呉 5
ー「偵察部隊からの報告、『呉港方面の部隊に動きあり』とのことです!」
「遂にお出ましか」
想定より早く出てきてくれたことに喜色の声色を隠そうともせず、機首を当該方面に向ける。
港湾内の一部のコンテナ上部が次々と開いていき、「それ」は姿を現した。
32特務中隊の面々は最初、鹵獲された自軍の戦機兵と誤認していた。
だが、篠田は正確に「それ」が何であるかを概ね把握していた。
周りに騒音を撒きがながらコンテナから出てきたのは戦機兵と同様の高さを誇る、古代中国にて副葬されていた「兵馬俑」の形に似た、20数機近くの二足機動兵器であった。
外観は、古代中国の鎧のような装甲を纏い、手には胴体ほどの長さの防盾と中国軍制式小銃である「95式自動歩槍」に酷似したライフルが握られている。
-隊を任された橋田少佐はその勇壮な光景に狂喜していた。
戦機兵という絶対的有利を覆す鉄の巨人たち。
劣勢の味方を守るため、命令違反を覚悟で出撃し、敵の野蛮な「吸血部隊」を撃退せしめる。
筋書きとしてはこれほどにないほどの最高のものだ。
「我々は今、歴史の上に立っている」という言葉を彼は今ほど実感が伴ったことはない。
今後兵俑機が量産された暁には各地で戦機兵を蹂躙し、弄ぶ様が目に浮かぶ。
橋田は未来の栄誉に酔っていた。
あくまでも「兵俑機が勝る」ことを疑っていない。
事実、鹵獲した戦機兵の構造を理解し、すぐに同様の兵器を試作・開発し運用可能にした中国の技術力は目を見張るものがある。
もう、第二次大戦後から言われてきた「劣化コピーを濫造する国」では無い。
技術先進国として、発展を続ける中国を橋田は妄信的に崇拝している。
それ故に母国の衰退を憂い、解放戦線に加盟した。
「先が無い国であるならば、腐敗した国民を減らし、中国に吸収されるのが最善である」、と。
全ては今後の日本のため、そして自身の栄達のための最短で最良の選択だと信じてやまなかった。
ー「中国版の戦機兵・・・」
篠田が事前に可能性のある新兵器として挙げてはいたが、実際に相対した彼らにとっては相当衝撃的であった。
無理もない。今の今まで統合軍が解放軍相手に戦えて来たのは戦機兵ありきであり、通常兵器及び歩兵同士なら数の暴力によって九州も奪られていたのは容易に想像がつく。
彼らの任務自体、非対称の相手だったからこそ優位に立てていた。
相手もまた、自分たちと同様の兵器を手に入れた、その事実が彼らを戦慄せしめている。
「諸君、狼狽えるな」
篠田は腰が引けつつあった彼らを制した。
怯えが蔓延することは士気に関わる。
「新兵器の実戦運用の報告はない。恐らくはぶっつけ本番、調整もしているか怪しい」
彼女の言葉は正鵠を得ていた。
解放軍のそれらはOSの問題でもあるのか、立ち上がる動作からこちらを向くまでがひどくもたついているのが離れていても確認できる。
「よし、市街地の敵は概ね掃討した。港から奴らを引きずり出すぞ。各機、前進姿勢」
初戦の出鼻を挫く意味でも先手を取りたい。
「手前のもたついてる『目標:A1』を第一、その右隣の『目標:A2』を第二目標に定める」
彼女は狙撃装備を携行してきた軍曹と伍長に下知する。
彼らの22型は「AM24 SWS」を照準を合わせる。
戦機兵のモニターでは鉄の巨人が未だにもたついてこちらを振り向けないでいる彼らに対し、先手攻撃を試みる。
「AM24 SWS」は照準時、特定ポイントをマークすることでその部位のみに対して照準が固定され、自動追尾が働く。
今回狙うはセンサー類が詰まっているであろう頭部。
あくまで撃破を目的ではない、要は狙った相手を「使い物」にならなくすればいい。
「いつでもいけます!」
「こちらも同じく」
「よし、撃て」
二機の報告を受け、間髪入れずに発砲を許可する。
放たれた76mmフルトラフダイト弾は鋭く空を切り、敵機の頭部に直撃する。
装甲材を貫徹できるかの懸念はあったが、少なくともトラフダイト製の1m装甲板を2キロ先から余裕で貫徹できた代物、ただの鋳鉄では無事で済むはずがない。
確実に初弾を叩き込むことでその兵器での実戦経験のない彼らの動揺を誘う肚でいた。
そしてその目論見は通る事になる。
直撃を受けた二機の頭は次々と千切れ飛び、彼らの足元に転がり落ちる。
突如にして頭部を吹き飛ばされた2機は視覚と聴覚を同時に奪われたことでコックピット内の映像がすべてブラックアウト、何が起こったか分からないまま緩慢な動作のまま、グルグル回りだした。
恐らくは胸部のサブカメラで撃たれた方角をを確認したいのだろう。
「よし、次弾は同じ機体の敵胸部を狙え。模造品ならコックピットの位置も変わらんだろう」
すかさず第二射を指示しつつ、AMP-5を構える。
「狙撃班以外は榴弾砲を破棄、通常装備に切り替えろ。撃破の如何を問わず、発砲と同時に突撃する」
各員、その場で榴弾砲を放り、AM-15を背部から抜き、構える。
「第二射、準備完了」
「撃てっ」
第二射が放たれたと同時に各機が一斉に駆け出す。
頭を失った二機のうち、一機は体の軸より外に命中、右胸部をくり貫かれた巨体は回路のスパークから主機燃料に着火、派手に火を噴きつつ爆散。
もう一機は弾丸に対し、正面を向いた状態で正中線上に直撃、76mm弾がコックピット内にいた乗員の首から下を抉り取る。
主を失った巨人は糸が切れたかのように膝から崩れ落ち、地に沈まんとした最中に激しく火を噴き出す。
「なるほど、心臓までは模倣できなんだ」
その二機の炎が上がる様を見て、篠田は薄ら笑いを浮かべつつ一人ごちる。
戦機兵は核融合炉を入れるための「器」として作られたと言っても過言ではない。
主機のレーザー核融合炉は万一主機に直撃弾を受けても核分裂反応を行う原子炉と異なり、即座に核反応が停止する。
そのため、内部機構を意図的に自爆でもさせない限りは火災を伴った激しい爆発は起きない。
彼らの主機に用いられてるのはレシプロエンジンだろうと彼女は推察していた。
レスポンスが良く、既存技術の中でも自動車に使われるような最も一般的なエンジンである。
しかしながらレーザー核融合炉という「重要器官」がない以上、オリジナルには程遠い。
例えるなら大排気量スポーツカーのボディに軽自動車のエンジンを入れたような「紛い物」でしかない。
「画竜点睛を欠く・・・。これではブリキ人形とさして変わらんよ」
目標地点まで残り1キロ、彼女の中の残忍な猛獣が既に舌なめずりをしていた。
遅筆な上に毎度毎度後付け設定気味になってしまってごめんなさい。
二月から環境の変化に伴い、またしばらく投稿が遅れるかと思います。
更新再開したらよければまた読んでください。
以下、毎度おなじみ補足の設定事項です。
設定を本編描きながら考えているので
前書いた内容とつじつま合わせするのがそろそろ難しくなってきた・・・。
・「萩 2」における解放軍の誘導ミサイル使用について
基本的にはジャミングや電磁パルスによってレーダーを用いた誘導ミサイルがほぼ無効化されている。
戦機兵のジャミング装置は1km以上のミサイルを感知、レーダー周波数を特定してから妨害を開始するものであり、それ以下の距離圏内であれば熱源誘導や解放軍の「ハイトゥン」が放った「HJ-8」のような赤外線誘導ミサイルなら誘導攻撃が可能。
故に赤外線誘導ミサイルについては誘導は効くものの、当然戦機兵にもレーザー照射を浴びた時点で警告が行くようになっており、加えて不規則機動で回避される為、不意打ちや至近距離でない限りの命中は難しい。
・全長の理由
元々戦機兵の元になった機動兵器は5m強のサイズで歩兵支援機として開発されたものであるが、当初はディーゼルエンジンによって発電された電力をモーターに変換し駆動する方式であくまで「歩兵支援の戦車」の延長上にあった。
試作が作られたものの、動きは緩慢でエンジンの排気音が激しく、戦車より脆弱かつ低機動(ただし、悪路走破性は戦車よりもやや高い)が目立ち、武装もサイズの関係で車両に乗せる重機関銃や対空砲などを積む程度の簡素さ、そして何よりもコストの問題が大きく、試作数機のみでプロジェクトが断念した。
(およその試算ではあるが、1機作るために10式戦車5両の費用が掛かる)
その最中、トラフ地震によるトラフダイト採掘、そしてそれに伴ったレーザー核融合炉の開発成功によって技研はある可能性を見出した。
「そもそも戦車サイズの兵器を作ることで制約を課せられるのだから、開き直って大型機動兵器にしてしまえばいい」、という逆転の発想により、機体を大型化。
レーザー核融合炉を搭載可能になった機体は、大型であるがゆえに冗長性を持ち、無制限に採掘できるトラフダイト、そして自動車工場施設程度でも作れる易量産性を獲得、戦機兵として11型が誕生することになる。
余談だが、21型及び同発展機の22型は全長12m、膠着姿勢(片膝立ち)8.4m。
試作機の11型(15m)より3m近く全長を落とした(ダウンサイジング成功のため)。
・コックピット
有人大型起動兵器のネックとして内部コックピットの対G対策という懸念事項がある。
通常、二足歩行を行う場合、上下運動と前後左右のバランスを取るために常にどちらか片足への加重がかかりながら進んでいる。
このバランスを取る行為が従来のロボット研究において非常に難しい関門であったが、大型兵器となるとまた別の問題も浮上してきた。
というのも、シンプルにその歩行というモーションをより大型のものに置き換えた際、その際に起こる上下運動や荷重移動も何倍にもなり、中にいる搭乗員は激しく揺さぶられる事になる。
また、転倒時には激しい衝撃が起こり、場合によっては機体が無事でも乗員が死傷する場合がある。
そこでコックピットを球体状に作り、その周辺を液体金属で覆い、衝撃を緩和するという手法がとられた。
当初は水銀が着目されたが、多量の水銀の確保手段がなかった為、トラフダイトの液体金属化の成功を受け、それを用いることになった。
機動操作に応じて適切な電流を流すことによって粘度を変化させ、必要な衝撃を吸収することでコックピット内部は常に水平を保つことができる。
また、姿勢変化をセンサーが感知し、上記の処理を行うことで内部の姿勢維持を可能にした。
(無論、転倒時にも応用が可能)
・戦機兵の苦手な地形
戦機兵は以前記載したように遮蔽物の少ない、開けた場所における対戦車及び戦闘ヘリコプターを苦手とする。
戦機兵の強みは「遮蔽物の多い地形における地点移動に必要な機動力の高さと臨機応変な対応力」であり、まっさらな平野部の戦闘を可能な限り回避、あるいは戦車と共同で戦っていた。
幸い、日本列島は山岳部が多く、それらの稜線を利用したり市街地では建物から建物に移る戦いによって勝利を収めているが、平野部での戦車部隊の待ち伏せについては市街戦、山岳戦よりも損害を被っている。
もっとも、苦手なだけで、解放軍側も高機動で縦横無尽に動く戦機兵を戦車砲やヘリも機体を晒しながら近距離での赤外線誘導ミサイルによって攻撃するというのは非常に高い技術を要する事と多大なるリスクが伴うために実際のところは「市街戦よりマシ」という程度である。
・11型と21型
11型がずんぐりむっくりの鎧武者とすれば、21型は足軽のようと言われる。
これは、最低限の装甲の配置及び全長などのサイズダウン化を図った結果、被弾面積の低下及び機動力が増加した。
(他にも21型は、11型にはない緊急回避機動のためのスラスターも搭載しているために実際の比率よりも高機動になっている)
11型の巨体を動かす主機も試作機故に採算度外視で作られており、出力を比較すれば21型の1.7倍近くにもなる。
もっとも、巨体かつ重装甲故にその出力が必要だったため、機動力は21型に大きく劣る。
(「走る」動作による最高速度は21型が時速130kmに対し、11型は時速90km)
また、最低限の装甲とはあるが、実際の戦闘においてデッドウエイトになりかねない部位の装甲を落としただけであり、機体自体の装甲は強化複合装甲という11型より堅牢な部材であるから実戦における生残性ははむしろ21型の方が高いというデータが取れている。
上記のアップデートにも拘らず、装甲部材の削減によって人材不足の統合軍では必須条件であるコストダウンと構造の簡易化に成功し、早期に量産体制の確立していった。
事実、21型は停止していた各種工場を流用可能になったことで、数年で統合軍の主力を張れる数を揃えている。
余談ではあるが、前述の通りに11型は21型に劣る点は多いものの、開発当初の戦闘データの確保、複合装甲開発前であった為、乗員生還を期して厚く作られた純トラフダイト装甲は非常に硬度が高く、装甲部に曲線を付けて弾く、あるいは受け流すことで装甲としての機能維持を行える。
一方、21型の複合装甲自体も相当強固だが、それらは弾体を弾くわけではなく、AP弾の直撃を受けても装甲部位が完全に破損せず、防御機能を有し続けるという意味で強靭とされている。
つまるところ防御の考え方自体が「受け流す」のか「受け止める」のかの違いが出ている。
それ故に21型に乗って生還した機体は総じて「受け流した」ため、目立った損傷はなく、乗員も負傷が少なかったが、11型は「受け止める」ため、乗員にその際の衝撃があり、内部での負傷が多かった。
とはいえ、21型の「受け流す」は敵火砲に対する機体の方向なども考慮した上での戦闘を強要されるため、大型故に集中砲火を受け易い本機は受け流しが行えない状況に追い込まれ、多数の戦車砲によって関節部を集中放火され、転倒しそのまま撃破される場合もあった。
ちなみに装甲は大口径の155mm榴弾や貫通力の高いAPFSDS弾を受けた場合などはたとえ装甲が最も厚い胸部であろうと即撃破に繋がる。
その為、APFSDS弾においても胸部に受けたとして即撃破には至らないものの、内部コックピットにも衝撃が及び甚大なダメージを被るため、攻撃を回避し難い戦闘が予想される場合は防盾の装備も検討される
・22型と21型
22型は21型より肩部及び腰部装甲は薄くなり、アタッチメント用のラックを増設。
ホバー機構、レーダー反射塗料に加えて主機にも専用の調整が施され、一般機の1.25倍の出力を得ることが出来る。
回避機動用のスラスター及び頭部センサー類の強化、更にOS類も21型の発展であるため、現行では最高水準のスペックを誇る。
しかしながら特殊部隊運用を想定した仕様のため、操縦性は21型よりも少々ピーキーになっており、統合軍の戦機兵乗りの中でも上位5%程度しか真価を発揮できないとされる。
・AM-15
戦機兵の用いる制式ライフル。
Aは「Arms(武装)」、Mは戦機兵の「MTNPSU」の英語称の頭文字より。
元となるのは「アーマライト AR-15」アサルトライフル。
基本的には原型が戦機兵サイズに大きくなったものになる。
アーマライト社からライセンスを受けて九州内で生産されている。
原型に対し口径が非常に大きくなったため、様々な弾頭を使用可能。
・AMP-5&AMP-7
戦機兵の用いるサブマシンガン。
元になったのは「H&K MP-5(A5)」及び「H&K MP-7」。
H&K社から受注生産で戦機兵サイズを作成してもらっている。
ライセンス生産ではないため、「AM」表記が出来ないという制約がある。
原型の銃よろしく高性能ではあるが高価で、一部部隊にのみ装備を許されている。
伸縮ストックについてはあらかじめ設定されていたオートで駆動することが可能。
他には、九州でも「MAC-11」を原型とした「AMM-11」サブマシンガンをライセンス生産している。
ちなみにH&K社は上記AM-15の高性能クローンモデル「HKAM416」の開発も行っているが、試作を製造した時点であまりに高価すぎたため、統合軍での採用は現状見送られている。
(ただし、技研の方では数挺を購入し、AM-15改良のために研究しているとか)
・AM24 SWS
「レミントン・アームズ M24 SWS」を原型とした狙撃銃。
こちらもAM-15と同じくライセンス生産。
通常のAM-15などのライフルより高精度のカメラスコープを搭載したセミオートライフル。
原型銃はボルトアクション式であるが、戦機兵での運用を踏まえてセミオートで装弾が行える。
不具合の場合も踏まえて戦機兵のマニュピレーターでも遊底を付けており、ボルトアクションでの装弾も可能。
遊底は折り畳み式であるので干渉などもしにくい構造になっている。
ちなみに戦機兵における狙撃ミッションは本機の管制システムによって着弾計算などや目標報告を一機で完結できるため観測手は不要。
・戦機兵の射撃管制システム
人間用の武器と違って各銃のスコープ類はカメラに置き換わっている。
そのため、戦機兵内のシステムでロックオンや射撃方式の変更が可能。
(榴弾砲などの大型携行砲は弾種の変更も行うことが可能)
管制システムによって移動中の射撃や姿勢を選ばない射撃の命中精度は非常に高いものになる。
とはいえ、狙撃銃や榴弾砲などの反動の大きい武器については適性射撃姿勢を取らないと命中精度が落ちる場合もある。
(例えば走りながらの狙撃などは反動が重いため、狙った場所に当たらない。歩きながらであればそれなりの精度で放てる)
ちなみに各戦機兵は右腕に武器類を持たせて利用するが、システム自体は利き腕の概念がないので、個人の好みによって左利き仕様も可能。
(篠田機は自身の利き腕に準じて左利きの設定にしている)
・姿勢
戦機兵が掃討戦や防衛行動を行う場合に用いられる姿勢。
基本的には停滞、あるいは低速にて前進する際の基本姿勢とされ、腰を丸めることで被弾面積を軽減し、コックピット部位のある胸部の保護も可能になる。
基本的には機動力で翻弄する戦機兵が低速で動くことはデメリットにはなるが、市街地における制圧戦や防衛戦において機動を行わない場合には必要な措置になる。
(正面からはもちろん、歩兵などからコックピット周辺を狙われた際にも最も衝撃を吸収しやすい胸部装甲正面角で受け止めることができる)
乗員が生存できる確率を少しでも上げるための工夫であるが、この場合は部下たちの恐怖心を薄れさせる目的もあった。
ー以上です。
・・・トラフダイト万能説が設定を考えれば考えるほどご都合になってきますね。
一応なるだけ現実の兵器の在り方に沿って書いていますが、どうしても二足歩行ロボットという非合理的なものを出す以上、やむを得ないというかなんというか。
画期的な案があればぜひ教えてください・・・。




