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爆破しよう。

よし、爆破しよう。

作者: りんご。

閲覧頂きありがとうございます!


初作品なので、読み辛いところがあるかもしれません(・・;)



私は、良くやばい奴だと言われていた。


ある時は、小学生の時の私にブスと言った男子をその男子のコンプレックスだった所を徹底的にいじり倒して号泣させた。


またある時は、中学の担任がヒステリックなおばさんだったんだけど、毎日毎日うるさいからキレている所を録音し、担任の家の住所を調べて「あなたの奥さんはいつも大声を出していて怖いです。ご自宅でもそうなのですか?同情します」と手紙と一緒に録音を送った。

ついでに担任の実家とその周りの家にも。

そのおかげか、担任は離婚され学校を辞めるまでは行かなかったけど大人しくなった。


そしてまたある時は、高校の頃のクラスの中でカースト上位の女子に「調子に乗るな」と言われたから、その女子の悪行を動画に収めその女子が好きだった先輩に動画を見せてドン引きさせた。

後々、「先輩に見せるなんて、ふざけんな!」と泣きながら言われたから「いやー君が調子に乗るなと言ったから本気で調子に乗ってみた、あーあとあの動画次は誰に見せたら良いかな?」って言ったら、何も言わず走り去っていった。

取り巻きもいたんだけど、「君達のもあるけど、どうする?」って言ったら土下座された。


まあ、まだまだあるのだがこんな事ばかりしてたからあいつはヤバい奴と言われていた。




にしてもなぜ過去形かと言うと。

私は高校の帰りに事故に遭いそのまま死んで生まれ変わったからである。


とある小説の不幸な貴族の少女に。



私が生まれ変わった少女は本当に不幸だった。

幼い頃に大好きな母が死に、その後すぐに父親が不倫相手とその子供を連れてきた。

父親は不倫相手と子供だけを溺愛し、元からいた少女には厳しく接した。

不倫相手は優しく良い人で少女を自分の子供と同じように愛そうとしたが、少女は全然懐かなかった。

子供の方も少女と仲良くしようとしたが、少女は子供を嫌いほとんど話もしなかった。

そして、そのまま大人になり少女には婚約者がいたのだが、婚約者は不倫相手の子供と恋に落ち、不倫相手の子供に嫉妬して嫌がらせをしたとかで少女と婚約破棄をし少女はショックで自殺した。

その後は、元婚約者と不倫相手の子供は幸せに暮しましたとさ。


マジでこれ読んだ時ははっ?ってなったよ。

つか、不倫相手は優しく良い人で少女を愛そうとした?バカかな?

大好きな母親が死んですぐに連れてきた不倫相手に懐く訳ないだろうが。

つか、何普通に家に来てんの?恥ずかしくないの?

頭お花畑なの?

子供もさ、何が仲良くしようとしただよ。

お前もさ自分の母親が死んですぐに不倫相手とその子供が来たら仲良く出来んのか?!

父親もさクソ過ぎるだろうが。

この父親がクソなのはすぐに母親が死んで不倫相手を連れてきた事もそうだが、クソ親父は婿なのに、元は母の実家の持ち物だった家と土地を自分の物かのように偉そうにして少女に冷たくして、最後は見捨てやがった。

あーイライラするわ。


だが、私は悲観などしない。

先程も言ったように私はヤバい奴だ。


だから、すぐに不幸な少女だと分かってからは早かった。

すぐに母の実家に連絡を取り母が病気な事、父親が浮気をして子供まで作り、母の財産を自分の物にしようとしてる事を報告した。

それを聞いて激怒した祖母と祖父には「すぐに私達の家に来なさい!」と言われたけど、私は何せヤバい奴だ。

それじゃあ面白くない。


だから、病気の母をまず祖父母の家に送り、父親には母が病気で亡くなったと嘘をついた。

そしたら、「そうか」と言って確認もせずに馬車に乗って出て行った。

これで、少しは涙を流したり、母の顔でも見に行ったら許してやろうかと思ったが、こうなれば容赦はしない。


まず、荷物を全部母と同じように祖父母の家に送り、小麦粉を大量に購入した。

そして、私の身の回りを世話してくれている優秀なメイド達に家中に小麦粉をばら撒いてもらった。

私ももちろん手伝ったよ♡

「お嬢様は外で待っていて下さい!」と言われたけど、「私にもやらせて」と言ってやらせてもらった。


そして、家全体に撒き終わったところで家から出て、被害が来ないように遠くから「よっしゃ爆破ー!!」と言いながら弓矢で火を放った。


どかーん!!


家は木っ端微塵となった。

あ、家の周りには他の家とかはないから被害は私達の家だけだから安心してね♪


「いやー凄いね!」

「そうですね、お嬢様!にしても弓の腕前凄いです!流石お嬢様!」

「えへへ、それほどでもー」



そんな会話でメイド達と盛り上がりながら、私達は木っ端微塵になった家がギリギリ見える場所に隠れた。

あとは、あのクソッタレ親父が帰ってくるのを待つだけ。

楽しみー!



その後、くそ親父が馬車で不倫相手と子供を連れて帰ってきた。

家を見て唖然。

言葉もでないみたいだった。

そりゃそうだ家がないんだから。

あたりをキョロキョロ見て家はどこ?!的な顔をしてたよ。



それを隠れて見ていた私とメイド達は大笑い。

だが、何か言われても面倒臭いから見つからない内にさっさとその場を立ち去り、メイド達と祖父母の家に向かった。


祖父母の家に着いてからは、くそ親父達の話をして皆でまた大笑い。

祖父なんて軽く過呼吸になるくらい笑ってた。

母も最初クソ親父の話を聞いて落ち込んでいたが、爆破の話とクソ親父の反応を聞いて久々に笑ってた。

きっと母は良くなるだろう。

だって小説の中の母はクソ親父のせいでまともに治療してもらえなかったから死んでしまった訳だし。

祖父母がちゃんとしたお医者さんを呼んでくれるだろうしね!


さてさて、その後だが。

クソ親父は爆破された家から私達の遺体がない事に気が付き、私達がいると聞いて祖父母の家にやって来た。

まさかの不倫相手まで連れて。

バカかな?

「家がない!お前がやったのか!」とか私に言って来たから「は?家がない?!どう言う事ですか?!て言うかその方達誰ですか?」と私があたかも知りませんでしたと言う感じで言ってやった。

クソ親父は「あ、いやこの人達は新しいメイドとして…」とかごにょごにょ言い訳しようとしてたが、母をみた瞬間「な、何で生きている?!」と叫んでた。


「生きていてはいけないのですか?」

「いや、あいつがお前は死んだと…」

「子供の冗談でしょう?」

「冗談じゃ済まないだろう!」

「そんな事よりこの方達は誰ですか?」

「いや、えっと…」

「お父様…も、もしかして不倫していたのですか…?仕事も大して出来ずお母様任せ、顔も普通、性格も悪い、良いところなんて一つもないゴミみたいなお父様が…」

「なっ!」


父は私と母の言葉攻めに顔が青くなったり赤くなったりした。

母は普通に悪い事を責める感じだが、何度も言うが私はヤバいやつなので悪口で攻める攻める。


「え?何ですか?自覚なかったんですか?お父様の実家からお母様の実家に婿入りさせてくれって頼んだのに、婿入りしたら何の役にも立たないゴミ野郎って言う自覚が」

「ち、父親に向かって!」

「えー、父親らしい事なんてしてもらった事ないんですけどー家にはほとんど帰って来なかったし、家にいても疲れるとか言って話した記憶もあまりないし?」

「そ、それは」

「ていうか、この人と子作りしてたから疲れてたのか!」


なるほど!って感じで言ったら「もう!お下品よ!」と母に叩かれた。

えー、事実じゃーん!

さて、そろそろ片を付けるかと思ったら思わぬところから反撃が。


「パ、パパをいじめないで!」

「そ、そうです!この人はとても優しくて良い人なんです!」

「エミリア…エイミー」


お花畑親子である。

てか、名前そんなんだったかな。

忘れてた。


「いやいやあんたら誰やねん、てか何人の家に勝手に入って来てんの?不法侵入だよ?逮捕案件だよー?」

「ふほー?え?」

「たいほあんけん?」


あ、通じないか。

まあそれは良いとして。

もう面倒くさくなって来たな。


「もう何でも良いからさ、そこのバカ連れてとっとと出て行ってくれない?」

「ば、ばか?!」

「何?ポンコツの方が良かった?とりあえずさここお母様の実家な訳、だから出て行けって言ってんの、入れてもらえただけ感謝しろ」

「なっなっ、さっきからお前は!父親に向かって!大体家がないと言っただろうが!責任を取れ!」

「は?何で?私達がやったって証拠あんの?てかもしやったとしても元からあの家はお母様の物だしどうしようとお母様の勝手じゃない?何自分のものみたいに言ってんの?」

「それはそうだが…でも帰る家が…」

「知るか!そこのお花畑女の家かお前の実家にでも帰れ」


そう言って私は3人を追い出した。

何やら喚いていたが知らん!!


にしてもスカッとしたな!!

でも、後で口が悪すぎると母に怒られた。

解せぬ!




3人を追い出した後、母はクソ親父と離縁し祖父母の家で私と暮らす事になった。

祖父母はクソ親父を許さないと言って、クソ親父の実家にクレームを入れたからクソ親父は絶縁された。

今はお花畑親子と庶民として暮らしているらしい。

プライドが山より高いお父様には辛いだろうね!

家事もできないだろうし、

はっ!ざまぁ!!



「私達だってあの時言いたい事たくさんあったのよ?」

「そうじゃそうじゃ!」

「ごめんね!でもありがとう!全部私達に言わせてくれて」

「でも、マリアがいたから私あまり言えなかったわ」

「え?今から言いに行く?家まで行っちゃう?」

「もう!良いわよ!」



まあ、今はこんな感じで祖父母と母と楽しく暮らしてます!



ていうか…。

私マリアって名前似合ってないな。





登場人物


主人公 マリア

転生者、頭がぶっ飛んでる。


元は優しくか弱い女性。

主人公に釣られて強くなった。


祖父母

主人公の祖父母。

主人公の奇行に笑ってくれる懐の大きい人達。


エミリア、エイミー

不倫相手とその子供。

お花畑親子、貴族になる予定だったが主人公のせいで塵となって消えた。


父親

クソ親父。

主人公の母親の家で不倫相手と幸せに暮らそうとしたが主人公のせいで塵となって消えた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 悪役令嬢ならぬ炸薬令嬢でしたね
[良い点] 面白い(◍>◡<◍) [一言]  この主人公、敵だとヤバイけど味方ならメチャクチャ頼もしいですね。  もしこの主人公が敵にまわったら、私は即効で白旗あげますwww
[気になる点] キャラクターだから良かったものの、前世の主人公って犯罪染みた事してません? [一言] 事故も被害者誰かの復習だったりして〜
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