシャルよりもどんな状況においても確実に動作する信頼性である。


ハイスペックを求めるあまり、肝心の実戦運用における信頼性を損なっているのであれば紛れもなく欠陥機だろう。


残りの3機は倒れたこちらを撃ちながら後退を始める。


背部と腰部スラスターで辛うじて立ち上がって回避行動をとるも、先ほどまでの動きより明らかに鈍い。


重装甲による機動低下を補う為、スラスターの使用を前提とした設計が仇になった。


敵機のライフル弾が次々と着弾するが、皮肉にも32型の強靭な装甲は耐えてみせている。


ただ、兵俑機のそれは戦機兵のAM-15ライフル弾よりも口径が大きく、当初の想定される打撃よりも重い負荷がかかっている。


このまま受け続ければすぐに装甲の耐用限界がきてしまうだろう。


『彼』はなんとかコンテナ倉庫の裏に隠れ、噴き出し続ける血を拭いながらここからの打開策を考える。


攻めようにも機動力が露骨に落ちたこの状態では、残ったスラスターを全開に噴かしても向こうの走る程度の速度しかでない。


おまけに左脚スラスター破損部から推進剤が漏れ出しており、推進剤タンクを共用している関係で容量メーターがどんどん下がっていっている。


先程の転倒で懸架していた武器も回収できずじまいで、手元にあるのはAM870と大型ナイフのみという有様だった。


目の前に待ち望んでいた相手がいるのをむざむざこんな形でお流れにするのは『彼』にとって到底許容できるものではない。


そうこうしているうちに海上から来た3機の垂直離着陸機が現れ、ロープを垂らして兵俑機を回収しようとしていた。


「っ、待ちやがれ!」


思わずカッとなって叫び隠れた倉庫から飛び出す。


届きもしないショットガンを彼らに向けて乱射しながらスラスターを噴かして一直線に彼らに向かって駆け出す。


無論、ショートバレル仕様のそれから放たれた弾丸は彼らの遥か前方で虚しく空を切り、倉庫群や道路を食い破る。


彼らにとって急に動きが落ち、無謀にもショットガンを乱射しながら一直線に駆けてくる32型は的以外の何物でもなかった。


冷静にライフルアタッチメントに搭載されているグレネードを構え、放つ。


血が上りきった『彼』は弾切れになったショットガンを放り投げ、大型ナイフを抜いたところで敵弾の存在に気付いたが、回避するには既に遅かった。


頭部に複数のグレネード弾の直撃を受け、機体が大きく仰け反る。


数歩後退し、その後仰向けに倒れる。


そこに輸送機からもトドメといわんばかりに多連発ロケットランチャーをお見舞いされ、32型が転倒した一帯が爆炎に包まれる。


それを見届けた敵機は撃破を確信し、各機がそれぞれの輸送機のロープに捕まり、高度を上げて去っていく。


「くそったれが・・・」


『彼』はノイズと共に砂嵐を写し出すコンソールを力なく叩いた。


火炎と黒煙が上がる埠頭を半月が照らしていた。

福岡編ようやく片付きました、長々とお待たせしてしまい申し訳ない・・・

ぼちぼち次回も取り組んでいきます



・11型、兵俑機の弱点

戦機兵共通の関節部及び人間でいう所の首の付け根部分にある幅30センチ程度の排熱口に攻撃が貫通した場合、頭部ユニットとの接続部、主機、コックピットなど主要部品がほど近い為甚大な損傷を負い、戦闘続行不能になる。


無論、11型開発当初から懸念されていたものの、弱点というには他の関節部よりあまりに狭い。


事実、該当箇所にピンポイントに被弾することは仮想敵が戦車や攻撃ヘリであればまず想定されてないし戦闘記録でも命中し致命傷まで至った例がない。

(11型の場合はヘリの機銃掃射については可能性は若干あったものの、排熱口周りの装甲配置で入射角を制限されている為、そもそも一応の対策はされている)


対11型戦の模擬戦においても該当箇所を狙うのは相手を無力化させてから確実に仕留める為に使う想定であり、組み付いて攻撃するのは誘爆のリスクが伴う為推奨されない。


兵俑機の場合は模倣したものの、そもそもガスタービンエンジンであること、益整備性を求めた結果、排熱口は拡大しており、装甲配置も簡易化されている為に比較的狙いやすい構造になっている。

(あくまで11型よりもという話であり、実際の幅1mあるかないかだが)


また、11型は図体の通りに鈍重な為、21型に対しても機動力と反応速度で負ける為、白兵戦で大きく遅れをとってしまう。

(ただし、重量がある為、単純に相撲の要領で押し合うようなパワー対決であれば11型が有利にはなる)


・M255A3

攻撃ヘリに搭載されているハイドラ70ロケット弾の「M255E1」の発展型「M255E3」をそのまま戦機兵用としてトリガーを取り付けて多弾ロケットランチャーとしてカスタムしたもの。

経口する際の取り回しの関係で通常のM255より若干弾頭が細く、全長も短いものになっている。

発射筒が「M202」のような箱型でトリガーを引いて発射する仕組み。(例によって銃把を握ることでトリガーを引かずとも発砲可能なシステムは導入されている)。

単発であるパンツァーファウスト系統の使い捨て単発ロケットランチャー案も検討されたが、使い捨ての兵器に対してサイズアップに伴う新造コストが嵩む上に過剰な火力であり、発射後の再装填も面倒ということで安価で攻撃ヘリ用の発射筒を流用可能な多弾ランチャーが採用された。


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